4年に1度の一大事――MacBook Proの選択で悩みこむ

アスキー 11月17日(木)16時00分配信
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下から2012年モデルの15インチのMacBook Pro、そして新型MacBook Pro 15インチ、13インチです。どれを購入するか、まだ悩んでいます

 トランプ大統領の誕生です。筆者が住むカリフォルニア州バークレー市では、トランプが勝つなんて誰一人として考えていなかったわけです。筆者ですら、「まあ、ないだろう」という雰囲気を感じており、予感すらしていませんでした。

 カリフォルニアとニューヨークで負ける前提で選挙戦略を組んでいたトランプ氏の巧みさを見せつけられると同時に、「相手にされていなかった」ことを今知っても、後の祭りというわけです。

 テクノロジー企業はカリフォルニアに、メディア企業はニューヨークに集中しており、調査をするにしてもアンケートを取るにしても、ヒラリー有利の前提に凝り固まっていたのかもしれません。あるいはトランプ支持を公言しにくくしていた点は、隠れトランプ支持者を生んでいたのかもしれません。

 友人から「アメリカは終わった」などと言う落胆のメッセージが届いたり、レストランのメールマガジンでは「人種差別主義に負けない、オープンなレストランであり続ける」といった決意表明が届いたり。そしてバークレーやオークランドでは反トランプの抗議行動が続いています。

 筆者の米国での立場は「移民」ではなく、取材のために滞在している「非移民」としてビザが発給されています。ただ、こうしたビザも、今後どのようになるかわかりません。

MacBook Proの予約をキャンセルするほど悩んでいる

 さて、4年に1度の行事と言えば、オリンピックや米国大統領選挙などもそうですが、筆者にとってはMacBook Proの買い換えです。レビュー機としては13インチモデル、15インチモデルのTouch Bar付きMacBook ProをAppleより借り受けています。

 すでにTouch Bar非搭載で、フィル・シラー上級副社長が「MacBook Airからの乗り換えに最適」と指摘したMacBook Pro 13インチモデルは発売されていますが、いよいよ11月17日から、日本のユーザーにも、MacBook Proの13/15インチのTouch Bar搭載モデルが届き始めます。

 新型MacBook Proについて簡単におさらいすると、Touch BarとTouch IDという、新しい、そしてiOSらしいインターフェイスをキーボードに搭載し、新型の薄いキーボードと巨大化したトラックパッドを備えました。

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Touch Barはアプリに合わせて、表示する情報も変わります
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トラックパッドが巨大化しています

 これまでの特徴だったRetinaディスプレイをさらに美しく、また額縁を半分以下のサイズに小さくし、結果的に、薄型化、軽量化に加えて、体積自体も大幅に小さくまとめています。

 プロセッサはSkylake世代のIntel Core i5/i7を搭載し、15インチモデルにはAMD Radeon Proグラフィックスが搭載されました。15インチモデルはとにかく何をさせても速いMacという評価です。Touch Bar搭載モデルは、正式には、「MacBook Pro 13-inch/15-inch, Late 2016, Four Thunderbolt 3 ports」というモデル名となっており、非搭載モデルは「Two Thunderbolt 3 ports」となります。

 Touch BarとTouch IDの有無をモデル名に採用していないことから考えると、非搭載モデルというのは今後なくなるのかな、なんて勘ぐったりしています。

 レビュー記事を執筆する身からすると、皆さんにスパっと明快な評価をお届けすべきではありますが、正直なところ、非常に悩んでいる部分があります。

 13インチにするか、15インチにするか。

 価格が違うこと、そしてサイズも異なることから、もう少し悩まずに決められるのではないか、と思っていました。しかし、そのサイズの特性から、非常に悩みが深まってしまいました。結局悩みすぎて、11月18日に届くことになっていた15インチモデルの予約をキャンセルしてしまった次第です。

軽量化が際立つ15インチモデル

 筆者はPowerBook G4のころから、15インチのノート型Macを使って来ました。その経緯からすれば、もう15インチで良いじゃないか、という単純な判断から、15インチを予約しました。

