オシャレな見た目と多彩な機能! オリンパス「PEN E-PL8」をチェック!

アスキー 11月01日(火)10時00分配信
ミラーレス一眼

 秋の最新ミラーレス一眼を紹介する本特集。2回目はオリンパス<7733>のPENシリーズ最新モデル「E-PL8」を紹介する。11月下旬に発売予定で、ボディーのみの予想実売価格は予想実売価格は8万6500円前後だ。

 PENシリーズといえばミラーレス機の中でも人気機種だ。同社には同じ規格を採用するミラーレスシリーズに一眼レフスタイルを採用している「OM-D」があり、そちらはさまざまなバリエーションがある。一方で、PENシリーズはフラッグシップモデルの「PEN-F」以降、ちょっと勢いがなかったが、ようやくミドルレンジモデルに相当するモデルが登場した。

カラーによって大きく雰囲気が変わるデザイン

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本体サイズは幅117.1×奥行き38.4×高さ68.3mm、バッテリーとメディア込みの重量は約374g。装着しているレンズはレンズキットに含まれる「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」でレンズの質量は約93g
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上面には大きめのモードダイヤルとシャッターボタン、電源ボタンが並ぶ
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シャッターボタンの周囲はダイヤルになっている。大きさと配置している位置がいい感じで、構えた状態で人差し指でも親指でも操作が可能
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レンズは沈胴式で電源オンで繰り出される。望遠側にしてもレンズ全長はそれほど伸びない

 外観デザインはPENのイメージを踏襲しつつも若干モダンな雰囲気になった。角の部分には丸みを持たせて柔らかい感じになり、ちょっとかしこまった雰囲気のあったPEN-Fに比べてカジュアルなシーンで使いやすいイメージになっている。

 基本本体色はシルバーで、革風の表面素材がホワイト、ブラック、ブラウンの3色から選べるようになっている。色によるイメージは大きく、ブラックはPEN-Fのイメージが強く残り、クラシカルな雰囲気があるものの、ホワイトやブラウンはファッションアイテムの1つのような仕上がりになっている。

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インターフェースは右手側に集中している。レンズは電源を入れて広角側になっている状態
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ストロボは内蔵していないが、小型のストロボが付属している。ガイドナンバーは約7

 基本的な機能は従来モデルの「E-PL7」を踏襲しているが、外観の変更と機能面のブラッシュアップがなされている。

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マウントはマイクロフォーサーズ規格なので、パナソニック<6752>のLUMIXシリーズとレンズは共用できる。マウントサイズを見比べると小ささがわかるだろう。表面の革風シートがいい雰囲気が出ている。オリンパス<7733>の文字は箔押しになっている

 撮像素子の有効画素数は約1605万画素。もちろんマイクロフォーサーズ規格なので素子サイズは4/3型。センサーシフト方式の手ブレ補正は3軸対応で、シャッタースピードにして約3.5段分の効果が得られる。

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背面モニターは3.0型(約104万画素)でタッチ対応。EVFは内蔵しない
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背面モニターは上下のチルト機構を持つ。上には約90度、下には約180度回転する

 背面モニターは下方向に約180度回転させることで自撮りがしやすいようになっている。また、タッチ対応なので画面に触れてシャッターを切ることが可能だ。

 画面を下に開くと自動的に「セルフィーモード」が起動し、左右反転画像に切り替わる。画面タッチでシャッターが切れるのだが、触ってから約1秒後に切れるのでポーズをとる余裕があるのは大いに助かるだろう。

 一方で、本体サイズが小さい分、スペースに余裕がなく背面のボタン類はちょっと小さめ。セルフィーモードにするためにモニターを回転させたりする際、不意にボタンに触って動作してしまうことがあったので、もう少し硬くするか面に対して少し奥まっているほうが誤動作の心配はないだろう。

AFはコントラスト方式ながら高速

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撮影画面。2軸の電子水準器を表示可能だ

 E-PL8のAFシステムである「FAST AF」は、名称からはわかりにくいかもしれないが撮像素子面を利用したコントラスト検出方式だ。

 同社のOM-Dシリーズのフラッグシップモデル「E-M1」で採用された「DUAL FAST AF」はコントラスト検出方式と像面位相差検出方式を組み合わせたハイブリッドだが、E-PL8では通常のコントラスト検出方式が採用されている。

 画像処理エンジンが「E-M1」と同じ「TruePic VII」を採用しているので期待はしてたがちょっと残念だ。

 しかし、オリンパス<7733>のコントラスト検出方式のAFは意外といっては失礼だが、かなり高速に動作し、精度も高い。

 よほど動きの速い被写体でなければAFが追いつかないといったことはない。特にE-PL8のようなスナップ向けのデジカメならば特に気にしないでいいレベルだろう。

ミドルレンジ機ながらも撮影機能は充実

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設定を変えつつ、連続撮影するブラケット撮影が利用できる

 お手軽撮影向きのデジカメではあるが、機能面ではかなり充実している。

 一般的には露出を変えて撮るのが主流となるブラケット撮影は、明るさ以外にホワイトバランス、ストロボの明るさ、ISO感度、アートフィルターのブラケット撮影ができる。

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多重露光の設定画面
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HDRやインターバル撮影も行なえる

