長~く使える極上のPCケース2016【Antec/CORSAIR編】

アスキー 2016年11月03日(木)12時00分配信

 毎年恒例の「長~く使える極上のPCケース」特集。今回は2015年11月~2016年10月に発売されたPCケースの中から、「これは良いケースだよね」と編集部がオススメできる製品をピックアップした。

 近年急激に進んでいるPCの小型化により、タワー型ケースの新製品は年々減少してきているため、今年のノミネートは6製品と少ないが(うち2製品はネタ的な要素)、じっくり見ていくことにしよう。

長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】

Antec
「P9」

●URL:https://www.links.co.jp/item/p9/
●実売価格:1万3800円前後

長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
ケース内部を見せるアクリル窓なし、正面パネルもベイカバーが並ぶだけというシンプル極まりないデザインのATX対応ミドルタワーPCケース。ビジネスシーンでも使えそうな落ち着きだ

シンプルな見た目ながら
徹底した遮音性と拡張性を両立

 静音重視のPCケースは人気のあるジャンルのひとつ。サイドパネルに吸音材シートを貼り付けたり、HDDマウントに防振ゴムを装着して振動を抑えるといった、各メーカーで静音化させる工夫を凝らした製品がリリースされている。

 しかし静音重視ケースの弱点として、吸音材を入れるためケース全体がボリューム感のある大きさだったり、重量が重くなったり、価格が少々高くなってしまう点があった。

 静音性能は持ちつつ、サイズが大きすぎず価格もお手頃な製品が欲しいな、というニーズにぴったりなのがAntec「P9」だ。

長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
取り外し可能な5インチベイカバーは3基。パネル下側にある大きな長方形カバーは吸気ファン用のカバーで内側から外せる。エアー吸入口はまったくないが、開口部を減らして静音性を高めようという意図が伝わる
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
背面は120mmファンを1基搭載し、拡張スロットは8つ用意。拡張スロットカバーが細かいメッシュになっているところに、こだわりを感じる
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
サイドパネルはスチールにポリカーボネートのシートを張り合わせた二層構造。ポリカーボネートがノイズをカットして静音性を高めている
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
電源ユニットを最下部に置く標準的なレイアウトを採用。ケース前方にあるドライブケージは取り外し可能で、最大430mmまでの拡張カードの装着に対応する
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
3.5インチシャドウベイは最大で8台のHDDを搭載可能。ドライブの固定は樹脂製のトレイに差し込むだけでよく、ドライバーなどの工具は不要だ
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
シャドウベイは取り外し可能。大きいサイズのビデオカードを差したいとき、水冷システムの置き場所、エアフローを重視したい場合などに活用したい
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
エアー吸入時のホコリを防ぐ防塵フィルターは前面2枚、底面2枚、上面1枚を用意。フィルターはケースのサイドやフロントパネルを開けることなく直接取り外し可能だ
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
最大で6基、2系統の冷却ファンを制御できるファンコントローラーを搭載。USBや音声端子にはホコリを防ぐゴムキャップが付いている
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
ケーストップファンカバーを外してみた。ケーストップは120mmファン×3基を搭載可能。ラジエーターは最大で360mmサイズが搭載できる
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
ケーストップのファンのカバーは三分割されている。搭載するファンの数やラジエーターのサイズに合わせてカバー面積を調節でき、静音と冷却を両立させる
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
2.5インチ専用ベイはマザーボード裏側に配置。エアフローを阻害しない位置にあり、3.5インチシャドウベイを消費しないでいいメリットがある
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
綺麗な配線ワークはエアフロー向上につながる。大きなケーブルホールと、あると便利なケーブルを束ねるマジックテープも標準装備だ
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
冷却ファンはフロント120mm×2基、リア120mm×1基を標準搭載。ケース全体では最大で7基のファンが搭載できる

