国内外の最新VRが集まった「Japan VR Summit 2」展示ブースをレビュー

アスキー 2016年11月17日(木)13時00分配信
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ステージの会場外では、VR Ready PCを販売するBTOメーカーや、VRヘッドセットの販売を行なっているメーカーなどによる、VR体験会などが行なわれ盛り上がっていた

 11月16日、日本国内最大級のVRカンファレンス「Japan VR Summit 2」がロイヤルパークホテル 水天宮にて開催された。本イベントではこれから普及していくVR技術について、自らの手で切り拓こうと考えるリーダーが登壇する討論会や、VRに関して積極的な活動を行なっているメーカーの展示が行なわれた。

会場で突如行われた下剋上バトルがアツかった!

 早くからOculus Riftの展示を秋葉原の「G-Tune : Garage」にて行なっているマウスコンピューターは、Pascal世代のGeForce GTX1060(6GB)を備え、VRにも対応した同社のゲーミングブランドG-Tuneの15.6インチ液晶搭載ノートPC「NEXTGEAR-NOTE i5530BA1」などを展示。NEXTGEAR-NOTE i5530BA1は第6世代のCore i7-6700HQ、DDR4の8GBメモリーを搭載。ストレージは240GB SSDとやや少なめだが、ほとんどのPCゲームが快適に動作するスペックで14万9800円(税別)と、コスパが高く魅力的な製品だ。

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マウスコンピューターさんのブース
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NEXTGEAR-NOTE i5530BA1

 会場ではコロプラ<3668>さんのVR格闘ゲーム「STEEL COMBAT」の体験をOculus Rift CV1で体験。STEEL COMBATは360度のバトルフィールドで対戦する格闘ゲームで、近距離モード、遠距離モードの2つを切り替えて個性豊かなキャラクターを使って戦う。操作方法はボタンを押すだけとシンプルで、簡単なコマンドの組み合わせで、連携攻撃が繰り出せるなど、格闘ゲームが苦手な人でも楽しめる印象。しかし、その分間合いの測り方や、タイミングが重要で、やり込み要素も高そうだった。

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STEEL COMBATはOculusストアーにて3990円にて販売されている。オンライン対戦にも対応し、最大6人で視聴できる観戦モードも備えている

©2016 COLOPL,Inc.

 線の多い美麗グラフィックのロボットは、NEXTGEAR-NOTE i5530BA1でカクつくことなく快適にプレイができた。アクション性の高いSTEEL COMBATすらも快適に動作するので、動きの激しくないVRゲームなども、もちろん快適にプレイできそうだ。

 さて、そんななか、対戦プレイしているところの写真を抑えたいと筆者の無茶ぶりに、快くマウスコンピューターのコンシューマーマーケティング部の杉澤氏と、安田氏が応えてくれた。杉澤氏は安田氏の上司にあたるので、安田氏の接待プレイによる和やかな対戦が行なわれるのかと思っていたが、対戦が始まると途端に口数が減るふたり。どうも、お互い負けるのは嫌なようだ。

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忍者を思わせる細身のシルエットの軽量級のキャラで下段攻撃を中心にヒット&アウェーに徹する安田氏(右)。杉澤氏(左)は一撃の重い重量級の一撃で反撃を試みるが、幾度となく懐に入られ苦戦を強いられていた

 STEEL COMBATは円を描くバトルフィールドを、360度移動して対戦することができる。そのため、最初に正面としていたポジションから、どんどん移動していくと、視界が左右から後ろへと移動する。そうなると、自然と顔をキャラクターの方向に向けることになる。白熱して移動を続けることで、どんどんPCを正面に右を向き始めるふたり。こうした傍から見ていると面白いのもVRならではだ。

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キャラがぶつかり合っているのが、バトルフィールドの右側になってきたので、どんどんお互い右を向き始めるふたり

 勝負は杉澤氏の重い一撃で、何度か吹き飛ばされることはあったが、終始ヒット&アウェイを繰り返した安田氏の勝利となった。このように、思わず本気になるVR対戦ゲームは、プレイする人も見ている人も思わずハマってしまう魔力があるので、機会があればぜひ体験してもらいたい。

2人で協力しあうVR脱出ゲームがおもしろい

 サードウェーブデジノスさんのブースでは12月6日に発売を予定している、Oculus Rift用のVRコントローラー「Oculus Touch」のローンチタイトルとなる、株式会社よむネコが手掛けた「ENIGMA SPHERE 透明球の謎」のデモプレイを体験。

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ENIGMA SPHERE 透明球の謎は2人で同時に同じVR空間でプレイする協力型の脱出ゲーム

 隣で並んだプレイヤーはVR空間で青いシルエットで確認でき、VR上でハイタッチなどが行なえるなど、一緒にプレイしている感が強いタイトル。ゲームはOculus Touchのトリガーを使ってハンマーをつかみ、投げるかそのまま叩くかで、透明の球を破壊していき、各部屋を進んでいくミッション形式の脱出ゲームとなっている。

 途中、透明の球が隠されている部屋では、レバーを引いて隠れた球を探す必要があったりと、2人でコミュニケーションを取りながら、効率よく進めていく協力する楽しさがある作品だ。移動はボタンを押して、放物線を描いた光の先にワープする方式。Oculus Touchは手を握ったときにしっくりとくる輪を描いた形状をしているので、モノをつかむ感覚がかなり現実に近く、つかんで投げるという操作はかなりおもしろい。