 というのも、筆者はデスクトップパソコンを持たず、メインマシンはノート型です。これは日本から米国に引っ越したり、出張中の作業を考えると、メインマシンをデスクトップで持たない方がフットワークが軽いからです。

 そこで、画面サイズが大きいモデルを選択して、メインマシンとしての作業領域をきちんと確保できるようにしよう、というのがアイディアでした。

 冒頭の写真は、MacBook ProとMacBookを重ねている図です。下から2012年モデルのMacBook Pro 15インチ、続いて2016年10月27日に登場した新型MacBook Pro 15インチ、その上は同じく新型MacBook Pro 13インチ、そして一番上が2015年モデルのMacBookです。

 新型の15インチのMacBook Proは、薄く、軽くなっただけでなく、ディスプレイの額縁が細くなったため、サイズまで小さくなりました。持ち運ぶ可能性があることを考えると、非常にメリットがある進化です。

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額縁が狭くなったことで、同じ15インチでもサイズに差があります

 そして1.83kgと、2kg下回り、可搬性も高まりました。もしもいままで15インチのMacBook Proを持ち歩いていたなら、200g近い軽量化は相当ありがたいはずです。

筆者が憧れたMacBook Airの感覚も手に入る13インチモデル

 ただ、13インチを持ち歩く経験と比較すると、悩みが深まります。

 筆者は前述のとおりに15インチモデルを使ってきたため、より軽いMacであった13インチのMacBook Airにあこがれを持っていました。薄くて軽いマシンを選べなかった理由はMacBook AirにRetinaディスプレイが搭載されていなかったことです。文字を書く仕事である以上、くっきりと鮮明な文字はディスプレイの必須条件でした。

 12インチMacBookが登場し、可搬性の高いRetinaディスプレイのノートブックが登場しましたが、こちらはこちらで、メインマシンにするにはパフォーマンスが足りないと感じていました。その結果、iPad Proを普段持ち歩く、というスタイルに収まっていたのです。

 ところが、13インチMacBook Proです。グラフィックス性能は外付けGPU搭載モデルがないことから15インチに及びませんが、十分高速なプロセッサとストレージが用意され、しかもMacBook Airよりも薄く、20g重たいだけです。15インチに比べれば、毎日軽々持ち歩けるのが13インチモデルのMacBook Pro。

 Appleの上級副社長フィル・シラー氏は、Touch Bar非搭載で価格を抑えた13インチモデルを、「MacBook Airからの乗り換えに最適」と紹介していましたが、Touch Bar搭載モデルも同じサイズと重さです。

 MacBook AirでMacを軽々持ち歩くことに憧れていた筆者からすると、13インチモデルは「メインマシンとしての性能」と「Retinaディスプレイ」、そして「持ち歩ける経験」という3つを手に入れることができる存在なのです。

キーボードは15インチモデルの安定性が高い
なんとか11月中には決めたいが……

 13インチモデルにする際、デスクでの作業はディスプレイが小さいと感じることもあるでしょう。

 そこで外部ディスプレイを接続することになるのですが、現在AppleのウェブサイトやApple Storeでは、LGの21.5インチ4Kディスプレイや27インチの5Kディスプレイを割引販売しています。Thunderbolt 3ポートにケーブル1本で接続すれば、充電しながらディスプレイ出力を行うことができるようになります。

 帰ってきたらケーブルを1本差し込むだけでデスクトップ環境になり、出かけるときも1本ケーブルを抜くだけで済みます。これは快適そうですね。

 一方、15インチモデルを実際に触ってみて魅力的に感じたことは、キーボードです。

 13インチモデル、15インチモデルともに、メカニズムを刷新した超薄型キーボードに変更となりました。2015年登場のMacBookに比べて、エレガントな音としっかりとした打鍵感のフィードバックが帰ってくるようになりました。

 不思議なことに、まったく同じメカニズムのキーボードであるはずですが、15インチモデルの方がより安定性が高く、シックな打ち心地を実現していたのです。ほんのわずかな差ですし、細かすぎて無視しても良いぐらいかもしれませんが。

 ということで、もう少し悩むことにしたいと思います。結論は、本連載のいつもの冒頭の挨拶で紹介できるようにしたいと思います。


アスキー
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    最終更新: 11月17日(木)16時00分

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