ATOK&Wi-Fi対応のデジタルメモ「ポメラ DM200」を活用する技

アスキー 10月13日(木)10時00分配信

 10月21日にキングジム<7962>からデジタルメモガジェット「ポメラ」の最新モデルが発売される。新たに登場する「DM200」は、Wi-Fi機能を搭載しているのがウリ。今回は、ブログや原稿、小説などの執筆に新ポメラを活用する技を紹介しよう。

ATOK&Wi-Fi対応のデジタルメモ「ポメラ DM200」を活用する技
Wi-Fiを搭載し、クラウドでデータを同期できるようになったポメラ。それでもまだネットはできないという頑固さが魅力か

文章入力専門のデジタルガジェット「ポメラ」の新モデル

 「ポメラ」はデジタルメモガジェットとして、2008年に登場。テキスト入力専用という尖ったコンセプトで話題を集め、これまでの累計販売台数は30万台を越えている人気製品だ。画面はモノクロでテキスト入力以外はできないのが特徴で、ネットにもつながらなかった。2010年まではキーボードが展開するバタフライ方式を採用していたが、2011年に発売された「DM100」はストレートタイプになっている。今回発売される「DM200」はこの後継機種となる。

 文章作成に集中するためのデバイスで、端末を開けば数秒で入力できるようになる。このレスポンスはノートPCより優れているところ。ディスプレーは7型ワイドTFT液晶。前モデルと比べて40%大きくなり、バックライトも搭載しているので暗い場所でも作業できる。解像度は1024×600ドットだ。

 「DM200」のボディーカラーはブラックのみ。ちょっとマットな手触りで、質感も悪くない。本体サイズは、幅263×奥行き120×高さ18mm、重量は580gとコンパクト。リチウムイオンバッテリーを内蔵し、約18時間の利用が可能。充電時間は5時間だ。microUSB端子を備えており、5V1A以上の出力を持つモバイルバッテリーから充電することもできる。本体メモリは128MBで、記録メディアとして最大32GBのSDHCカードに対応する。

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キングジム<7962>の「ポメラ DM200」。価格は4万9800円(税別)
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ボディーはマットな感じのブラック
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左側面には、microUSB端子とSDカードスロットを備える
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右側面には何もなし
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前面。ラッチなどはないがしっかりと閉まって勝手に開くようなことはない
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背面のヒンジはしっかりしている。最大160度まで開くことができ、太ももの上に載せても普通に操作できる
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同じくキングジム<7962>から発売されているノートPC「ポータブック」と並べてみた。スマートさが際立っている

フルサイズキーボードとATOKで快適に文章入力ができる

 キーボードはJIS配列キーボードで、キーピッチは17mmを確保。キー配列は普通だが、一般的なキーボードと比べると数字キーの位置が左に寄っている感じだ。キーの縦は15.5mmだが、特に狭くは感じない。キーストロークは1.2mmと浅めだが、これは仕方がない。その代わり、タイプ音はとても静かだ。メカニカルキーボードを使っているユーザーなどは少し物足りないかもしれないが、外出先の喫茶店や図書館で利用することを考えればぴったり。また、剛性感があるとまでは言わないが、タイピングしていてキーボードがたわむようなこともない。これは一般的なパンタグラフ構造ではなく、V字ギアリンク構造を採用しているおかげでもありそうだ。

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一般的なキーボード配列。数字キーの位置がやや左よりなうえ、スペースキーが小さいのが気になった
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端末を開いて約5秒でテキストを入力できるようになる

 日本語入力システムには、ポメラ向けに最適化された「ATOK for pomera [Professional]」を搭載している。「さくらのはながさきました。」という入力では、前モデルまでは「桜のは長崎真下。」となっていたが「DM200」では「桜の花が咲きました。」と正確に変換される。「kittte」と誤入力しても、「切手」と入力してくれる支援機能も助かる。しばらく使ったが、普通に賢い日本語入力システムと感じた。「明鏡国語辞典MX」と「ジーニアス英和辞典MX」「ジーニアス和英辞典MX」に加え、類語辞典の「角川類語新辞典.S」も収録。文章入力を支援してくれる。また、フォントは「UD新ゴR」と「UD黎ミンR」を採用。美しい文字で文章を入力するのはやっぱり気持ちがいい。