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Oculus Riftの左右に置かれている「Oculus Touch」は、VR上では青白い手のシルエットで表示され、トリガー操作で握ったり開いたりできる

 よむネコさんによると、Oculus Riftのゲームは常時90fpsが確保されている必要があるため、リッチなモノになるほど、ハイスペックなPCが必要になるとのこと。そのため、ドスパラさんで販売されているサードウェーブデジノスさんのゲーミングPC「GALLERIA」のVR対応PCなら快適で、安心だという。今回使用していたPCはCPUが第6世代Core i7-6700、グラフィックボードがGeForce GTX1080という超高性能PC「GALLERIA Gamemaster GI」のHTC Viveセットモデル。

 ストレージは480GBの容量が多めのSSDに、3TB HDDと存分にあり、ふだん使いではオーバースペックともいえるこの高性能PCに10万円近いHTC Viveとセットとなって31万4780円(税別)は、決して高くない価格帯だ。ハイスペックなので、筐体は大きいように思えるが、ケースの幅はスリムで、机の上をそれほど占有されないところも魅力的だ。

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「GALLERIA Gamemaster GI」のHTC Viveセットモデル

中国製VRHMDの波はすぐそこまで来ている!

 Androidをベースにした独自OSを備えた、中国Idealens Technology Co., Ltd.のスタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレー(HMD)「IDEALENS K2」の国内販売を手掛けるクリーク・アンド・リバー社<4763>のブースも盛況だった。同社によると、現在ビジネス用途での問い合わせがかなり来ているとのこと。最近はアーティストやアイドルのライブに、VR動画の視聴コーナーが設置されることなどがあるが、そうした際に高性能PCとVRHMDを何台もそろえるのは大変だ。しかし、スタンドアロン型だとそうした手間などがないため、引きがあるようだ。アミューズメント施設の問い合わせも増えてきているという。今後、VRコンテンツを常設する施設も増えてくると予想されているので、目にする機会も多くなりそうだ。

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クリーク・アンド・リバー社<4763>のブース
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IDEALENS K2は2560×1440ドットの高解像度を誇るOS搭載型のVRHMD。PCやスマホを使わずにケーブルレスで使用でき、頭を上下に挟み込む機構でとてもラクに着脱できる。装着すると1~2秒でなんの操作もなく起動し、ピントが合うのも魅力的

 今年9月に国内でも発表会を行ない、近日国内発表を行なうと言われていたが、まずはBtoB利用で販路を広げ、来年4月くらいから本格的にコンシューマー向けの販売を目標としているようだ。数多くのコンテンツメーカーと話しは進めているようなので、国内販売の折にはいくつかの独自アプリ、ゲームが遊べるものと期待したい。

 一方、同じく中国企業のBeijing Pico Technologyはコントローラー側にCPUを備えたVRHMD「Pico Neo」を出展。今年5月に行なわれたJapan VR Summit 1にも出展されていたが、今回はコントローラーを接続しているケーブルをPCに接続し、PC側のCPUやGPUを使ったデモを行なっていた。映像はポリゴン・ピクチュアズと講談社が進めるアイドルプロジェクト「Hop Step Sing!」の「キセキ的Shining!」。描画処理などはPC側のものを使っているが、OSはAndroidを使っており、アプリもスマホ用のモノをPC側にミラーリングして表示しているとのこと。

©講談社

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Pico Neoはケーブル1本でPCと接続し、PC用VRHMDにもなる。PC用のVRコンテンツを快適にプレイするには、HTC Viveと同じくVR Ready相当のPCスペックが必要になる

 このほか、PCに接続してPC側でSteamVRを起動し、HTC Viveなどの対応VRゲームをプレイすることも可能とするのこと。中国ではすでに本体は発売されており、HTC Viveのような使い方を行なうためのモーションコントローラーとヘッドトラッキング用のカメラは、今後発売されるとのこと。日本での販売は間違いなく行なうとのことだが、もうしばらくかかりそうだ。

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橙色の製品が「Pico Neo」、右にある白い製品はスマホを入れるタイプで日本での販売も行なわれている「Pico 1」

 そのほか、ハードとソフト両面で企業に提供を行なっているサンダーソフトジャパンが、360度4K対応のスタンドアロン型VRHMDを展示。「神獄のヴァルハラゲート」で知られるグラニが、企業サイトをVR化したデモを展示するなど、ハードウェア、ソフトウェア問わず、多くのVRコンテンツが出展されていた。今年はVR元年と呼ばれ、数多くのVRハードとコンテンツが販売されたが、今後さらにハードウェア、コンテンツともに増えるものと期待できそうだ。

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サンダーソフトジャパンは自社のリファレンスVRHMDと、同社のボードが採用されたVRHMDを出展
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グラニは同社のオフィスをVR化した体験デモを行なった。同社はスマホゲームの開発で知られるが、今後はVRコンテンツの開発・提供も検討されているようだ
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スクウェア・エニックスとグリー<3632>は東京ゲームショウでも話題となった「乖離性ミリオンアーサー VR」を出展。VRでの高精細カードバトルは、通常のディスプレーで楽しむのとは一風変わったおもしろさがある
アスキー
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    最終更新: 2016年11月17日(木)13時00分

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