 本製品は静音重視とはいえ、静音パーツでガチガチに守るような設計ではないため、見た目や使い勝手は一般的なPCケースと変わらない。

 しかし、細部には可能な限り開口部を減らしたり、振動を抑えたい狙いと工夫が垣間見れる。見た目のシンプルさと相まって、高性能を意識させないケースという趣きがある。

 メーカーが掲げる本製品のテーマは「圧倒的な静音性と拡張性を実現したATX対応ミドルタワーPCケース」なのだが、このテーマを低価格でしっかり実現しているといえる。

CORSAIR
「Clear 600C」

●URL:http://www.corsair.com/ja-jp/carbide-series-clear-600c-inverse-atx-full-tower-case
●実売価格:2万2600円前後

長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
華美な装飾のないシンプルなデザイン。本製品はマザーボードの固定向きを通常とは上下逆向きにした「倒立レイアウト」を採用する

マザーを逆に配置する倒立レイアウトで
確実にエアフローを確保

 ケース内の冷却効率をより高めたい、という狙いのPCケースは多くのメーカーから毎年リリースされている。冷却を高めるアプローチは製品ごとに異なり、煙突効果を期待したものや、正圧設計で熱を外に排出するなど、様々な理論や思想を用いて設計されている。

 方法やアプローチは異なるとはいえ、どの製品もエアフローを重視している点は共通している。

 そんな各メーカーの工夫がおもしろい冷却重視PCケースというジャンルに、CORSAIRが今年出してきたのが「Carbide Series Clear 600C」だ。

長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
フロントパネルは樹脂製。フロントパネルの横には約2センチ幅のスリットがあり、前面ファンへの吸入量を十分確保できる
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
フロントパネル上部には5インチベイカバーを内蔵。パネルのフタは磁石で固定するタイプで、内側に高密度遮音材シートが張ってあるのがうれしい
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
マザーボード倒立レイアウトなのでCPUがケース下側、拡張スロットが上側になる、上下逆のレイアウトとなる
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
マザーボード取り付け側のサイドパネルは全面アクリル、マザー裏側のサイドパネルは開口部や窓のないタイプだ
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
電源ユニットとシャドウベイはケース上部の空間に配置する。エアフローの阻害するものを上部の空間に逃がすことで、ケース前面から背面までスムーズに風が流れ、ダイレクトにCPUと拡張ボードに風を当てる狙いのある設計だ
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
背面の冷却ファンは140mm×1基を標準搭載
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
2.5インチベイはマザーボード裏側に3基搭載。各ベイごとに取り外しができる
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
スイッチ周りはUSB 3.0×2、USB 2.0×2を配置。最大で3つのファン回転数を3段階に切り替えできるファンコントローラーを搭載する
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
ケース上部の樹脂カバー内に5インチベイ×2基、3.5インチベイ×2基、電源ユニットが格納される。ドライブの設置はマザーボード裏側のパネルから行なう
長~く使える極上のPCケース2015【Antec/CORSAIR編】
ラジエーターは本製品では底面に設置し、最大で360㎜サイズまで対応する。防塵フィルターはマグネットで貼りつけるタイプを採用しており、フィルター固定用のスリットはない

 風を当てたいモノには可能な限りダイレクトに当てたい。エアフローの邪魔になるものは徹底的に避けて配置させたいといった明確なコンセプトを持つため、独特なマザーボード配置になったのが本製品だ。

 シャドウベイなどエアフローの邪魔になるものをケース上部に配置したため、ケース内の見栄えが良くなるというメリットも生まれたので、全面アクリルのサイドパネルはいい組み合わせだ。

 コンセプト維持のためシャドウベイ数が少ないといデメリットもあるが、よっぽどの多ドライブRAID環境とかでもなければ必要十分な数だろう。

 独自の冷却思想と、その思想の副産物として見た目がスッキリしているのもいい。倒立レイアウトのユニークさも合わせて、冷却に強くてルックスでも魅せるPCを作りたい人に向いてる製品だ。

アスキー
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    最終更新: 2016年11月03日(木)12時00分

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