既存のカーテンをスマホで開閉できる「モーニン」を衝動買い!

アスキー 11月02日(水)12時00分配信
T教授
自宅のカーテンを後付で電動カーテンにアップグレード!

 IoT花盛りだが、一般庶民がそこそこの値段で使って便利で楽しいモノにはそれほどお目にかかることはない。

 今まで買ったIoT関連モノには、外出の際に傘が必要か知らせてくれる「そらビーコン」や(初期動作不良で返品したが)雨の日に青く光るIoT傘立て「Umbrella stand」、植物の環境を守る「Flower Power」、遺失物を探してくれるBluetoothタグ「Chipolo」など……。

 数え上げればキリがないほど、多くの自称IoT製品を買い続けてきたが、正直、これはすごい! という商品にはいまだに巡り合ったことがない。

 そんな、まだまだ一般人の便利感覚には程遠いIoTの世界だが、毎月のようにキックスターターなどでは飽きもせずにさまざまなモノが登場しては消えてゆく。

 今回紹介するのは、前述したIoTありきで登場したニューワールドの製品群ではなく、すでに世の中には存在するモノを、数多くの日本人がすでに持っているスマートフォンでコントロールできるように改造したIoT商品だ。

カーテンを電動にアップグレードする「モーニン」

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本体と取説のみのシンプルなパッケージ内容。専用アプリはダウンロード

 商品名は、後付式カーテン電動開閉器「mornin'」(以下、モーニン)という洒落たネーミングだ。パッケージには製品本体である“モーニン”と簡単な取説が入っている。

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2本のランナー型アームをカーテンレールにはめ込んで、中央のゴムローラーで動作させる。ぶら下がり型のモノレールみたいなハードウェアだ
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駆動は単三電池3本。パワー的には重量級の長さのあるカーテンでは厳しいかも

 モーニン本体は少し扁平な白い植木鉢やコップのような形状をしている。上部にはカーテンレールの溝の中に入ってモーニン本体を落ちないようにぶら下がる“ランナー”付きの2本のアームのようなものが左右に一対ある。

 そして、カーテンレールにぶら下がったモーニン本体を左右に動かすための回転するゴムローラーが中央に取り付けられている。

 モーニンはごく普通の手動式のカーテンを後付で電動カーテンにアップグレードする面白い仕組みだ。

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アプリを起動して、その指示に従っていくだけで、誰もが設定ができる容易さだ
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中央のスイッチを押すことでパワーオンと同時に上部のランナーアームが90度回転してカーテンレールにはめることが可能となる
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パワーオンとなりBluetooth通信が可能になると緑色のインジケーターがゆっくり点滅する

 そして、その取り付けは極めて簡単だ。本体正面の中央部の四角いスイッチを少し押し込めば、上部に取り付けられた2個のランナーアームが90度向きを変えてくれるので、そのまま既存のカーテンレールの溝に押し込む感じだ。

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既存のカーテンレールへの取り付けは極めて簡単だ。スイッチを押して上部にある、このランナーアームの向きを90度回転させる
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実際にやってみると、右のような感じで上部両端にあるランナーアームの向きが90度回転する
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カーテンレールにこんな感じではめる
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実際に筆者宅のカーテンレールに収まった状態写真

 溝の奥まで押し込んでスイッチを離して元通り戻せば、ランナーの角度が最初に戻ってモーニンは簡単にカーテンレールの溝に固定される。

 筆者宅ではすべての部屋に同じカーテンレールを設置していたので、モーニンがうまく固定できないカーテンレールはなかったが、カーテンレールの幅や深さなど、スペックによってはモーニンを取り付けられない場合もあるようなので、その辺りは事前にウェブページなどで確認が必要かもしれない。

