スリムでタフなスマホ3機種、arrows、AQUOS、DIGNOのスタミナは?

アスキー 2016年10月24日(月)12時00分配信

 スリムで防水&タフなキャリアのスマホ、「arrows SV」「AQUOS U」「DIGNO F」の3機種を比較してきたスマホ定点観測。4回目となる最後の比較は気になるスタミナ。バッテリー容量が小さいため苦手かと思いきや……意外なあの機種が勝ち続けた。

11
arrows SV
11
AQUOS U
11
DIGNO F

arrows SVが1勝を挙げるも
依然AQUOS Uがリード!

 今回もスリムで防水&タフな3機種、ドコモ「arrows SV F-03H」、au「AQUOS U SHV35」、ソフトバンク<9984>「DIGNO F」で比較を行なう。これまでの展開は初戦のスペック&料金、続くスピードチェックでAQUOS Uが2勝となっている。やはりスペックが他の2機種よりも高めな点がプラスか。

 それに続くのはarrows SV。前回のカメラ比較で待望の1勝を挙げた。勝ち星無しのDIGNO Fは良くも悪くも意外な結果を見せるのだが安定した結果が出ない。さすがに最後の大逆転は厳しいか?

 まずは主なスペックのおさらいから。

 AQUOS Uは全体的なスペックが高いだけでなく、バッテリー容量も唯一の3000mAh超え。昨今のハイスペックスマホといえばこれくらいの容量は当たり前だ。続くのはarrows SVで2580mAh、DIGNO Fは2300mAhと明らかに小さい。

 もちろんバッテリー容量だけでなく、消費側も影響するだろうが、最も影響がありそうな画面サイズを見ると3機種とも5型で解像度もHDで同じ。となるとやはりバッテリー容量が大きいAQUOS Uが有利と予想したのだが。実際のテスト結果を見ていこう。

YouTubeの2時間再生テスト
arrows SVのスタミナが◎

 まずはYouTubeの動画を2時間再生し続け、その電池消費を見る。音量は中くらいに手動で設定。画面の明るさは自動調整に任せ、同じGoogleアカウントを使い、筆者宅のWi-Fiに接続、GPSを有効にし、Bluetoothはオフ。その他の設定は初期設定のままだ。バッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用してチェックしている。

 arrows SVが2時間でバッテリーが13%減という良好な結果でトップに。残量87%だ。スペックは抑えめとはいえ、さほど大きくないバッテリー容量でこの好結果。いかにも最新機種らしい。

 惜しいのはAQUOS Uで15%減の85%。arrows SVとはわずか2%差で誤差の範囲とも言える。3機種のなかでAQUOS Uの画面はかなり明るめ、arrows SVは暗め、DIGNO Fがその中間といった明るさなので自動調整の差が出たかもしれない。

 DIGNO Fは残量77%。この数字だけを見るとかなり減っている印象だが、バッテリー容量が2300mAhでこの数字は過去の機種と比べても良い。

カメラ、Kindle、マップの連続使用
またもarrows SVがリードし続ける

 もうひとつのテストでは複数の機能を連続で使い、そのバッテリー消費を見る。まずはカメラで静止画50枚と動画を10分撮影、さらにWi-Fiに接続しKindleアプリをインストール、電子コミックを1冊ダウンロードして読み終え、そのまま外出してLTE圏内で30分間マップのナビを使用する。引き続き「Battery Mix」でバッテリー消費の経過をチェックした

 これまたarrows SVが常に勝ち続ける展開。なんと3回ともトップを走り続けた。カメラで4%減、電子コミックを1冊読んで2%減、マップで7%減と、いずれもさほど気にならないバッテリー消費。最終的に前のテストと同じく最後のバッテリー残量は87%となった。

 そしてまたも2位に甘んじたのがAQUOS U。カメラで7%減、電子コミックで2%減、マップで8%減と、常にほんの少しの差でarrows SVに後れをとっている。結果、最後のバッテリー残量は83%。AQUOS Uのバッテリー持ち自体は良いのだが、arrows SVがそれ以上に健闘している。

 3位はDIGNO Fでカメラで11%減、電子コミックで1%減、マップで再び11%減とDIGNO Fらしいというか、増減の幅が大きい。最後はこれまた前のテストと同じくバッテリー残量77%となった。DIGNO Fはこれまでのテストでも毎回得意不得意がハッキリ出ていたが、スタミナでも同じ傾向だった。

設定には便利な機能がたっぷり!
arrows SV

 最後に各機種の独自機能や便利機能をチェック。arrows SVは指紋センサーなど目立つ機能は搭載していないものの、従来シリーズと同じく細かな便利な機能は数多い。

 画面設定では年齢に合わせた「あわせるビュー」、画面に表示されているアイコンやキーボードのデザインも変えられる。画面の向きが変わったときは本体を2度振ることで画面を戻せる「戻ってシェイク」がある。

