Atom版スティックPCを精製水と無水エタノールに浸す

アスキー 2016年10月25日(火)12時00分配信

 始動編2としては「どうなってもいいスティックPC」がいくつかある状況を利用して、気になる液体での冷却をチェックすることにした。

 コストパフォーマンスや熱伝導性から、これまでの油没ではキャノーラ油を基準値としているが、エンジンオイルも候補として挙がっている。

Core-M版スティックPC油没【始動編2】精製水と無水エタノールに浸す

 スティックPCを油没させた際、予想を超える反響があり、編集部に「おう、この液体はどや?」というメールが多く届いた。そのなかで多かったのが、精製水と無水エタノールのふたつ。今回は精製水と無水エタノールにスティックPCを沈めてみよう。そうしよう!

まずは精製水から

 ドラッグストアにも並んでいる精製水。美容のアイテムで妙に注目されたこともあるが、PCパーツの洗浄用に1家に10Lはあるものではないだろうか。

 ともあれ、比較的純水に近いため、便利な液体のひとつだ。純水に近いということは、(不純物が混入しない環境であれば)導電性は低いため、液没させた場合でも動作するだろうということから、お便りが多かったものと思われる。

 問題は、不純物が入らない環境の用意なのだが、簡易的なテストならば問題ないと判断して、編集部にある検証スペースで実験を行なった。

 というわけで、いきなりテストしてみたところ、下の動画のようにディスプレーはブラックアウトしたままという展開に。

 ブート画面は確認できないものの、通電はしている状態。変換ケーブルを交換しても同様なので、どうも出力回りでトラブルが発生してしまったご様子。

Core-M版スティックPC油没【始動編2】精製水と無水エタノールに浸す
とはいえ、通電はしているので、しばらく干してみることにした

 数日後、一時はディスプレーへの出力機能が停止していたスティックPCだったが、大気中においてディスプレー出力を確認することができた。というわけで、再度、精製水に投入である。前回との違いは、あらかじめ起動した状態からであること。

 今度はすんなりと動作してくれたが……不純物の存在を考えると、「一応動作する」くらいの認識でいいだろう。

無水エタノールはけっこういいかも?

 次に精製水と同じく、多くの要望があった無水エタノール。食器の洗浄から臭い取り、ヒートシンクのしつこい汚れにまで対応するほか、水で希釈すれば消毒にも使えてしまう。夏場であれば水とハッカ油と混ぜて、虫除けスプレーの材料にもなるため、これも便利なアイテムだ。

Core-M版スティックPC油没【始動編2】精製水と無水エタノールに浸す
というわけで、用意した無水エタノール。パッケージがオレンジジュースのようである

 「ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情」でおなじみ大原雄介先生からも、ときどき120%思いつきの案が届くこともある。

 無水エタノールは保管ルールに記載されているように、静電気など着火の要因に注意する必要がある。起動した状態で浸けた場合、まずそういったことは起きないのだが、念のため、USB電源駆動する部分を活かして、屋外で簡易実験するといいだろう。編集部で実行した際は、いちおうバケツをいくつか用意しておいた。

 今回は簡易検証なのでフタを用意しておらず、またシールなど無水エタノールの影響を受けるようなものの除外も実行していない。後述する冷却性能からすると、密閉性の確保ができれば、アリな液体になる。

Core-M版スティックPC油没【始動編2】精製水と無水エタノールに浸す
起動した状態から液没するコースを選択

Core-M版スティックPC油没【始動編2】精製水と無水エタノールに浸す
基板がよく見えてカワイイ

 常用性の検証として、Youtubeの動画を再生してみた。動作云々よりも、CPUの温度変化を見る目的になるが、アイドル時35~36度の状態から、約1時間の連続再生直後で39~40度と、軽い負荷で数時間使用するのであれば、問題のない傾向になった。

Core-M版スティックPC油没【始動編2】精製水と無水エタノールに浸す
1時間の動画再生でCore 0とCore 1は39度、Core 2とCore 3は42度
Core-M版スティックPC油没【始動編2】精製水と無水エタノールに浸す
OCCT 4.4.2を30分実行した結果は、13分付近で45度に到達するも、それ以上になることはなかった。意外と冷却できている。フタを開けていたため、気化の影響もありそうだ(液体は減っているように見えなかったのだが)

次回はCore m版の空冷テスト!

 2回に渡り、PCを破壊しかねない実験を許してくれた「ありがとう、某社さん!」な展開だったわけだが、次回はCore m版スティックPCこと、「STK2M364CC」のテストに入る。まずは大気中での冷却性能をチェックしつつ、SoCとして採用されたCore m3-6Y30の性能を見ていこう。

Core M版スティックPC油没-【調査編】アイドルでも不安になる熱さ
最新のCore m搭載スティックPC「STK2M364CC」の実力はいかに?
アスキー
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 2016年10月25日(火)12時00分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

    【あなたにおススメ】