大人気で現在入手困難の激薄Windowsマシン「YOGA BOOK」を使ってみた

アスキー 10月30日(日)12時00分配信
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話題のYOGA BOOKを買っておきたい周辺機器とともに紹介します

 激薄軽量PCとして発作的に買えるお値段(4~6万円)なこともあり、直販サイトでも量販店でも入手困難なYOGA BOOKですが、編集部に到着して開封の儀はすでにお届けしましたので、今回は10日間の使用レポートと、買っておくべき周辺機器をお送りします。

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で、結局YOGA BOOKのタッチキーボードは使えるのか?

 みなさんイチバン気になるのはやはりキーボードですよね。クラムシェル型でタッチキーボードというと、2010年の東芝<6502>「libretto W100」を思い出すオタクな我々なので、かなり使い勝手が不安だったのですが、このキーボードは使えます。

 もちろんホームポジションに指を置いてタッチタイプするのは困難です。指を置いたとたんにキーを押してしまうからアタリマエですが。なので指を浮かした状態でキーを見ながら入力することになります。

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日本では日本語キーボードしか選択できないのがちょっと残念

 キーを押すと「ビッ」と振動して、ちょっと遅れて音が「ピッ」と鳴ります。振動のほうは、押した感覚をフィードバックする感じで、これはあったほうがいいですが、音はいらないですね。メインキーのピッチは約18mmあるので、せせこましく指をくっつけて押す必要はありません。

 このタッチキーボードが、画面上で使うスクリーンキーボードとちがうのは、通常キーボードと同様に2つ以上のキーを押すときは同時打鍵なことですね。SHIFT<3697>を押しながらAとか、CTRL押しながらCとかです。スクリーンでは通常、順次打鍵なので、タッチ型ですが通常キーボードの感覚で打てます。

 タッチタイプができないので、キーボードのバックライトが消えていると入力できません。明るい部屋で使っていると、このバックライトは、標準では明るさがちょっと足りないと感じることがありました。

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極端な写真ですが、明るい部屋だとキーボード表示はこんな感じにみえます

 音も消したいので設定がないかと見回りましたが、コントロールパネルにはありません。Android版では設定メニューの中に普通にあるのですが、Windowsの場合は「ProgramFiles\Lenovo」にあるControlApp.exeで変更できます。自分は振動はONで音はOFF、バックライトはMAXにして使っています。

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プログラムフォルダーに隠れているControlAppの画面は超シンプル

 ただ、キーボード手前のタッチパッド(?)はちょっと改善が必要ですね。パッドの左右にボタンに割り当てた部分があるのですが、ここはパッド扱いの部分みたいで、キーボードの「ビッ」というフィードバックがありません。

 もちろんタッチしたとたんにクリックになってしまうので、使いにくいです。逆にいつもタップを多用している人は関係ないので大丈夫ですね。個人的には最上段のファンキションキーをなくして、タッチパッド部分の面積を広げていただけると幸いです。

 タップで思い出しましたが、タッチパッドはマウスとして登録されています。なのでWindowsのコントロールパネルではタップのON/OFFや2本指の機能設定ができません。デフォルトでタップがONで2本指はスクロール<8005>となっていてそれ以外は不可となっています。レノボ様、至急タッチパッドドライバーを私に送り込んでください!!

画面が16:10なのがうれしい!

 文句が続いてしまいましたが、やはりこの薄さと軽さはステキすぎます。実測したら682gでした。軽いのはもちろんですが、カバンに入れるにも小さくて薄いので苦労しません。いつでもスルっとカバンに入れて持ち歩く気になるWindowsマシンです。

 画面が16:9ではなく16:10なのも◎です。自分は社内ラップトップとしてSurfaceBook(3:2)を使っているのでなおさらかもしれませんが、縦スクロール<8005>してブラウズするには縦が長いほうがラクです。LAVIE Hybrid ZEROもはやく縦長画面になっていただきたいと切望しております。10.1型で1920×1200ドットは100%表示でもニジミもなく、画面の最大輝度も高く、不満はありません。ただし、文字がかなり小さくなるので、50才以上の人は150%表示がオススメです。

