日本の豪華声優が大勢出演! 中国の和風ソシャゲ「陰陽師」がスゴすぎる!!

アスキー 10月13日(木)12時00分配信
山谷連載
ビリビリ動画で紹介される同人コンテンツ

 中国には「2次元」と呼ばれるジャンルがあり、アニメ・漫画・ゲームなどを総じていう。

 特に日本のコンテンツが好きな人々が集まる「ビリビリ(bilibili)動画」のコンテンツを「2次元」ないしは、コスプレーヤーなどの実写モノのコンテンツだと「2.5次元」という。

 日本のコンテンツがとにかく好きで中国のコンテンツを見下しているような中国人が、「おおーっ!」と驚愕しハマっている大注目ゲームがある。ゲームアプリ「陰陽師」だ。

日本の豪華声優陣が参加した
中国開発の和風ゲーム「陰陽師」

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「陰陽師」の登場キャラクター

 ポータルサイトでありゲームベンダーの「網易(NetEase、別名163)」が、6月にはAndroid版を、9月にはiOS版をリリースし、早くもブレイク。1000万ダウンロードを突破した。

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安倍晴明。安倍の字は書くのはNGなのだろうか
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神楽

 主人公は安倍晴明など。安倍晴明やその後行動を共にする女の子「神楽」などのキャラクターとともに、さまざまな事件を解決していく。

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フィールド画面
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「町中」と「庭院」のフィールド

 中世の日本が舞台で、日本のコンテンツ以上に日本っぽさを出したのが特徴のひとつ。多少外国人が見る妄想のクールジャパン的な要素は入っていて、時に金魚が空を飛んでいたり、マップに鯉のぼりがあったり、寿司がアイテムだったり、戦闘終了時にだるまをきってアイテムをとったりするが、強調しすぎて世界観がおかしくなっているということはない。

 曲作りには著名な梅林茂を採用しているので、太鼓や笛を基調とした和風音楽もしっくりくる。

 日本ぽい世界観以上といえる、このゲームの最大の特徴は、超豪華な声優にある。主人公クラスからチュートリアルからR・Nクラスの妖怪まで、日本の声優が担当しているのだ。

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陰陽師の豪華声優陣
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ユーザー作成の声優リスト

 主人公の安倍晴明には杉山紀彰、神楽には釘宮理恵、後の主人公となる源博雅には鈴木達央、八百比丘尼に沢城みゆきを採用。子安武人、阪口周平、関俊彦、高山みなみ、茶風林、水樹奈々などのメンバーがキャラクターの声を担当している。

 日本語におかしさはなく、ごく自然にチュートリアルを聞き、キャラクター同士のやりとりを聞き、ストーリーの流れを知ることができる。このゲームは中国語版のみでありながら、ゲーム慣れした日本人なら中国語がわからずとも問題なく遊べるのだ。

 外国文化を活用したコンテンツとしては、日本の三国志をはじめとした多数のアニメや漫画のほか、アメリカのカンフーパンダなど、いくらでも例は挙げられる。しかし字幕が母国語ではあるが、外国の著名声優に吹き込んでもらうという思い切りはなかなかない。

バランス調整も含めて丁寧な作り

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幕が上がり新ステージがはじまる
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戦闘シーン

 ジャンルは言ってしまえば、今時のオーソドックスなスマホ向けRPG。新しいステージに行くとストーリーは進むが、無理に進める必要はなく、レベル上げやキャラ育成用素材集めを行なってもいい。

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ミッションをクリアし晴明らをパワーアップ

 デイリーミッションなど複数のミッションが並行してあり、ミッションをこなすとボーナスがもらえる。

 複数のユーザーで遊べるモードや、チャレンジモードなども用意されている。中国のやっつけ的なソシャゲでは、明らかにバランス調整していないゲームもあるが、このゲームのバランスに不満はない。

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召喚ガチャシーン

 基本的に無課金でも遊べるが、課金をすることでレアガチャの回数を増やしたりキャラクターの服を変えたりすることができる。

 1つのストーリーの間にキャラクター同士の会話(フルボイス)と数回のザコ戦と最後のボス戦があり、各戦いで勝利すると金やパワーアップアイテムや戦闘時に共に闘ってくれる「式神」や「妖怪」を得る。

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SR(レア)な鬼女紅葉(CV桑島法子)
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レアではないキャラ(灯籠鬼)にも声(CV.子安武人)

 ほかのソシャゲ同様に、レアが出やすいものから出にくいものまである3種のガチャから、「式神」や「妖怪」を得ることもできる。激レアから順に「SSR」「SR」「R」「N」というランク付けがされる。

残念ながら中国でしかダウンロードできず……

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会話をしながらプレイも可能
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コメントが入れられる動画シーンも

 10月1日からは建国記念「国慶節」で1週間休みとなるが、誰もかれも爆買いや旅行に行くというわけではなく、引きこもり2次元にどっぷりはまる人もいる。

 筆者が聞いた話だけでも、声優の声とキャラコンプを目当てに数千元、数万元をガチャに投じた人がいる。

 口コミで広がった陰陽師は、この週に中国のAppStoreでトップにまでのし上がった。ビリビリ動画という二次元コミュニティーでブレイクしたのだから、音楽やイラストなどの同人作品も同サイトで続々と公開されている。

 今後、中国各地で開催されるコスプレ大会では陰陽師のキャラクターが数多く登場することだろう。

 開発は9人で行なわれ、開発者各人に月収60ヵ月分のボーナスが出たという。とはいえこれだけの声優を使えて、これだけ違和感のない中世日本の世界を構築したのだからそれなりに開発費は使いそうだが、それを作ってしまうのが今の中国のすごいところ。

 陰陽師がヒットしたのだから、第2の陰陽師を目指したゲームや、声優を大量起用した現代日本が舞台のゲーム、日本のスタッフを大量起用したゲームが出てきても不思議ではない。

 中国人が音頭を取り、日本人を大量に採用した日本以上に純和風コンテンツでありながら、これまで日本の関心はほぼゼロだった。

 興味が出た読者もいるだろうが、これが(基本的には)中国でしかダウンロードできないというのがなんとも不思議なものだ。まずは日本への逆上陸に期待しよう。


アスキー
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    最終更新: 10月13日(木)12時00分

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