WD初のSSD 「WD Blue SSD」はSSDでも覇者になるか?

アスキー 10月24日(月)15時00分配信

 今年5月に、フラッシュメモリー関連の巨人メーカーのSanDiskを傘下(完全子会社)に収めたWestern Digital。早くもWDブランドを冠した初めてのSSDとなる「WD Blue SSD」が登場したので、さっそく試してみることにした。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
WDブランド初のSSDとなる「WD Blue SSD」。下位モデルとなる「WD Green SSD」も発表されている

 「WD Blue SSD」シリーズは、定番のTLC NANDフラッシュメモリーとSLCキャッシュ技術を採用するSSDで、インターフェースにSATA3(6Gbps)を採用し、2.5インチとM.2 2280タイプを用意。

 容量は250GB、500GB、1TBの3種類で、公称パフォーマンスは500GBと1TBモデルがシーケンシャルリード545MB/sec、同ライトが525MB/sec。ランダムリード10万IOPS、同ライト8万IOPS。250GBモデルがシーケンシャルリード540MB/sec、同ライト500MB/sec、ランダムリード9万7000IOPS、同ライト7万9000IOPSだ。

 そのほか、SSDの信頼性や耐久性の指標となる総書き込み可能容量(TBW)は250GBモデルが100TB、500GBモデル200TB、1TBモデル400TBで、保証期間は3年間となっている。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
シリーズを表すブルーカラーのシールが貼られている「WD Blue SSD」。表面はプラスチックだが、裏面は金属筐体でコントローラーなどの熱を放熱する仕組みになっている
WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
 なお、今回は残念ながら諸事情(大人の事情とも言う)で分解できなかったため、確認できていないが、海外レビューサイトや一部ショップでは、「WD Blue SSD」はコントローラーがMarvell「88SS1074」、NANDフラッシュメモリーが15nm TLC NANDという記載がある

 容量や最大パフォーマンスなどが異なり、内部を比較していないので、断言はできないが採用するコントローラーや、表面がプラスチックで裏面が金属になっている筐体、2.5インチとM.2 2280タイプがあり、比較的最近登場したモデルである点を踏まえると、「WD Blue SSD」はSanDiskのビジネス向けSSDとして販売されている「X400」シリーズがベースになっている可能性が大だろう。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
「パソコン工房 秋葉原BUYMORE店」のポップでは、コントローラーにMarvell「88SS1074」、NANDフラッシュに15nm TLC NANDとなっている

「WD Blue SSD」のパフォーマンスをチェック

 ここからは1TBモデル「WDS100T1B0A」を使って、「WD Blue SSD」のパフォーマンスを見ていくことにしよう。

 ベンチマークソフトは定番となっている「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」、「ATTO Disk Benchmark 3.05」、「CrystalDiskMark 5.2.0」の3種類を使用。

 「WDS100T1B0A」とは別に用意したSSDからOSを起動。「WDS100T1B0A」になにもデータが書き込まれていない状態でベンチマークを実行している。テストに使用したPC構成は以下の通りだ。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
「WDS100T1B0A」のCrystalDiskInfo。当然だが、WD型番で認識。SanDisk型番で認識したら、それはそれでおもしろかったのだが……。ファームウェアは「X41000WD」になっていた

基本性能を「AS SSD Benchmark」で確認

 まずは「AS SSD Benchmark」を使って、「WD Blue SSD」の1TBモデル「WDS100T1B0A」の基本性能とともに、圧縮率の影響を見てみよう。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
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AS SSD Benchmarkの結果。シーケンシャル、ランダムともに、いたって普通の結果になっている
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実使用に近いファイルコピーのパフォーマンスを計測する「Copy-benchmark」の結果
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「Compression-Benchmark」の結果

 圧縮率の影響を確認できる「Compression-Benchmark」はリード・ライトともに若干波が出ているが、圧縮率の影響はないと言えるグラフになっている。

シーケンシャルアクセス性能は公称値超えに

 続いては「ATTO Disk Benchmark」を実行して、最大シーケンシャルリード・ライトを見てみるとリード・ライトともに公称値を超え、リードは約559MB/sec、ライトは約526MB/secを記録した。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
ATTO Disk Benchmarkの結果

データサイズの違いによる性能をチェック

 ここからは「CrystalDiskMark 5.2.0」でのパフォーマンス結果だ。データサイズ50MiBから32GiBまで、9つのプリセットを実行。データサイズの違いによるアクセス性能とキャッシュあふれが発生するか、発生する容量を確認していこう。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
50MiB
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100MiB
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500MiB
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1GiB
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2GiB
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4GiB
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8GiB
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16GiB。キャッシュあふれと思われるパフォーマンスダウンが発生。計測結果に波が出た
WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
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32GiB。16GiBと同じく結果に波がある

 50MiBから8GiBまでは安定したアクセス性能を発揮しており、1GiBではシーケンシャル「Seq Q32T1」のリード558.8MB/sec、同ライト521.0MB/sec。ランダム「4KQ32T1」のリードは371.1MB/sec(9万608.9IOPS)、同ライトは317.7MB/sec(7万7575.2IOPS)になっている。

 キャッシュあふれと思われるアクセス性能の低下は16GiBから確認でき、シーケンシャル「Seq Q32T1」、「Seq」のライト、ランダム「4KQ32T1」がパフォーマンスダウンしている。

 容量(ディスク)全域のテストが行なえる「HD Tune Pro 5.60」の「Benchmark Write」を実行すると、100GBあたりでキャッシュ領域が一杯になってしまい286MB/secまでシーケンシャルライトはダウンしていた。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
「HD Tune Pro 5.60」の「Benchmark Read」(左)と「同 Write」(右)の結果

メインストリームSSDのひとつの選択肢になる
「WD Blue SSD」

 容量1TBの「WDS100T1B0A」を使用して「WD Blue SSD」のパフォーマンスを見てきたが、TLC採用SSDとしては普通と言えるだろう。

WDブランド初のSSD「WD Blue SSD」
WDブランドを冠する初のSSDとなる「WD Blue SSD」シリーズ。販売開始時の価格はまずまず。同社製HDDと同じように、週末特価にも期待できるかも

 品質や耐久性の指標となるTBW(総書き込み容量)は250GBモデルでも100TBと、同価格帯のTLC採用SSDのなかでは十分に高耐久と言え、価格面も2.5インチタイプで250GB 9000円、500GB 1万6000円、1TB 3万1500円とまずまずなので、パフォーマンス、価格、耐久性のバランスで選ぶなら、選択肢のひとつとなるだろう。

アスキー
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    最終更新: 10月24日(月)15時00分

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