 PCのようなショートカットキーを使えるのも大きなポイント。コピーやカット&ペーストできるのは文章作成の際にとても役に立つ。このあたりは、スマホにはない操作性と言えるだろう。

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賢い「ATOK for pomera [Professional]」
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「角川類語新辞典.S」をはじめ4種類の辞書を搭載
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フォントが読みやすいのは快適だ
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多数のショートカットキーを利用できる

Wi-Fiに接続してデータをやりとりできる

 「DM200」の一番の特徴は無線LANを搭載したこと。2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応し、ネットに接続できる。とは言え、ウェブ閲覧やメールの受信などはできない。あくまでもテキストデータのやりとりに利用される。無線LANは必要なときにのみオンになるので、毎回接続するので数秒待たされるが、その分バッテリー消費も抑えられている。

 Wi-Fiを利用するのは、「ポメラSync」と「アップロード」の2つ。「ポメラSync」はiOSやMacの「メモ」アプリとGmailアカウント経由でコピーする機能。同時編集はできないものの、テキストデータを同期できるのは便利だ。もう一つの「アップロード」では、メールを送信できる。マニュアルにはファイルを添付すると書かれているが、試したところ本文に文章が表示されていた。

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「ポメラSync」を開き、ネットワークやアカウントの設定を行なう
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接続する無線LANを選択する
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Gmailアカウントを設定する。iOSで使っているのと同じアドレスを設定すること
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「開始」を選択すると同期が始まる
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iPhoneでメモを作成しておく
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ポメラでも同じデータを開いて編集できる

 スマホのキーボードとして利用するためのBluetoothも搭載している。スマホやタブレットに接続すると、ペアリングコードが表示されるので、DM200で入力すればいい。後は普通のBluetoothキーボードとして利用できる。もちろん、入力はしやすいのだが、せっかくのDM200の画面を使わない理由がないような気がする。あまり使うことはないだろう。

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「ツール」メニューから「Bluetoothキーボード」を選択する
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iPhoneでBluetoothをオンにし、表示されたコードをDM200に入力れば接続できる。スマホ入力中はDM200の画面は自動消灯する

小説家デビューを狙っている人にうってつけの専門デバイス

 しっかり作られているボディーに触ってみれば、約5万円の価格も妥当なところだと感じるだろう。とは言え、購入のハードルを越えるには、自分のニーズを満たしてくれるのかどうかを見極める必要がある。

 一番のウリはぱっと開いてすぐに文章の入力を開始できること。電源オンで前回の作業終了時の画面が表示されるので、余計な手間がかからない。また、フルサイズキーボードで長文を快適に入力できるというメリットがある。Wi-Fiを利用した「ポメラSync」で、データのやりとりができるようになったのも便利だ。

 例えば「DM200」は、長めの文章を投稿するブログを運営している人や筆者のようなライターで、自宅にいるより外を移動している方が多い人には最適。喫茶店や、なんならそこらのベンチでも即執筆を行なうことができる。もしくは、小説の執筆にチャレンジしている人。ほかの誘惑が満載のPCやスマホ、タブレットではなく、執筆しかできないポメラなら専用端末としてうってつけ。ポメラを開いたら、小説執筆モードに入るしかない。途中まで書いた小説を積み上げている人にオススメだ。ちなみに、見出しと本文を分割表示するアウトライン表示機能を搭載しているので、小説を書くときに活用できる。また、手持ちのノートPCのバッテリー駆動時間では足りないという人も要チェック。5時間の充電で18時間も利用できるのは、ポメラならでは。重量も580gと軽く、手持ちでも負担が小さい。

 現在のスマホやタブレット、ノートPCでの執筆で問題なし! という人にはスルーされてしまうだろう。しかし、外出先での執筆ニーズがあるうえ、現状のデバイスに不満を抱えているならぜひ前向きにチェックしてほしい。ハマれば、タブレットやノートPCの代わりに、「ポメラ DM200」を携帯する生活が始まるかもしれない。


アスキー
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    最終更新: 10月13日(木)10時00分

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