Battlefield 1はやはりRADEONが有利なのかを大検証!

アスキー 2016年11月08日(火)11時00分配信
Battlefield 1
左から、今回用意したASUS製のRX 480/470/460搭載カード。すべて低温時は冷却ファンが停止する準ファンレス仕様だ

 FPSファンが待ち望んだビッグタイトル「Battlefield 1(以下BF1)」の封印がついに解かれた。すでにゴリゴリ楽しんでいる方も多いと思うが、同時にマイPCの非力さ、特にグラフィックボード(GPU)の重要性を再認識させられた人も多いはず。「PSO2」や「World of Tanks」クラスの軽さなら3年落ちのグラボでも結構遊べてしまうが、BF1クラスを高画質で……となると結構しんどい。BF1の動作要件を公式ページから抜粋したものを以下に示すが、CPUはともかくGPUの推奨環境が結構高い。

 そこで今回は、このBF1を快適に楽しめるグラフィックボードを“コスパ優先”で選んだ場合何がいいかを考えてみた。推奨環境にもあるRADEON RX 480を筆頭に、RX 400シリーズはどの程度BF1を快適にしてくれるのか? それを考えてみたい。

Battlefield 1
BF3~BF4のテーマは近現代戦だったが、BF1では一転して第1次世界大戦がテーマ。登場する戦車や飛行機もレトロな感じだが、ハイテクに頼らず撃ち合う感じがあってグッド!
Battlefield 1
シングルプレイ用のキャンペーンも結構気合いが入っている。WW1の陰鬱な塹壕戦が美しいグラフィックで再現される。ぜひこれは高画質で楽しみたいものだ

検証環境&設定のポイント

 まずは今回どのようなPCで検証を行なったか、BF1はどのような設定にしたのか等を解説してから、パフォーマンス比較に移りたい。今回は比較対象として、RADEON RX 480に対してはGeForce GTX 1060のVRAM6GB版を、RX 470に対しては発売されたばかりのGTX 1050Ti(OC版)を、RX 460にはGTX 1050をそれぞれ用意した。ボード在庫の関係から、各カードのグレードを厳密にマッチさせることができなかった(OC版とリファレンス版など)がご容赦頂きたい。

 PCゲームの場合、パワー不足が感じられたら解像度や設定を下げて逃げるという手が使えるが、せっかくPCで遊ぶのに低画質では興ざめもいいところ。そこで今回はフルHD(1920×1080ドット)またはWQHD(2560×1440ドット)液晶のドットバイドット表示、なおかつ最高画質で快適に遊べるかを試してみた。

 BF1の画質設定はプリセットの“最高”に固定するが、ここで注意しなければならないのはBF1の“ビデオ”→“アドバンス”画面内にある「スケーリング」という項目。GPUによっては100%以上の値がセットされている場合があるが、この数値を上げるとゲーム画面の解像感も上がる。これが100%の時ドット等倍設定になるが、100より高い数値だと性能を犠牲にする代わりに解像感も上がる。BF1はこのスケーリングを上げると、画面解像度やテクスチャーなどのキレが段違いに高くなる。しかしながら、RADEON R9 Fury XクラスのハイエンドなGPUならまだしも、ミドルクラスのRX400シリーズは100%に設定するのが得策だ。

Battlefield 1
BF1の画質設定のキモはすべて“アドバンス”内に詰まっている。物理的解像度を上げずに画面の解像感を上げるスケーリングは一度100%に設定し、カクつかない程度に上げるのが得策だろう。DX11とDX12の切り替えもこの画面で行なう
Battlefield 1
これが解像度フルHD&最高画質、かつスケーリング100%のBF1。よく描き込まれた画面だが、樹木や鉄条網の細かい部分や、テクスチャーにドット感が残る
Battlefield 1
スケーリングだけ200%に変更するとテクスチャーのエッジがパキッと立ち、ただでさえ美しい画面がさらに見違えるような画質になる。だがフレームレートもガックリ落ち込むため、RX 400シリーズではオススメできない

DX11とDX12の違いに注目

 それではDirectX11(以降DX11)モードにおけるパフォーマンスをチェックしよう。テストはシングルプレイ用のキャンペーン「OVER THE TOP」の最初の部分を一定時間プレーした際のフレームレートを「Fraps」で測定した。画質は“最高”、スケーリングは100%に固定し、解像度を変化させてみた。

Battlefield 1
Battlefield 1、DX11モード、フルHDにおけるフレームレート
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Battlefield 1、DX11モード、WQHDにおけるフレームレート
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Battlefield 1、DX11モード、4Kにおけるフレームレート

 DOOMでRX 480のパフォーマンス検証を行なった時参考記事と同様、DX11だとGTX1060のすぐ後ろにRX 480が食らいつく感じ。そしてRX 470>GTX 1050 Ti>GTX 1050>RX 460という序列になる感じだ。ここで注目したいのは、フルHD&最高画質で最低fpsが60を下回らなかったRX 470の存在。RX 480は最新RADEONの中ではハイスペックな分価格も高く、今回試したような強冷却モデルは値段も高くなりがち。

 しかし、RX 470だと税込み2万円後半で60fpsキープができる。GTX 1060の3GB版低価格モデルとどちらを買うか迷うかもしれないが、RX 470の搭載メモリーは4GBが標準。一見するとGTX 1050 Tiもそこそこ良い性能を示しているが、最低fpsがストンと40fpsに落ちるため、時々描画がカクッとなる点が気になるところ。この2点から考えると、この価格帯ではRX 470のコスパが際立って高い。残念ながらRX 460はGTX 1050/1050 Tiに比べるとBF1には向いていないようだ。

 DX12モードでは「PresentMon64」を利用して計測した。設定などの諸条件はDX11モードと共通だが、DX12モードだと最低と最高fpsが極端に小さく(大きく)なる傾向が見られたので、平均fpsだけ比較する。

Battlefield 1
Battlefield 1、DX12モード、フルHDにおけるフレームレート
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Battlefield 1、DX12モード、WQHDにおけるフレームレート
Battlefield 1
Battlefield 1、DX12モード、4Kにおけるフレームレート

 原稿執筆時点でのBF1は、DX12モードでRX 480のパフォーマンスがやや向上するのみで、その他のモデルはDX11との違いは誤差レベルと、明確なメリットはわからない。GTX 10シリーズに関してはパフォーマンスが落ちている。しかしながら、RX 480やRX 470ならフルHDはもとよりWQHDでも十分プレイアブルなフレームレートが出ている。特にGTX 1060に肉薄しているRX 470のコスパは素晴らしい。同じDX12対応のDOOMが後からVulkan対応したように、ゲーム本体やドライバーの改良によってパフォーマンスの傾向が変わってくる可能性もあるので、将来性を考えてRX 400シリーズを選択するのはアリだ。

まとめ:これからの改善にも大いに期待

 以上ざっくりとBF1のパフォーマンス検証を行ってみた。GeForce GTX 10シリーズとRX 400シリーズは非常に激しい競り合いを見せているが、その中でも2万円台前~中盤の製品に多いRX 470のコスパは高い。さらに先日、AMDはRX 400シリーズの値下げを発表した。これが国内価格に正しく反映されれば、さらにRX 400シリーズの価格競争力は高まる。これからBF1の世界に飛び込もうと考えているなら、グラフィックボードはまずRX 400シリーズから選んでみてはどうだろうか?

アスキー
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    最終更新: 2016年11月08日(火)11時00分

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