 ベンチマークもとってみました。YOGA BOOKはAtom x5-Z8550にメモリー4GBですが、思ったより善戦。手持ちのLAVIE Hybrid ZERO(2015年モデル)のCore i7-5500Uと比較しましたが、CINEBENCHのCPUスコアは279対119で約43%の速度。3DBENCHではFirestrikeで690対292でこちらもほぼ42%という結果です。第5世代とはいえ2.4GHzのCore i7の半分の速度と思えば、十分なコスパではないでしょうか。

 ちなみに、CristalDiskMarkではシーケンシャルリードが1053対140とかなり低めですが、ランダムリードは31対15。YOGA BOOKはeMMCなので十分健闘している値です。Windowsの起動やアプリの実行に待たされることはありません。

 ファンレスゆえに気になる発熱ですが、ベンチのような重いプログラムを走らせると、本体のヒンジ寄りの部分の左側の底面が「モワッ」と温かくなりました。触れなくなるほどにはならないので、ある温度でCPUを制御していると思います。膝に乗せていても、秋冬はアッタかくてちょうどいいくらいです。

 ちなみに、SIMスロットはデュアル型になっていて、LTEモデルはもちろん、非LTEモデルでもmicroSDカードの部分は生きています。そこに自前のmicroSDをセットして挿入すれば、サブストレージに使うことができます。

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非LTEモデルでもSIMスロットにmicroSDを挿入すればもちろん使える

YOGA BOOKに合ったインナーケースを買おう!!

 常にカバンに入れて持ち歩くなら、欲しくなるのはインナーケースですよね。純正品もあるんですが「YOGA BOOK用スリーブケース(ZG38C01304)」(ヨドバシカメラでは予約価格5370円!!)は、まだ出荷されていないようで、合うものを探してみました。

 職業柄、インナーケースは純正や汎用品を含めて各種サイズを1万個くらい持っているのですが、ちょうど合いそうなのは、iPad(9.7インチ)のものです。YOGA BOOKの本体サイズが257×171×9.6mmで、iPadPro(9.7インチ)およびiPad Air2の本体サイズは240×170×6.1mm。長辺がイチバン違っていて、約17mmも差があるのですが、縦方向に挿入するケースで長めのものなら、なんとかなりそうです。

 で、手持ちのiPadケースに入れてみたら、イチバンピタリなのが「ACME MADE」の「Skinny Sleeve」です。ツルツルで派手ですが、すでに旧モデルでほとんど売っていません。現行モデルはバンド付きの地味なデザインになってしまいました。こちら、横幅は十分でスムースに出し入れできますが、ちょっと上の部分が露出してしまいます。

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赤いのが旧モデルのSkinnySleeveで本体全体が収まる。黒い新モデルではちょっとはみ出る

 iPadをそのまま入れるサードパーティーのスリーブはぎりぎりのものが多く、出し入れに力が必要なものもあります。そこで目をつけたのが、キーボードユニットをつけたまま入れられるというDigioのケース「TBC-IPS1603BK(ヨドバシ価格は1980円)」です。これはYOGAくんもラクに入って、ペンを収納する部分もアリでなかなかGOODです。みなさんもお店で探して入れてみてみてください。ピンクとゴールドもあります。

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各社のiPadケースは用途によってサイズが異なるのだった
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Digioの大きいモデルはYOGA BOOKがすっぽり入るうえに、伸縮するペンホルダーも付いていてちょうどいい

充電しながらUSBも使いたいっ!!

 インナーケースの次に欲しくなるのが、インターフェースです。なぜなら、YOGA BOOK様にはヘッドホンとmicroHDMI、そして電源を受けるためのmicroUSBの3つの端子しかないので、USBメモリーを挿すにも、SDカードを読むにも、なにがしかの装置が必要となります。とりあえず、手持ちのノート用周辺機器を使うなら、microUSB端子を通常サイズに変換しなければなりません。

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本体左側の奥に電源兼用のmicroUSB端子があり、その右にSIMスロット、microHDMI端子と並ぶ