 さて、取り付けの予行演習が終われば、今度は取り付けとは反対に、スイッチを押し込み、モーニン本体をカーテンレールから真下にゆっくり引っ張って取り外してみよう。

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実際の設置では、カーテンフックの一番目と二番目の間にセットする
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まずはカーテンの一番目のフックを外してモーニンを設置する
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続いて、一番目のフックと二番目のフックの間に設置したモーニンを一番目のフックで挟み込んで固定する
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実際に筆者宅で設置を終えたモーニン。これで開閉が1つのモーニンでできる。ただし、完璧にカーテンが閉じるように付けられた先頭のランナーのマグネットには注意。筆者宅でもマグネットで左右のカーテンがくっつくと、モーニンの自力トルクでは引き離せなかった

 着脱が問題なくできたら、いよいよ本番の取り付け作業を行なう。

 モーニンの電動パワーでカーテンを開けたり閉めたりできるようにするには、最初に既設のカーテンの第一番目のランナーに引っ掛けているフックを外し、第一番目のランナーと第二番目のランナーの間に、先程の要領でモーニンを設置する。

 次にモーニンを挟み込むように第一番目のフックを元通りに戻せば、モーニンがスマホの指示通り左右に動き、電動カーテンのように開閉を実際に行なうことができるようになる。

アプリを導入して設定
稼働時間の設定ではストップウォッチが必要

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「めざましカーテンmornin'」をサイトよりダウンロードして、インストールする

 モーニンをカーテンレールの正しい位置に取り付けることができたら、今度はスマホをカーテン開閉のリモコンやスケジューラーとして利用するためのアプリ「めざましカーテンmornin'(モーニン)」をダウンロード、インストールしよう。

 アプリはAndroid版とiOS版の両方が提供されている。アプリを起動し、ガイドに従って操作すればBluetoothでスマホとモーニンが接続される。

 アプリで実現できる操作は大きく分けて2つ。1つは後付で電動となったカーテンを開閉するための「リモコン」機能。そしてもう1つはタイマー設定による任意の時刻によるカーテン開閉の「タイマー」設定機能だ。

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リモコン操作は「OPEN」「CLOSE」「PAUSE」のシンプルな3ボタン。開閉スピードを標準と高速で切り替えるモードボタンも配置されている

 リモコン画面は極めてシンプルで、オープンとクローズ、一時停止の3つのボタンだけが並ぶ。カーテン開閉スピードの標準と高速が選択可能だ。

 また、このアプリでは4台までのモーニンを同時に管理できる。カーテンにペアのモーニンを一組使用する前提なら、両開きカーテンが2組まで管理できることになる。

 さらに、各モーニン個体の動作設定を細かく指定する管理メニューがモーニン1台に付き1画面用意される。

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モーニン一台に対して、この5項目の設定が可能だ
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モーニンの設置場所や開閉方向によって、お気に入りのアイコンを設定できる

 項目の最初は、モーニンの名前だ。リビング用なのか、勉強部屋か、そして取り付けたカーテンは右か左なのかを記載すると後からでも分かりやすいだろう。付属の部屋別アイコンも利用できる。

 そして2番目はカーテンの開く方向だ。基本的に向かって右側のカーテンは右側に開き、左側のカーテンは左に開くはずなので、その設定を行なう。

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実際に操作をしてみて、おおよその開閉動作時間を測定。動作する時間を秒数で設定する
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動作パワーは1~7まで全部で7段階。大きくなれば開閉速度がアップする。同時に開閉に要する時間も短くなる

 動作時間は、モーニンの内部のモーターが回転してゴムローラーを連続的に動作させる時間だが、これは実際にリモコンを使って開閉を行ない、おおよその開閉時間をストップウォッチなどで測定し、時間を設定する。

 無駄にモーターを回し過ぎないためでもあり、カーテンが締まりきらずに途中で停止することを回避するためでもある。

 筆者は開閉が終わると、自動的にセンサーなどで検知し、モーターが無駄な動きをする前に自動停止すると考えていたが、どうもそうではないらしい。

 実際にカーテンが閉まってもモーターを止めずに放置しておくと、ある一定時間でモーターは止まるようにはなっているようだが、あくまで筆者がモーニンの近くに耳を押し当てて聴いた音の変化なので保証の限りではない。