11
11
富士通端末ではおなじみのちょっと便利な機能が多数ある

 サウンド関連では本体をひっくり返すだけで音が止まる「ふせたらサウンドオフ」や、これまた年齢に合わせて聞き取りやすく調整する「あわせるボイス」も普段通話相手に聞き返すことが多い人に便利。

 画面の端から機能やアプリを呼び出せるランチャー機能「スライドイン」、画面を引き下げて上側のアプリや通知も無理なくタップできる「スライドディスプレイ」におなじみ「歩数計」、通信設定ではWi-Fiと3G/LTEの効率的な利用が可能なもろもろの設定を用意。パスワードマネージャーや富士通製UIのNX!ホームなどなど、設定のいじりがいがある。フルに使いこなすのは大変かもしれないが、逆に飽きずに使えそうだ。

11
11
独自のランチャー機能や、画面の上半分を下に持ってくる機能も

画面を開けば、いきなり独自の世界
AQUOS U

 AQUOS Uは従来シリーズでもおなじみのシャープ<6753>製UIである縦スクロール<8005>の「Feel Home」を採用しているのだが、縦スクロール<8005>のホームやアプリ画面自体がほぼ見られなくなった今では、かなり独自性を感じる部分(戸惑ったり、新鮮に感じたり)だ。もっとも一般的なUIである「auベーシックホーム」を選択することもできる。

 シャープ<6753>ならではの機能である人工知能エモパーは「リラックスオート」と連携し、ユーザーの生活リズムを覚え、就寝前に目に優しい画質に切り替わるといった機能まで加わった。なお、この目に優しい画質設定「リラックスビュー」は手動でその強さを変更することもできる。画面がかなり黄ばんだ色になるので違いも分かりやすい。さらにエモパーにはダイエット機能も付与されており、エモパーがアドバイスまでしてくれるという。

11
11
今度のエモパーはダイエット支援や目に優しい機能も

 ほかにも意外と他機種が真似しない「のぞき見ブロック(ベールビュー)」や、本体をひねってアプリを切り替える「ツイストマジック」、自動画面スクロール<8005>機能「スクロールオート」、不具合が起きたときに便利な「セルフチェック」、細かな省エネ設定が可能な「長エネスイッチ」といじりがいのある端末となっている。

11
11
手をひねってのアプリ切替や自動スクロール<8005>など、少し変わった便利機能もある

シニア向け機能で独自性を見せる
DIGNO F

 DIGNO Fのアプリ画面を見てまず思うことは、ソフトバンク<9984>系アプリの多さだろう。他の2機種もそれなりにキャリア製アプリは入っているが、DIGNO Fは内蔵ストレージも限られているだけにやや疑問を感じた。

11
11
ソフトバンク<9984>のサービス関連のアプリが多数インストールされている

 一方で設定は簡素になっており、DIGNO Fらしいと感じたのは「エコモード」と「かんたんビギナーホーム」だろう。どちらもわかりやすさ重視だが、特に「かんたんビギナーホーム」は、文字が大きいうえ、文字入力時にガラケー(フィーチャーフォン)と同じデザインのキーボードが表示されるというユニークさ。

 シニア向けという意味もあるのだろう、通話設定には「聞こえ調整」という項目もあり、音を「おだやか」あるいは「くっきり」にすることが可能だ。

11
11
購入層に合わせたシンプルなホームUIや相手の声が聞きやすくなる設定などが用意されている

arrows SVとAQUOS Uの一騎打ち
スタミナ? それともスピード重視?

 スタミナテストはarrows SVが確実に勝ち切り、全4回の勝負は前半2勝がAQUOS U、後半2勝がarrows SVという展開。とくに強みを発揮しているのがAQUOS Uはスピード、arrows SVはスタミナ。非常に迷う。ただこの3機種は防水・タフ・スリムで集めたスマホ。それらのスペックではarrows SVがやや有利なので、ここはarrows SVこそ総合優勝にふさわしいと思う。

 AQUOS Uはそのスペックを考えると、arrows SVよりも強いシーンがもっと欲しかった。前半はAQUOS Uで決まりそうな勢いだっただけに惜しい。とはいえ「サクサク使える」という点では1番。普段使いを重視するならAQUOS U、頑丈さを優先するならarrows SVとも言えそうだ。

 残るDIGNO Fはたしかに強い場面ではは強い。だがカメラの画質、スタミナでは他の2機種にやや見劣りする。これらの点が気にならないのなら候補に入ってくるだろう。

 というわけで優勝はarrows SV。次回からは、冬モデルの発売はまだちょっと先ということで、久々SIMフリーのスマホで比較を考えている。お楽しみに。


アスキー
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 2016年10月24日(月)12時00分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

    【あなたにおススメ】