 検索すればいくらでも出てくるのですが、ここはやはり出っ張らないL型コネクターを使いたいですよね。で、L型の場合はどっちに曲がっているのかで、買ってからシマッタちゃんになることが多々あります。確認しますが、YOGA BOOKの場合、クラムシェルなカタチで使う場合、microUSB端子は本体左側に位置しており、なおかつ短い方が下側です。

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L型の変換ケーブルには2つの方向の製品があるのだった

 たとえばエレコム<6750>のUSB変換アダプターの場合、「TB-MBFMBR01BK」と「TB-MBFMBL01BK」があるんですが、ここでは「L」を選ぶと下の写真のように手前にケーブルが導かれます。ヨドバシ価格は734円ですので、とりあえず買っておきましょう。

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Lというほうを選ぶとこのように正解となる

 変換アダプターでたいがいのものはつながりますが、その間は電源が供給できないのが不満です。そんなアナタには「充電可能ハブ<3030>」はいかがでしょうか。こちら、単に本体側がmicroUSB端子のUSBハブ<3030>やカードリーダーハブのように見えますが、実際はこちらにもmicroUSB端子があって、そこで電源を受け取って、本体に送りながらも、USB端子やカードリーダー部分は本体にぶら下がっているという、電力と信号<6741>の流れが逆方法な、ちょっと変態な製品です。

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ルートアールの充電可能4ポートハブと充電可能カードリーダーハブはともにスイッチが付いている

 こちら対応機種は明記されていて、新参もののYOGA BOOKの名前は当然ないので、ご自身の責任で使っていただきたいのですが、自分が接続したところでは正常に動作しておりました。

 ここで使ってみたルートアールの製品はともにモード切り換えスイッチがあり、機種によって変更しなければならないのですが、安全のため、かならず接続する前に切り換えてから周辺と本体に接続するようにしましょう(つないだままガチャガチャとスイッチを切り換えるのは構造上たいへん危険です)。

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こうやって使うのだ!!

 これを繋いでいて気づいたのですが、YOGA BOOKに付属のACアダプターはクイックチャージモードを搭載しており、フツーに本体と接続すると12Vの1.92Aにて電力を供給します。ただし、ここで紹介した「充電可能ハブ<3030>」を通過させた場合は、5.3Vの1.5Aでの供給となってしまいます。充電はされますが、通常より満充電に時間がかかりますので急ぎのときには直結しましょう。

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こちら付属のACアダプター。12V2Aを供給してくれるようだ
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ハブ<3030>を通すと5Vになってしまう

 いっそのことType-Cの端子にしてくれれば、各社から出ているUSBドックたちが試せて楽しいので、レノボさんには次回はぜひお願いしたいですね。

 最初に書きましたが、タッチパッドがいまいちな使い勝手なので、マウスもつないでみました。とはいえUSB端子はないので、Bluetooth 4.0対応のエレコム<6750>「M-BT13BLRD」で挑戦(ヨドバシ価格2150円)。BT4対応といいながらうまくつながらない機器もありますが、天下のレノボ製品ですのできちんとつながりました。BT4は省電力なので本体にもマウスにもやさしい仕様でいいですね。

 というわけで売切状態のYOGA BOOKですが、海外に比べて日本の値段が割安なのも輪をかけていると思います。米国ではWindowsのWiFiモデルが550ドル(約5万7700円)、欧州では600ユーロ(約6万8400円)、香港では5000HKD(約6万7500円)が日本で5万7000円です。世界で日本が最安ってめずらしいですよね。

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今は入手が困難なので、再度出荷されるようになるのを待とう

 英語配列キーボードが欲しくて海外サイトを見て歩きましたが、今回は日本で買うのがイチバンお得なのであきらめました。国内では予約も受付けない状態ですので、どうしてもという方はバカンス旅行がてらにご購入ですかね。ただLTEモデルはまだ出荷していない国が多いですから、よく調べてから買いに行きましょう!!

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おまけですが、YOGA BOOKのWindows版は、液晶側と本体側両方に強力な磁石を内蔵しており、このように会社のスチール製のロッカーやパーティションにくっつきます。PC内蔵ロッカーみたいになってちょっと未来感ありです。ご家庭でも簡単にPC搭載冷蔵庫とか自作できますね~~

アスキー
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    最終更新: 10月30日(日)12時00分

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