 バッテリーと本体の保全のためにも、開閉の実測値に基づく“動作する時間”の設定は必要なようだ。

 また、動作時間は“動作パワー”の1~7のレベルによってもスピードが異なるので、使用するカーテンレールの長さと動作パワーの関係で動作する時間の最適値を決める必要がありそうだ。

カーテンの質によっては重くて動かなくなることも

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週末に2泊3日で旅行に行く時にこんな設定をやってみた。毎朝カーテンは7時に開く
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カーテンが閉まるのは、毎日18時。最終日は昼過ぎに戻る予定なので、あえて設定なし
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実際のタイマー表示はこういう感じで、OPENとCLOSEが分かれて表示される

 さて一通りの設定が終われば、本命の「タイマー」設定による、快適な朝の目覚めを演出する段階だ。

 アプリのリモコン機能は、スマホの一般的な目覚ましタイマーとよく似ている。一週間のうちの任意の日の何時にカーテンを開けて、何時に閉めるのかを細かく指定できる。

 ウィークデイは毎日同じ繰り返しなら設定は開閉時間をそれぞれ設定して、開くと閉じるの各設定を曜日選択すれば大丈夫だ。

 残念ながら、毎日違う時間にカーテンを開けたり、閉めたりなんて、贅沢なこと考えた場合は、個別の開閉動作にラベル名を付け、すべて保存する必要がありそうだ。

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世界初の極めて面白い商品だが、カーテンの素材タイプや総重量、総幅などの条件を考えなければいけないだろう
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筆者宅のテラス側に取り付けたカーテンは、右側に押していって束になったカーテンの重量に負けて、ガラス1枚分くらいでモーニンは停止して進まなくなった

 筆者宅で実際にモーニンを使ってリビングルームの長いカーテンや出窓の短いカーテンなどで十数回実験してみたが、このモーニンは長さがあり、幅がある重量級カーテンの場合、たいてい途中で停止することになる。

 すべてのカーテンを開ききる前に、端に押し込んでいったカーテンが重くなり、モーニンの駆動力が負けて停止してしまうのが原因だ。

 確実な開閉を狙うなら、薄手のカーテンや、長さの短い出窓などのカーテンに適用するのが確実だ。ウェブサイトには、カーテンレールのスペックに関しては詳細に記述されているが、カーテン素材とその重量などに関しての情報が少ないので、心配な方は購入前に問い合わせたほうがいいだろう。

 筆者の感覚では、リビングのテラス側遮光カーテン(オーダーメイド品)は開く途中でハングアップ。ニトリで買った出窓の既製カーテンは開閉とも大丈夫……(^_^;) というのが中間結論だ。

 しかし何より一番の問題は、便利そうなモーニンを取り付けてしまうと、その状態では、まったく手でカーテンを開けたり閉めたりできなくなってしまうことだ。

 簡単な取り付け取り外しなので、必要な都度、モーニンのスイッチを押して取り外してもいいのだろうが、それではあまりに悲しいだろう。

優雅な朝の時間を演出したいならおススメ

 やはりモーニンは、お目覚めのサウンドは「ヴァイオリン協奏曲集 “四季” 第3番 ヘ長調 作品8-3 RV293 “秋”」ではじまり、確実に目覚めるまでの間に、バルミューダのトースターでこだわりのパンを焼き、デロンギのコーヒーメーカーでコーヒーを淹れるような、こだわり派に使って欲しいアイテムだ。

 カーテンが開く際のモーター音が少し気になるかもしれないが、スマホさえあればカーテンが完全に開き切らない少し前にミュージックスタートを仕組むことも可能だ。

 朝起きたら「シャーッ」と乱暴かつ一気にカーテンを開けて、朝からゲイリー・ムーアの「パワー・オブ・ザ・ブルース」を聴いて、缶コーヒーと菓子パンを食べているような筆者には“豚に真珠”のアイテムになってしまうかもしれない。

 もうしばらく家中のすべてのカーテンレールでこの世界初の“スマホ連動型カーテン自動開閉機”を試してみるつもりだ。

アスキー
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    最終更新: 11月02日(水)12時00分

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