「ASUS ZenFone 3」でauとドコモの格安SIMの同時利用を試す!

アスキー 11月03日(木)12時00分配信
正田連載
「ASUS ZenFone 3」

 格安SIMの利用では、2台持ちをすすめることがよくある。格安SIMでデータ通信し、フィーチャーフォンで音声通話という組み合わせだ。

 最近は格安SIMでも通話が安いオプションを組み合わせられるところも出てきてメリットは薄らいでいるが、2200円で通話し放題という音声通話と1000円で3GBという格安SIMのデータ通信の組み合わせはなかなか使い勝手がいい。

 そして、それを1台で済ませられるスマートフォンがいくつか登場している。そのなかのひとつが「ASUS ZenFone 3」で、最近筆者が購入した端末だ。

 2つのSIMを装着し、両方とも待ち受けることのできる「DSDS」(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)という仕組みがある。

 海外でGSMネットワークが使える国や地域では実現していたが、3Gを2台同時待ち受けできるスマートフォンが登場したのは最近の話。日本ではモトローラブランドの「Moto G4 Plus」が最初のDSDS対応機として7月に発売。10月に発売されたのがASUSのZenFone 3となる。

 両機ともDSDSというのはもちろんだが、auのネットワークにも対応する点がMoto G4 Plusよりもこちらを選んだ理由。ドコモネットワークとauネットワークのSIMを同時に刺して2面受けも可能など、かなりいろいろなことができるスマートフォンなのだ。

まずはドコモのSIMを装着

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充電端子はUSB Type-C
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背面カメラの下に指紋センサーを搭載
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イヤホンジャックを装備
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いわゆる2.5D画面でフチがラウンドしている

 購入して箱から出して、ドコモネットワークの「OCN モバイル ONE」の格安SIMを挿入する。

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SIMはトレーに乗せて挿入する
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トレーはnanoSIMとmicroSIM、さらにnanoSIMはmicroSDカードと排他利用

 SIMカードはiPhoneなどと同じようにピンで取り出す形状のトレーに乗せる方式。トレーは長くなっており、そこに2枚分のSIMを乗せる。

 nanoSIMとmicroSIMが搭載可能で、どちらのサイズのSIMでもアダプターなしで使える。また、nanoSIMはスロット2となっており、この場所はmicroSDカードと排他利用となる。2枚のSIMを同時に使った場合はSDメモリーカードは使えない仕様だ。

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OCNモバイルONEのSIMを差したらAPNは自動でこれが選ばれた

 APN設定は自動で行なわれる。主な格安SIMが設定されており、差すだけでどこの格安SIMかを見分けて自動で設定する。もちろん自分で選択したり、新しいAPN設定を登録することもできる。

 これなら新しく格安SIMに加入した場合でも迷うことなく使うことができ、非常に便利。そんなに頻繁に格安SIMを契約する人はいないかもしれないが、最初の設定が楽な点は評価したい。

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ドコモのネットワークで音声を使うとアンテアマークの横は「4G」

 ここまでは特にひっかかった点もなく、さっと使いはじめることができた。プリインストールアプリにASUSのものが大量に入っているが、電源ボタンを押してから使えるようになるまでの起動時間も特に長い印象はなく、データ通信、音声通話も問題なくできた。

auネットワークの「VoLTE SIM」は少しコツが必要

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auのネットワークで音声を使うとアンテナマークはVoLTE

 次にauネットワークの格安SIMを追加してみる。用意したのは「mineo」のAプラン、VoLTEの音声通話付きのSIMだ。こちらもSIMを挿入するだけでAPN設定は自動的にmineoとなり、すぐデータ通信で使うことができた。

 しかし、そのままだと音声通話の着信はできても発信がうまくいかない。発信操作をしてもすぐに切れてしまうのだ。

 そこで、mineoの動作確認表の設定方法を確認したところ、Wi-Fiを切った状態で設定するとある。このとおりやってみたら、無事解決、発信も可能になった。

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SIMを2枚差し、2枚とも認識された

 次に両面受けを試してみた。音声通話対応のSIMを両方刺せばすぐに使える。両方のSIMがドコモネットワークの場合は、データ通信がどちらになっていても、両方の音声通話の待受ができる。

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どちらのSIMをどう使うかの設定がある
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SIMごとに通信を有効したり、優先ネットワークの設定、アクセスポイントの設定ができる
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2つのSIMのどちらも発着信可能だった場合、通話履歴には1か2が判別できる

 注意する点は、両面受けといっても3Gの音声通話の待ち受けがどちらにも対応するという仕組みで、LTEのデータ通信が同時にできるのではないことだ。

 そのため、LTEで音声通話をするauのVoLTEのSIMの場合は、auのSIM側でデータ通信をするように設定しないと待ち受けはもちろん、au側の音声通話ができないこととなる。

 反対にauのSIMでデータ通信をする設定になっていれば、もう一つにSIMスロットにドコモネットワークの音声通話対応SIMを差しても同時待ち受けは可能だ。

FOMAのSIMも利用できる

 続いて、気になるのがドコモのFOMA契約のSIMが使えるかどうか。FOMA契約、すなわち3Gのみの契約なので、LTE対応スマートフォンに差して使うことはできないが、果たしてこれがZenFone 3で使えるかどうかだ。

 試してみたところ、音声通話は問題なく利用できた。3Gでのデータ通信は通信できる契約になっていないのと、契約変更して、仮に通信ができた場合は料金が高額になるので試していない。

 もう片方のSIMスロットに、ドコモのネットワークのLTEのSIMを差して、問題なく両面待ち受けや通信ができることを確認した。また、auネットワークのVoLTE対応SIMでも両面待ち受けを確認、auはLTEで音声通話も待ち受け、ドコモは3Gで待ち受けるということを同時にやってのけた。

 ただ、ひとつ問題がある。FOMAのフィーチャーフォン利用の場合のカケホーダイプランは月額2200円だが、スマートフォン利用は2700円。接続した端末がドコモのフィーチャーフォンでない場合は2700円の請求が来るという契約になっている。

 通話し放題の音声通話の契約の費用が高くなる可能性があることだけは覚えておきたい。

格安SIMをさらに活用したい人におすすめ

 ZenFone 3は、DSDS機能により、2つのSIMの両面待ち受けができるという大きな特徴のほか、事業者がドコモ、au、ソフトバンク<9984>のいずれにも対応するのがうれしい点だ。

 この1台があれば、相当多くの種類のSIMに対応し、DSDS機能で2枚のSIMのいいとこどりをすることもできるなど、マニアックな活用が可能になる。

 筆者の場合、auのネットワークの格安SIMでデータ通信、ドコモのFOMA回線で音声通話をしばらくしてみようと思う。

アスキー
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    最終更新: 11月03日(木)12時00分

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