スティックPC複数台を使って普段できない実験にチャレンジ

アスキー 10月24日(月)12時00分配信

 さて、久しぶりの油没冷却になる。Atom版スティックPCを思いつきで沈めてみたところ、予想外にも好調な冷却状況になったため、その後もLIVA Coreを沈めてみたりA10-6800Kを沈めてみたりしてきたが、今回の特集はCore m版スティックPCの油没だ。

スティックPC複数台を使って普段できない実験にチャレンジ
ASCII.jp恒例の油没冷却。今回はCore m版スティックPCを沈めるのが最終目標だ

 性能的にも狙い目のスティックPCで、Atom版が抱える非力さを解決したバージョンともいえる。というわけで、とある販社に「Core m版スティックPCを沈めたいの!」と言うだけいってみたところ、お中元が届いた。

Core-M版スティックPC油没 【始動編】
編集部に届いたお中元。Core m版スティックPCを頼んだはずだが……
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
箱を開けると、Atom版スティックPC(Windwos 10版、Windows 8.1版、UBUNTU 14.04版)がもりっと入っていた

 「なにかの間違いだろう」と編集氏が確認を取ったところ、「お中元のAtom版15台を使っておもしろいことをしてもらえれば、Core m版スティックPCを油沈してもいいですよ」との回答だった。

 そんなわけで、特集第1回と第2回では、Atom版スティックPCを用いて楽しいことをするわけである。

とりあえず、積みスティックPC

 どうしたものかと考えつつ、取り急ぎ、積み木をして遊んでみた。CPUのパッケージで積み木をする紳士諸君を思い出したからだ。

 ASCII.jp読者諸君においては、自宅になぜかCPUのパッケージが10個はあるハズなので、よくあるアクションのハズ。なんとなく買ってしまったものの、通電すらしていない「Athlon X3 435」とかあるのではないだろうか。なんで買ったんだろう俺……。

Core-M版スティックPC油没 【始動編】
ズラーッと並べてみる。15個も並ぶとなかなか壮観だ
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
スティックPCピラミッド

 といったことを楽しんだあとに、高くしたらどうなるだろうか。そういえば、微妙にパッケージごとで重量バランスが異なっている。この理由は同梱されているACアダプターやUSBケーブル、HDMI延長ケーブルの配置によるもの。

 15個もあると、すべて同じように詰め込まれているのではないと、どこかで役に立つかもしれない情報を得つつ、積み上げ開始。ポイントは土台の個数。2個の場合だと前後の揺れにとても良かったため、扱いにくそうな重心のものを土台として4つ配置。

 そこからは2個にしたり、1個にしたり、たまには横に向けたりといった感じでバランスを取っていった。CPUパッケージの場合は、CPUとリテールクーラーだけなので、バランスは取りやすいだろう。どうにもバランスが取れないときはパッケージを振って、中身のバランスを調整するのも効果的だ。

Core-M版スティックPC油没 【始動編】
完成したスティックPCタワー。コツとしては、ラスト4段以降のバランスが難しいため、CPUをソケットにセットするときのように優しくトライしていくといい(インテルの場合、CPU側にピンがある世代の感覚で、だ。AMD戦士諸君たちは、慣れっこだと思うが)

40インチで4入力対応液晶なら
4OS/12コア同時使用できる!

 Atom版スティックPCは、周知の通り、単一でかつ軽い作業の場合、意外にも頼れる製品である。発熱対策をすることが前提になるが、ウェブブラウズをしたり、動画をみたりといった用途には耐えるし、資料表示くらいであれば、これも問題ない。

 利便性もあり、デジタルサイネージの入力元として、展示会でがんばっている姿を見かけることもある。個人ベースの場合はというと、あくまでサブ機であったり、動画再生専用機といったところだろうか。

 また出張の際、宿泊先のディスプレーに接続するのも効果的な運用方法だが、そのあたりの使い勝手の良さは、スマホより小さく、USB電源で動作する部分が強く影響している。

 そんな部分を発展させてみようと考えると、ディスプレー側がPIP/PBPに対応していれば、ディスプレーの1角に入力を表示できるため、作業時の動画再生だけでなく、都合のいいときだけ表示させることがやりやすくなると想像できる。

 そこで今回用意したのは、iiyama「ProLite X4070UHS」。サイズは40インチ。4K UltraHD(3840x2160ドット)、10bitカラー対応、4ms(GtoG)、DisplayPort×1、HDMI×2、DVI-D、D-Subミニ15ピンの5入力対応するもので、PIP/PBPもレディだ。

Core-M版スティックPC油没 【始動編】
iiyama「ProLite X4070UHS」

 コンシューマー向けとしてラインナップされているが、耐久性に重点を置いたメタルボディ仕様に加えて、サービス電源やDisplayPort OUT、RS232C IN/OUTを備えているため、法人向けの要素が強く、デジタルサイネージでの運用を前提にしているといっていい。ともあれ、サービス電源とRS232C IN/OUTの存在が胸アツだ。

Core-M版スティックPC油没 【始動編】
iiyama ProLite X4070UHSとスティックPC
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
ネジ剥き出しの無骨な仕様が、逆にかっこいい
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
充実した入出力。DisplayPort×1、HDMI×2、DVI-D、D-Subミニ15ピンの5入力対応に加えて、DisplayPort OUTもある
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
裏側にコントロールボタンがあるが、付属のリモコンかRS232Cでの制御がオススメ
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
サービス電源の存在もGood。ゲーム機やBDレコーダーをつなぐのに便利なので、コンシューマー方面でも搭載してくれないだろうか
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
というわけで、入力ポートにスティックPC×4を接続したところ
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
DisplayPortとDVI-Dには変換ケーブルを採用
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
電源も4連装だが、USB電源タップでもいい
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
PBPで4画面状態にしてみたところ、DisplayPortから信号<6741>が来ていない。うっかりしていたのだが、HDMI→Display Port変換をしたい場合はコンバーターが必要だった(購入してきたものは、一見、HDMI→Display Port変換に見えるが、用途としてはその逆になる)
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
3画面出力の状態。それぞれ独立して操作できるため、負荷分散が容易。Mouse without Bordersを導入すれば、マウスとキーボードは1セットで済む

 さて、4画面出力の状態を見ておきたいので、インテル製NUC「BOXNUC6i7KYK」をDisplay Portに接続した。メインPCからの出力もDisplay Port。残る3つはスティックPCとすれば、メインPC×1、サブPC×3で作業向けの環境になるというわけだ。

Core-M版スティックPC油没 【始動編】
Intel「BOXNUC6i7KYK」。筆者、まだ詳しくタッチしていないのだが、ジサトラ イッペイ氏いわく「ドライバーのインストール回りが、相当や・ん・ちゃ(はぁと)」とのこと
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
無事に4画面出力になったところ
Core-M版スティックPC油没 【始動編】
先写真の裏側。1基だけ放置状態である。MDMI→VGA変換ケーブルを買っておけばよかった。そうすればスティックPC4台で4画面出力ができるからだ

次回はちょっと危険な
エクストリーム<6033>冷却

 送付元に確認を取った際「何台かはどうなっても大丈夫です!」という言葉をいただいていたので、次回は、気になる液体を用意してチェックを行なう。過去にスティックPCを油没させたあと、編集部に届いたお便りのなかに、特定の液体名が多くあったので、その挙動を見てみるというわけだ。

Core-M版スティックPC油没 【始動編】
スティックPCが浸かっている透明な液体。これはいったい……?
アスキー
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    最終更新: 10月24日(月)12時00分

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