 また、HDRをはじめ、多重露光、インターバル撮影機能も備える。外観イメージもあり、カメラそのものは軽めな印象だが、本格的な撮影にも十分対応できる機能を持ち、難しい露出調整などはカメラ側が自動的に行なってくれるので、撮影スキルに自信がなくても撮影は簡単だ。

 新たに追加された機能では「クリップス」がある。短い動画を複数組み合わせてBGMと合わせてショートムービーを作成する機能だ。BGMはあらかじめカメラに内蔵されている音源のほか、専用サイトからダウンロードすることもできる。

色が鮮やかに再現される傾向
E-PL8の画質をチェック!

感度別撮影サンプル

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ISO 100
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ISO 200
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ISO 400
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ISO 800
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ISO 1600
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ISO 3200
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ISO 6400
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ISO 12800
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ISO 25600

 感度はISO 100~25600まで設定できる。ノイズはISO 1600あたりから出はじめており、目立つのはISO 12800以降。最大感度のISO 25600では結構ノイズが目立つが、偽色は少ない。

 ISO 100の画質はかなり良好だが、ISO 200にするだけでノイズリダクションの影響か、細部の再現性が低下しはじめている。

 ISO 1600くらいまではそれほど気にはならないものの、ISO 3200以降では細部のディテールに影響が出ているので、可能ならばできるだけ感度は上げない方向で、ISO 100での撮影を推奨したい。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(広角側)

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F3.5
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F4.0
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F5.6
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F8.0
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F11
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F16
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F22

 キットに含まれるレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」の画質もチェックしてみよう。

 広角側は絞り開放から画面全体でシャープネスが高く、十分な解像力がある。絞っていってもあまり変化はないが、F16以降、特にF22までいってしまうとかなり描写力は低下して甘い感じになってしまう。F11くらいまでなら十分な性能だ。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(望遠側)

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F5.6
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F8.0
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F11
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F16
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F22

 望遠側は、絞り開放では若干甘い感じだが1段絞れば十分シャープ<6753>になる。絞っていくとF16以降ではまた甘くなっていく。

アートフィルターの撮影サンプル

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ノーマル
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ポップアート
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ファンタジックフォーカス
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デイドリーム
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ライトトーン
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ラフモノクローム
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トイフォト
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ジオラマ
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クロスプロセス
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ジェントルセピア
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ドラマティックトーン
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リーニュクレール
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ウォーターカラー
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ヴィンテージ

ピクチャーモードの撮影サンプル

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i-Finish
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Vivid
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Natural
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Flat
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Portrait
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モノトーン
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eポートレイト
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水中

 14種類のアートフィルターにはそれぞれにバリエーションがあり、効果の強弱を変えたりできる。

 また、アートフィルターとは別にアートエフェクトが9種類あり、アートフィルターと組み合わせて利用することが可能だ。

 「アートフィルターブラケット」は、ピクチャーモードまで含めて1度のシャッターで全画像を記録することができる。しかし、一度シャッターを切ったあとは順次加工され、記録されていくので、設定を多くしているとその分記録に時間がかかってしまう。

見た目のライトさとは裏腹に
機能が充実した実力機

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望遠側、F5.6絞り優先オートで撮影。発色は鮮やか傾向で彩度が高め。シャープネスが高くキリッとした感じで印象は良好。背景のボケも自然な形でいい感じだ
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広角側でF5.6絞り優先オート。花びらのグラデーションの出方はいい。色が誇張されがちなので、紅葉はかなり鮮やかに写ることが期待できる
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広角側、オート撮影。直線で構成された被写体だとシャープネスの強さが確認できる。デフォルトの設定でも部分的にエッジが立ちすぎている感じ
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広角側でオート撮影。電車の車内から撮影。外に露出が合っているが、中も潰れずに描写されている。暗部の再現性もかなり高い
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葉の色は鮮やかだが空の色は自然な感じ。暖色系の色のりがいい

 複数の写真を組み合わせて1枚に仕上げる「フォトストーリー」といった遊び心のある機能から、多重露出やHDR撮影、インターバル撮影、ライブコンポジット撮影やフルHD動画の撮影など、本格的な撮影にも対応できる。

 見た目優先で選んで楽しく撮影するのはもちろん、機能面で選んでも損のないデジカメだ。

 次回はキヤノン<7751>のハイエンドユーザー向けミラーレス一眼「EOS M5」を紹介する。

アスキー
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    最終更新: 11月01日(火)10時00分

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