雨天でも安心!? 先進安全の定番「自動ブレーキ」の威力を体感した

アスキー 2016年10月24日(月)18時00分配信

 2016年10月8日~10日、お台場で開催された「東京モーターフェス2016」のテーマは『クルマ・バイクの“未来を体験”』というもの。さっそく船の科学館前特設会場に足を運び、まさに自動運転技術につながる未来の入り口である「次世代技術体験」に挑んだ。

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危険を未然に防ぐ急ブレーキ<7238>

 今回のメニューは「自動ブレーキ<7238>」という呼び方もされる「プリクラッシュセーフティブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ<7238>)」を助手席で体感するというもの。「自動ブレーキ<7238>」という言葉から日常的に機械(クルマ)がブレーキングをしてくれる機能と勘違いしているかもしれないが、これはあくまで「先行車や歩行者、障害物などと衝突しそうになってもドライバーがブレーキ<7238>操作をしなかったとき、クルマがかわりにブレーキ<7238>をかけてくれる機能」である。つまり、プリクラッシュセーフティシステムが働くということは、急ブレーキ<7238>状態なのだという。はたして、どんなレベルのブレーキングなのだろうか。

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スバルが用意したテストカーは限定300台の「レガシィB4 SporVita」。本革シートの肌触りも上々だった

 用意されていたのは台数限定の特別仕様車、レガシィB4 SporVita(イタリアンレザー内装の特別仕様車!)だった。助手席に座って、高級感のあるインテリアだなあと感心しながら、このクルマに装着されているプリクラッシュセーフティシステムが「EyeSight ver.3」という最新版であることなど簡単なレクチャーを聞くやそしてクルマはスタート。

 取材日は残念ながら天候に恵まれず、路面は少々濡れていた。にもかかわらず、時速40キロメートルまで一気に加速して、ドライバーはペダル操作を放棄する。すると、どうだ障害物を検知した「ピピピッ」という警告音を出したと思ったら、今度はプリクラッシュブレーキの作動を示す「ピーッ」という警告音を鳴らしながら、ギュギュッとABSを効かせながら急制動。体がシートに押し付けられた。聞けばターゲットの50cmほど手前で停止しているのだという。そのブレーキテクニックは、たしかに上手なドライバーの操作を思わせるもので、感心することしきりだ。

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一気に加速してプリクラッシュブレーキを体感。ブレーキ<7238>性能はもちろん、レガシィの鋭い加速にも驚いた
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先行車に見立てたターゲットまで50cm程度を残して停車。なお、スバルのプリクラッシュセーフティシステムには「EyeSight(アイサイト)」という名前が付けられている

 とはいえ、かなりの急ブレーキ<7238>であるから、いくら自動ブレーキ<7238>と呼ばれているからといって、こんなブレーキ<7238>を日常的に利用したいとは思わない。現時点での「自動ブレーキ<7238>」というのは、ドライバーの万が一のミスをカバーしてくれる保険的な機能であって、機械に任せて走るための機能ではないのであった。

先進安全技術が、自動運転の足掛かりになる

 ただし、こうして事故を減らすための技術が自動運転につながっていくのは間違いない。今回、体験したスバル・レガシィの場合は、前方の障害物などを認識するのにフロントウィンドー内側に設置されたステレオカメラを使っているが、そのカメラ情報を利用して、高速道路での車線中央維持や、先行車への追従走行といった自動運転技術も可能にしている。まさに、先進安全技術は自動運転への入り口なのである。

 もう1台、スズキ<7269>イグニス<3689>の「デュアルカメラブレーキサポート」も体験する予定だったが、残念ながら雨天により中止となってしまったので、その機能を体験することはできなかった。ちなみに、イグニス<3689>が前方を監視するために採用しているのも、スバルと同じくステレオカメラとなっている(ユニット自体は異なる)。さらに、ドライバーの運転ミスによるふらつきを警告してくれるなど安全運転支援機能も用意されているのだという。

 いまや各社から用意されているプリクラッシュセーフティシステムでは、ステレオカメラだけでなく、ミリ波レーダーや赤外線レーザー、単眼カメラなどメーカーや車種によってさまざまなセンサーが使われているということだ。こうしてセンサーに定番がないということは、まだまだシステムは成長過程にあるということも想像できる。今回の体験では次世代技術の進化が安全と安心につながることが理解できた。着実に進化することにより、未来のクルマが、どんな利便性を実現してくれるのか期待は高まるばかりだ。

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スズキ<7269>のコンパクトカー「イグニス<3689>」にメーカーオプションとして設定されている「デュアルカメラブレーキサポート」は、ステレオカメラを使ったプリクラッシュセーフティシステムだ
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プリクラッシュセーフティシステムとしては雨天時でも作動するものだが、安全面を考慮し、体験走行は中止となってしまった。
アスキー
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    最終更新: 2016年10月24日(月)18時00分

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