スリムで防水&タフ! arrows、AQUOS、DIGNOのカメラ比較

アスキー 2016年10月17日(月)12時00分配信

 3キャリアの代表的なスリム&防水&タフなAndroidスマホ、arrows SV、AQUOS U、DIGNO Fを取り上げているが、3回目はカメラ比較を行なう。キャリアのスマホのなかではやや控えめなスペックの3機種だが、カメラの性能はやっぱりある程度欲しいところ。果たしてどんな写真が撮れたのか。起動時間や撮影スピードも見ていく。

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arrows SV
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AQUOS U
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DIGNO F

ここまでスペックで上回るAQUOS Uが2勝
カメラのスペックも上だがどうなる?

 ドコモ「arrows SV F-03H」、au「AQUOS U SHV35」、ソフトバンク<9984>「DIGNO F」というスリムで防水タフというスマホを比較しているが、これまでスペック&料金スピードチェックの2回でAQUOS Uが勝利している。もともとスペックが若干高いAQUOS Uは数字上では有利に思えたが、実際の操作でも良い結果を出している。

 arrows SVは“防水タフ”に関しては3機種で最も高い性能。しかし個々のテストではなかなか勝つことができない。DIGNO Fも同様だが前回のスピードチェックで善戦しており、arrows SVよりややリードといった印象だ。

 それでは、まずカメラの主なスペックを見てみよう。

 3機種ともカメラのスペックもやはり控えめ。4K動画を撮影できる機種もない。しかしarrows SVとAQUOS Uはアウトカメラが13メガ、インカメラが5メガと画素数自体は十分ではある。気になるのがDIGNO Fで、8メガ&2メガというのはさすがにスペック的には厳しい。画素数だけが画質を決めるわけではないのだが気になるところ。

 またレンズのF値でもAQUOS Uが両カメラともF2.2。arrows SVが続き、またもDIGNO Fはここでも見劣りする。

 他の機能は、AQUOS Uのみシーン設定を〇とした。もっともこのシーン設定は具体的な場面というよりも雰囲気に合わせた設定といった形で、一般的なシーン設定と異なる。他の2機種にもシーン設定に近い撮影モードがあるものの数は少ないため、今回は×としている。

 さてスペックだけを見ると今回もAQUOS U有利、arrows SVが次点、最後がDIGNO Fだが、実際に使っていくことにしよう。

やはりAQUOS Uが強いのか!?
カメラの起動時間2テストでリード

 まずはカメラの起動時間をチェック。ロック画面からの起動とホーム画面からの起動を各3回ずつテストしている。このテストでは起動の様子を録画し、ロック/ホーム画面のカメラアイコンに触れたところから、カメラ画面が完全に表示されるまでの時間を計測している。

 確実に速かったのがAQUOS U。ロック画面からでも、ホーム画面からでも起動が速い。ロック画面では右下のカメラアイコンをフリックするのだが、この反応が良いうえ、カメラ画面もすぐに表示される。その後アイコンが若干ぶれて時間を食うのだが、体感的にはもっと速い。

 続くのがarrows SVで、こちらはロック画面でカメラのアイコンをタップするだけ。AQUOS Uに負けたものの他機種と比べて遅いという印象は受けない。

 逆に遅いと感じたのはDIGNO F。こちらもロック画面でカメラアイコンをフリックするのだが、その反応自体は良い。ただロックが解除されたあと、カメラ画面になるかと思いきや、もう一度なぜかロック画面が一瞬表示され、やや時間がかかった。まずは予想どおりの結果になったが……。

撮影スピードではDIGNO Fがリードを奪う

 続いて撮影間隔を計測。同じ被写体を連続で3回撮影し、1枚を撮り終えるのにかかる時間をチェックする。こちらも撮影スピードが速いので録画したうえで、シャッターを切るアニメーションから撮影間隔を割り出している。

 これは予想とは逆の結果に。DIGNO Fが速く体感的にも他の2機種よりサクサク撮ることができた。もっともピントの甘い写真もあるが、それは他の機種もサクサク撮っていれば若干は発生する。

 arrows SVとAQUOS Uは体感的にさほど変わらなかったが、数字では明らかにarrows SVのほうが速かった。ただしarrows SVはときどきやたら撮影間隔が広がることがある。AQUOS Uは毎回若干間が開くものの常に同じくらいの時間で撮れる。

実写比較ではまずarrows SVがリード

 ここからは実写比較。いつものようにカメラはオート、初期設定のままで同じ被写体を撮影、デジイチ(キヤノン<7751> EOS 70D)も加え、デジイチの写真と比較して判断する。

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arrows SV
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AQUOS U
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DIGNO F
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EOS 70D

 DIGNO Fは色がクッキリ出ていて濃い。アヒルの黄色、花のピンク、カラータイルも強めの色で、ウサギの人形はやや茶色味がかっている。カーテンも同様だ。同じくAQUOS Uもカラータイルとアヒルの色が濃いめに出ている。

 一方、arrows SVはアヒルとウサギの両ペンギンの色が白っぽく、とくにウサギはかなりシルバーな印象。カーテンの色もややくすんだ感じ。だが造花、カラータイルの色はデジイチとほぼ同じ。ほどほどに色を抑えたことでarrows SVがリードと言えるのではないだろうか。

インカメラの比較でもarrows SVの自然な色味が◎

 次にインカメラで同じように撮影し画像を比較。ただしこちらは筆者の主観でキレイと感じた機種を勝ちとする。

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arrows SV
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AQUOS U
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DIGNO F

 ここでも真っ先に脱落したのはDIGNO F。しかも正直画質的には厳しく、色がくすんでいる。造花はピンクではなく白に。アウトカメラとは逆に色が全体的に薄い。また画素数の問題で粗く感じる。

 残る2機種だがAQUOS Uは色がやはり濃過ぎる印象。シーラカンスの人形や造花がクッキリしていて映えるのでキレイではあるが、アヒルの唇やカラータイルは違和感がある。arrows SVはアウトカメラと似た傾向で、より自然に近い色。筆者のミスで多少ブレたものの十分キレイと言える。

暗所比較は3機種とも○もDIGNO Fがなかなか!

