資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発

アスキー 10月13日(木)10時00分配信
資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発

 いつでも、どこでも仕事ができる環境を実現するテレワークは、在宅勤務をする際にも便利なもの。一方で女性にとっては、その裏側でちょっとした不便さを感じたり、不満をつのらせているようだ。

 実際、女性からは「自宅からオンライン会議といわれると、顔はどうする? 背景はどこがベスト? と緊張してしまう」「オンライン会議では冒頭5秒で挨拶すると、あとはそっとカメラを消している」「私はスマホで参加しているのに対して、会社は22型のモニター。そうとは知らずに結構なサイズで自分のノーメークの顔を映し出していた」「海外との会議は早朝や深夜なので、身なりを整えるのが大変」「PCのカメラはアングルが下からで、首やあごが太く見える」「自分の後ろに洗濯物の山が映ってしまった」といった声があがる。テレワークの経験がある女性ならば共通したものといえそうだ。

 資生堂<4911>は、日本マイクロソフトと連携し、オンライン会議の画面に表示される顔に自動でメークをしたり、顔色補正を行なえるSkype for Business向けアプリとして「Tele Beauty」(テレビューティー)を開発した。現在はベータ版の段階であり、市販などの計画は具体化していないが、2016年11月まで、日本マイクロソフトの女性社員100人を対象に試験運用を実施。日本マイクロソフトが中心となって10月17日から実施される「働き方改革週間」においても、これを活用するという。

資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発
オンライン会議の画面に表示される顔に自動でメークをしたり、顔色補正を行なえるSkype for Business向けアプリとして「Tele Beauty」(テレビューティー)を開発

資生堂<4911>が蓄積してきた知見やトレンド情報を活用

 先に触れたように、テレワークを利用する女性の中には、在宅勤務時には外出予定がないにも関わらず、オンライン会議のためだけにメークをすることを負担に思っているケースや、背景に自室が映り込むことを避けたい、あるいはPCのカメラの性能によっては肌がきれいに見えないといった、女性ならではの不満の声が上がっていた。

 そこで資生堂<4911>では、アーティストが持つメーク技術や、1999年から研究を開始し店頭で運用してきた同社独自のメークシミュレーション技術など、これまでの活動で蓄積してきた知見やトレンド情報などを活用。顔を映して数回クリックするだけで、デジタル上でのメークを実現する一方、顔の動きにリアルタイムに連動するため、実際にメークをしているように感じられる技術を開発したという。

メークをしてもキレイに見えない、自分らしくない顔に映るといった悩みを解決

 Tele Beautyでは、自然なメークの「Natural」、2016年流行のメーク「Trend」、シャープ<6753>な印象を与える「Cool」、可愛いメークを行なう「Feminine」の4種類のメークパターンをワンクリックで反映できる自動メーク機能を搭載。さらに、目元や口元のメークの濃淡を調整可能なオプションモードも搭載した。

資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発
自然なメークの「Natural」
資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発
自然なメークの「Natural」、2016年流行のメーク「Trend」、シャープ<6753>な印象を与える「Cool」、可愛いメークを行なう「Feminine」の4種類のメークパターンをワンクリックで反映できる自動メーク機能を搭載

 また、「顔の明るさと色補正」「肌のテクストチャの補正」機能などを搭載することにより、顔や肌の色の補正を行ったり、顔以外の部分をボカす機能を搭載。カメラの性能や照明環境、服や背景の色などにより、顔色が悪く見えることを避けられるほか、メークや照明環境によって目立ってしまう毛穴やシワ、くまなどを自然にボカせる。

 「メークの手間をなくし、さらに、メークをしていてもキレイに見えない、自分らしくない顔に映るといった悩みが解決できる」(資生堂<4911> 宣伝・デザイン部クリエーティブ企画室・片岡まり室長)という。

 使い方は簡単だ。鏡を想起させるような楕円形の画面に向かって顔の位置をあわせ、肌色自動調整を行ない、メーキャップパータンを選択。さらにカスタマイズメーキャップを選んで、印象を整える。目元や口元の明るさを調整。さらに背景をボカして完成。一度登録をしておくと、次回もそのメークを利用でき、いつも同じく、自分らしい印象で映ることができるという。

資生堂<4911>の知見を生かして、女性が働きやすい環境を作る

 資生堂<4911>では社員の8割が女性であり、社員が力を最大に発揮できる場を創出するという意味でも今回のアプリは効果を発揮すると語る。

 資生堂<4911>の副島三記子執行役員は、「テレワークを活用する女性は確実に増えている。資生堂<4911>の知見を生かして、女性が働きやすい環境を作る」と語り、日本マイクロソフトのパブリックセクター担当の織田浩義執行役員常務も、「魅力的な価値を提供するSkype for Businessを、女性に、ワクワクして楽しく、エキサイティングに使ってもらい、自信をもって仕事をしてほしい」とする。

 米マイクロソフトの女性トップのひとりにこのアプリを見せたところ、「Very Cool!」という言葉が返ってきたという。「日本らしいCoolな働き方を提供できるアプリ」と織田執行役員常務は語る。

 気になるのは、これによって、化粧品の売り上げが減少するのではないかという点だが、資生堂<4911>では次のように語る。

 「化粧をしないことを推奨するアプリではない。むしろ、これまでにはなかったメークのしかたに出会えたり、メークへの関心が高まることも期待でき、実購買に結びつくプラス効果を期待している」。

 実購買においてもポジティブな影響を見込んでいるというわけだ。

男性にも効果あり? イキイキした彫りの深いイケメンに

 ちなみに、男性に向けてもこのアプリは効果があるという。

 「二日酔いの不健康な感じがなくなり、イキイキした彫りの深い、イケメンになる」と片岡室長はジョークまじりに、男性にも勧める。

 男性も、さえない表情でテレビ会議に登場するよりは、かなりマシである。


アスキー
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    最終更新: 10月13日(木)10時00分

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