Boogie Boardよりも大画面の電子メモパッド「iQbe」を衝動買い!

アスキー 10月26日(水)12時00分配信
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最近の筆者はソニー<6758>の電子ペーパー、伝統的大学ノート、iPad Pro、そしてBoogie Board(iQbe)を併用している

 電子メモパッドの「Boogie Board」を初めて買ったのは、今から6年以上昔の2010年の正月だった。その後、日本ではキングジム<7962>が輸入代理店となり、今までずっと継続しているこの業界では珍しい長寿商品だ。

 その間、いくつかの新しいテクノロジーやデザインを採用した新モデルが登場し、そのうちいくつかは今も残っている。シンプル大好きな筆者は、その初代から現在までのすべてのモデルを持っていると思っている。

 そんなある日、いつものようにアマゾンを徘徊していて、Boogie Boardそっくりなイメージだがどこにも見慣れたBoogie Boardロゴの見えない怪しいプロダクトを発見したので衝動買してみた。

12インチ(?)の大画面となった
「LCD Writing Tablet iQbe」

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どこにもBoogie Boardの表記のない、自称12インチの最大級「LCD Writing Tablet」

 商品名は「LCD Writing Tablet iQbe」(以下、iQbe)。ミーハーでカラフル大好きな筆者は、フレーム外郭が何色か用意されている中から派手なオレンジカラーのiQbeを購入した。

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iQbeにはスクリーンクリーニングクロスとストラップが付属している
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スタイラスはBoogie Boardの最新製品と同様、下辺にホールドするタイプ

 従来のBoogie Board系では考えられなかったスクリーン磨き布とストラップが付属している。サイズはウェブ上では、12インチ大画面と記述されていたが、LCD画面もスマホやタブレットと同じように表示画面の対角線がサイズ表示を現すのであれば、このiQbeを実測すると11.5インチで、見た目も12インチはない感じだ。

 しかし、筆者が持っているすべての純正Boogie Boardを含めても、今回の衝動買い商品が最大サイズであることだけは間違いない。

 中国のショッピングサイト「Alibaba」などでは見かけることはあっても、同様サイズのBoogie Boardがご本家のiMPROV electronicsから“Boogie Board”ブランドでは発売されていないことから、限定市場向けのOEM商品なのか、元々製造を受け持っていた中国製で、Boogie Boardブランドを掲げない商品なのかは不明だ。

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蛇足かどうかはユーザー次第だが、背面には24cm定規の目盛が刻まれている
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イレースボタンのアイコンもBoogie Boardのそれとは違っている
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「SMART AS ALWAYS BE」というメッセージワードを従えたiQbe

 使わないときのスタイラスのホールド方法などはご本家の新しいデザインと類似しており、実際の筆記感覚もまったく差がない。一方で、背面には意外と便利な定規機能を搭載してみたり、消去ボタンのアイコンも従来とは異なっている。

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6年前、米国から個人輸入した初代Boogie Board(右)とOEM商品(左)。黒い方は無理矢理、内部のボタン電池を交換して、ついにその電池も切れて消すことができない
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実質的には一番使いやすかった大きな画面のBoogie Board
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まったく新しいデザインになったBoogie Board(左)と、今もリビングで番組録画備忘録として活躍する手のひらに入る最小サイズのBoogie Board(右)

 どこまで行っても、筆者は2010年発売の初代Boogie Boardが大好きなのは変わらないが、iQbeのスペックや実際の使用感は決して悪くない。

 Boogie Board系のLED(Kent Diplay製)はまだまだ進化の途中なのか、製品の発売時期やモデルなどによって、その筆記跡のカラーが大きく異る。

 2010年の登場当初は黒い画面に明るいグレー色の筆記跡が特徴だったが、その後、イエロー系になったり、ブルー系になったり、最新ではグリーン系の蛍光イメージが強い感じもある。

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日本市場ではなぜか見当たらなくなった「Boogie Board Jot」(左)と、今回のiQbe、Boogie Boardロゴ製品では最新の「Boogie Board Jot 8.5」(右)。みんな微妙に筆記後の色が違う
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筆者が一番気に入っている「Boogie Board Jot 8.5」。蛍光がかった緑色の筆跡が見やすい
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Boogie Board Jot 8.5(右)に比べて大きなスクリーンのiQbe(左)だが、実測では12インチはなく、実測では11.5インチだった
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A4コピー用紙、標準リーガルパッドと比較してみるとサイズ感のイメージが湧くだろう