 さらに再びアウトカメラとデジイチを使って暗所比較。被写体周辺の明るさを一般的なオフィスよりも暗い約150ルクス程度に設定している。

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arrows SV
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AQUOS U
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DIGNO F
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EOS 70D

 これは3機種とも非常によく撮れている印象。アヒルの人形とカラータイルに関しては3機種とも甲乙つけがたく、比較ポイントはカーテンと床になる。ここでarrows SVとAQUOS Uが脱落した。この2機種はカーテンがグレイ、床が白と一見問題無いように思えるが、カーテンも床もやや茶色がかった感じのDIGNO Fを上と判断した。

暗所をインカメラで撮影、今度はAQUOS Uが勝つ

 さらに同じ暗所でインカメラを使う。こちらも筆者の主観で判断する。

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arrows SV
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AQUOS U
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DIGNO F

 これはAQUOS Uの勝ちだろう。明るくシーラカンスの顔が見えるのが○。他の2機種では顔が黒く潰れている。とくにDIGNO Fは完全に顔が見えず×。ただし画像全体の粗さが気になるのはarrows SVのほう。このあたりオートによる設定の差が出たか。結果、実際に撮影するテストではarrows SVが2勝、AQUOS UとDIGNO Fはそれぞれ1勝という展開だ。

やっぱりシンプル過ぎる!
arrows SVは超簡単設定

 最後に各スマホのカメラ機能を見ていく。まずはarrows SVなのだが、arrowsシリーズではおなじみの超シンプルなカメラだ。主な機能はHDR、セルフタイマー、パノラマ、連写モード程度。

 もちろんスマホではカメラアプリを追加することもできるのだが、arrows独自の機能がないのはさみしい。もっともここまでシンプルなら使い方で迷うことはない。

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従来のarrowsシリーズと同様にカメラアプリはとことんシンプル

従来の機能もたっぷり踏襲
マニアでも楽しめるAQUOS U

 AQUOS Uは従来シリーズと同じく「タイムラプス」や「銀残し」といった撮影モード、「NightCatch」「フレーミングアドバイザー」といった機能を残している。

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多様な撮影モードのほか、フレーミングを手助けしてくれる機能も

 さらに「おすすめプラス」モードで、前述したシーン設定を使える。たとえば「くっきり」「ふんわり」といった雰囲気で設定を選べる。また「フルマニュアル」も用意しており、ISO感度やシャッタースピードを自分で調整して撮影が可能だ。

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各種設定を自由に変更できるマニュアルモードもある

 これまでの充実の設定を楽しめるうえ、上級者も満足できるが、初めてAQUOSシリーズを使う人は設定の多さに戸惑うかも。arrows SVとは真逆だ。

DIGNO Fは機能は普通だが
わかりやすいメニューは〇

 DIGNO Fは従来の京セラ<6971>製端末と同様に、カメラ画面のスクリーンショットをスマホ単体で撮れないのが辛い(だから今回はデジイチで撮影した)。ただ普通のユーザーならあまり気にならないだろう。

 カメラのUIはアイコンが並んでおり、文字が並ぶAQUOS Uよりもわかりやすい。もっともAQUOS Uより機能は少なめ。派手な独自機能もないが、マニュアルモードがあるので明るさやISO感度、ホワイトバランスなどを細かく調整することは可能。手振れ補正やタイムラプス、夜景やスポーツモード、楽しいエフェクトと“普通レベル”のスマホらしい機能、設定は最低限用意されている印象だ。

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シンプルながらも各種撮影機能やエフェクトなどは用意されている

安定した成績を残したarrows SVがリードか

 今回はarrows SVを勝ちとしたい。画質の2勝を重視したのと、起動時間、撮影スピードで2位という安定感も良い。ただ起動時間の2秒63や、暗所のインカメラ比較、シンプルな機能とピンポイントでかなり気になる部分はある。とはいえ、「オートでサクッと綺麗に撮る」という一般的な使い方では問題ないと判断した。

 AQUOS Uも冒頭の起動時間でいきなり強さを見せたが、イマイチ決め手に欠ける。撮影間隔で3位に甘んじたのも痛い。さらにDIGNO Fとなると振り幅が大きく、逆転するか、大崩れするかという両極端っぷり。写真も色が濃くなったり薄くなったりと読めないところがある。

 次回はスタミナ比較。防水&タフにも関わらずスリムな3機種だが、バッテリー容量を見るとAQUOS Uのみが3000mAh超え。あとの2機種は少なめだ。結局AQUOS Uが勝つのか? arrows SVが阻止するのか、それともDIGNO Fが筆者の心を動かすほどの大逆転を起こすのか!? 次回をお楽しみに。


アスキー
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    最終更新: 2016年10月17日(月)12時00分

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