 今回のiQbeは、少しブルー系のグレーに感じる。ほぼ同世代の「Boogie Board Jot 8.5」とiQbeを比べると、画面サイズの違いが3インチほどあるが、その体感スペックは極めて類似している。

 多くの人が実際の筆記に使用する確率の高いA4コピー用紙サイズと、米国人大好きのリーガルパッドの標準サイズと比較してみると、iQbe(自称12インチ)とBoogie Board Jot 8.5のサイズ感覚はよくわかるだろう。

 iQbeはスクリーンの端までしっかり筆記すれば、かなりA4紙やリーガルパッドサイズに近い。

 サイズはその通りだが、特殊なタッチ式LCDは、基本的に筆跡が太く、細かな字をたくさん描けないのも特徴だ。

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Boogie Board(左)と「Boogie Board Sync」(右)。前者はUSBケーブルでPCと接続でき、データ保管を可能にしたが、後者はBluetoothでスマホ接続やクラウド転送を実現し、細かな字もかけるLCDを採用。最も高機能高価だが、最も使いみちの少なかった

 3年ほど前に登場した「Boogie Board Sync 9.7」という、大画面サイズでスマホを介してクラウド連携を実現した多機能なBoogie Boardは、同時に細かな文字が書けるのを特徴としてビジネスエリアへの拡大を狙った商品だった。

 しかし、細かな文字を可能にした一方で、細い筆跡はパッシブ式LCDスクリーンのスペックが災いし、暗い見づらい画面が短所となってしまった。

 筆者も、iMPROV electronicsも同じように、市場の声とネットワーク環境の変化、基本テクノロジー変遷の間で悩んできた傾向はあるが、どうもこのKent DisplayによるLCDにはさまざまな使用環境条件があるようだ。

 結局のところ、スマホなどが採用している最新のネットワークテクノロジーを採用してクラウド共有などを考えるには、多少マッチしない特殊な性格のモノなのかもしれない。

iOS版とAndroid版で違いのあるスマホアプリ

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Boogie Board スキャンアプリ「Boogie Board Jot」。左がiOS用、右がAndroid用

 米国でBoogie Board Jot 8.5が発売された昨年、Jot 8.5の画面をスマホで撮影してクラウド共有できるシンプルなiOS版アプリ「Boogie Board Jot」が登場した。

 半年ほど遅れてAndroid版も登場しているが、残念ながら数回のバージョンアップで機能的にも安定してきているiOS版(Ver1.12)に対して、Android版(Ver1.0)はなかなか使う気になれないというのが正直な感覚だ。

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アプリを起動して、筆記したBoogie BoardのLCD画面に向けるだけ。自動的に目標がロックオン<3690>され瞬時に撮影が行なわれる
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撮影が終了すると、瞬時にスキャン(撮影)結果がモノクロ反転イメージとして表示される。あとは保存するか、再スキャンするか選択するだけ

 使い方は極めて簡単で、Boogie Board Jot 8.5の筆記画面をアプリを起動させたスマホでただ撮影するだけだ。

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以前の(筆記後のカラーが多少異なるタイプの)Boogie Boardも何とか大丈夫だった。ウエストのくびれたJot 8.5であるかのようにブルーのフレームが表示されるが、気にせずとも大丈夫だった
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基本的にモノクロ反転イメージの表示もスピーディに問題なくできた

 アプリがJot 8.5の特殊なウエスト位置のくびれた画面を見つけると自動的にシャッターがおりて、画面全体を白黒反転し、筆跡部分をしっかりした黒色で表示してくれる。簡単に機能を言うならスマホを使ったモノクロスキャナーというところだろう。

 撮影(スキャン)時に気をつけなくてはならないのは天井ライトなどのBoogie Board画面への映り込み(反射)だ。ライトが画面に当たったところは、スキャン後、弾痕の跡のように白く抜けてしまう。

 Boogie Board Jotアプリが気持ちいいのは、Boogie Board Jot 8.5のフレーム検出からシャッター、モノクロ反転表示までのスピード感だ。あまりにも速いので、今回の写真撮影もなかなか大変で連続シャッターで何とかこなしたくらいだ。

 試しに旧来のBoogie Boardに対しても同じようにスキャンできるかやってみたところ、本体とコントラストのあるテーブルなどの背景に置けば、何の問題もなく撮影できることが分かった。もちろん、今回購入した商品であるiQbeの大きな画面も何の問題もなくスキャンすることができた。

 そして、天井ライトの映り込みを避けて、被写体であるBoogie Boardを斜め下や斜め横から撮影して、実際の撮影結果が歪んだ台形などになっても、アプリがキチンと台形補正をしてくれる。

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Android版(Ver1.0)は明らかにアプリ側で最適化が行なわれていない。使っていても不安感がある。早々のバージョンアップ対応が待たれる
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スキャンする時の不安感はあるが、実際にスマホの画面内に入っていればスキャン動作そのものには問題はなさそうだった

 快適なiOS版に対し、Android版のVer1.0では、Boogie Board Jot 8.5の外郭フレームを正しくつかむことすら難しい(Galaxy S7 edgeで試した)。

 しかし、被写体であるBoogie Boardの画面全体がスマホの画面にさえ収まっていれば、問題なくスキャンできるという不可解な結果となる。

 残念がら、一部のAndroid系スマホ(筆者のHUAWEI P9)ではアプリは起動するが、スマホの画面がかなり暗くなり、オートでもマニュアルでも、肝心のBoogie BoardのLCD画面をまったく撮影できないという事象も起こっている。

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スキャン(撮影)した画像はスマホ内部に保存され、サムネイル表示で一覧もできる。一番上の携帯電話の下手な絵は、筆者がBoogie Boardに描き、その画面を、正面ではなく左からあえて傾けて撮影したもの。中央の画像は下から、右側の画像はあえて右側から撮影した。意地悪だが、きちんとアプリが傾き補正をしてくれている
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スキャン(撮影)時に天井のライトなどがBoogie Boardの画面に映り込むと、結果としてこういう弾痕跡が残ってしまうので、多少暗くても直接光は避けたほうが無難だ
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スキャン(撮影)した画像はスマホに設定済みのお好みのクラウドサービスにアップロード可能
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任意の画像を呼び出し、マーカーでマーキングしたり、黒ペンで追記もできる。しかし、マーカーによるマーキングや追記はなぜか保存すらできない

 スキャンした各Boogie Boardのモンクロ画像はアプリ内に保存することができ、サムネイル表示で目的の画像ファイルをいつでも呼び出すことができる。黄色いマーカーで強調表示したり、指先で文字や矢印を追記も可能だ。

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保存したり、クラウドにアップロードできるのはオリジナルのスキャンデータだけに限られるようだ
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ファイルを選択し、アップロード先のクラウドサービスを選択する
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アップロードするフォルダー名を選択して保存する
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目的のファイルは瞬時に指定したフォルダーにアップロードされる
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Dropboxを確認するとアップロードされている
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クラウドで共有できることで、自分のどのデバイスからも、クラウド共有している他の人からも自由に見ることが可能だ

 不思議なのは、DropBoxなどのクラウドサービスにアップロードできるのは、Boogie Boardから白黒スキャンした画像だけで、マーカーやインキングで事後変更処理したものは、アップロードも保存もできないようになっている。

6年間も筆者の心を捉えているロングセラー製品

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れだけたくさんのBoogie Boardがあっても、それぞれに強い個性があり、目的はただひとつでも、なぜかコレクションしたくなる魅力を備えたガジェットの中のガジェットだ

 進化しているようで、時々その場で足踏みしたり、時には反対向きに走っているようにすら感じるこのBoogie Boardという商品は、発売された6年も前から筆者の心を捉えて離さない。

 永遠に解決しない、いろいろな問題をかかえた商品なのかもしれないが、この商品の魅力は実際に自分の手で触ってみないと決して分からない。

 iOSユーザーなら最新のBoogie Board Jot 8.5や、自称12インチのiQbeでも構わないので、ぜひとも手に入れてみてはどうだろうか。

 Boogie Board Jotアプリで手書きのメモやアイデアノートをクイックにiPhoneに取り込み、クラウドサービスと連携して気楽で快適なクラウド生活を楽しむことができる。

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    最終更新: 10月26日(水)12時00分

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