省スペースで高性能! コンパクトタワー「New XPSタワー」レビュー

アスキー 2016年11月18日(金)10時00分配信
省スペースで高性能! コンパクトタワー「New XPSタワー」レビュー

 「New XPSタワー」シリーズは、奥行き356mmのコンパクトなサイズと、角を丸めた柔らかですっきりとしたデザインの影響で、省スペース性能を優先しているマシンにも見える。しかし実際は、クリエイティブな業務は3Dゲームのプレイにも対応できる、確かな実力を備えている。そんな「New XPSタワー」の最上位構成の利用感を紹介しよう。

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「New XPSタワー」

コンパクトですっきりとしたデザインのケースを採用

 デルのデスクトップPCには、家庭や一般的なオフィスでの利用に向けた「Inspiron」シリーズと、ハイパフォーマンスなゲーミングモデル「ALIENWARE」などがある。その間に位置するのが「XPS」だ。ゲーミングマシンではないデスクトップPCとしては最上位であり、幅広い構成のモデルを用意しながらもすべてにグラフィックスカードを搭載している。つまり、クリエイティブな業務や各種ゲームのプレイにも適応できるマシンとして作られているのだ。その新モデルが「New XPSタワー」となる。

 そうしたハイエンドのタワー型デスクトップPCというと無骨な外見のものも多いが、「New XPSタワー」はなかなか見栄えもよい。フロントパネルは光沢のある素材を採用しており、フロントインターフェースとスリムタイプの光学式ドライブを最上部に設置している他は、切り込みや段差のないつるりとした一枚板のようなデザインだ。

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フロントパネルは一枚板のような光沢パーツだ

 「New XPSタワー」を側面から見ると、フロントパネルのすぐ後ろがメッシュ加工されており、通気口になっていることがわかる。また、本体の後ろ半分近くが天面も含めてメッシュになっていて、かなり通気はよさそうだ。天面とつながる角が丸くとられていることもあり、実用のために開口部を増やしたというよりは、デザイン優先で作られたかのような印象になっているのもおもしろい。

 そして、側面から見た時に非常に強く感じられるのが、本体の奥行きの短さだろう。「New XPSタワー」本体サイズは幅180×高さ386.5×奥行き356mm。前モデルの奥行きが444mmであったことを考えると、大幅にコンパクトになっていることがわかる。フロントがななめ上を向いているデザインからストンと落ちるデザインに変更されたこともあり、コンパクトさは際だって感じられた。「New XPSタワー」は、コンパクトなハイエンドマシンが欲しい人に、魅力的なボディといえるだろう。

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短い奥行きの半分近くがメッシュで、フロントパネル直後もメッシュとなっている

デル株式会社

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USB 3.1端子×2など豊富なインターフェース群

 「New XPSタワー」のインターフェースは、フロントにUSB 3.0端子×4とSDカードリーダーに、オーディオ端子類を配置。背面にはUSB 2.0端子×2、USB 3.0端子×3、USB 3.1端子×2(うち1つはType-C端子)HDMI端子×1、DisplayPort端子×1、有線LAN端子、オーディオ端子類がある。

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フロント上部にUSB 3.0端子×4とSDカードリーダーに、オーディオ端子類を配置、光学式ドライブはTray-load Blu-Rayドライブだ
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背面にはUSB 2.0端子×2、USB 3.0端子×3、USB 3.1端子×2(うち1つはType-C端子)HDMI端子×1、DisplayPort端子×1、有線LAN端子、オーディオ端子類がある

 「New XPSタワー」は、フロント部分に4つのUSB 端子を搭載するなど、全体的にインターフェースが非常に充実している。特にUSB 3.1端子がふたつ搭載されているのは大容量の映像ファイルを扱う人にとっていれしいポイントだろう。

 また、映像出力に関してはグラフィックス機能として「New XPSタワー」試用機ではNVIDIA GeForce GTX 960を搭載しており、こちらにHDMI 2.0端子×1、DisplayPort 1.2端子×3、デュアルリンクDVI-I端子×1が用意されていた。何をするにも不足がない、多くの人にとって満足できるつくりになっている。

 キーボードとマウスは、有線接続のものが付属。特に高機能なものではないが、キーボードはアイソレーションタイプのもので、デスクトップPC付属のものとしては少し見栄えがよいのがうれしい。

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キーボードとマウスは有線接続のものが付属

デル株式会社

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基本性能は非常に高く3D性能も十分

 「New XPSタワー」試用機はCPUにIntel Core i7-6700Kを採用し、24GBのメモリーを搭載。ストレージは256GBのM.2 SSDに2TBのHDDを組み合わせた構成で、グラフィックス機能は前述のようにNVIDIA GeForce GTX 960を採用しているという、シリーズ最上位の「New XPS タワー プラチナグラフィック・OC」にあたる構成だ。

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グラフィックス機能はNVIDIA GeForce GTX 960を採用

 この構成でWindowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT.exe」を実行してみた。結果を「Windows エクスペリエンス インデックス」の形式で紹介すると、以下のようになる。全体的に非常に高いスコアが出た。

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「WinSAT.exe」(Windows エクスペリエンス インデックス)実行結果

 PCの総合的な性能を見るPCMARK8のスコアも非常に高い。一方、3D性能を計測する3DAMRKのスコアはほどほどの高さだ。GeForce GTXシリーズ中ミドルレンジにあたるGeForce GTX 960を搭載していると考えれば妥当なスコアだろう。

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PCMARK8
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3DMARK Time Spy
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3DMARK Fire Strike
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3DMARK Sky Diver
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3DMARK Cloud Gate
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3DMark Ice Storm Extreme

 もちろん、3Dゲームのプレイや、クリエイティブな使い方に十分な快適さを提供できるだけの性能は備えている。「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を3種類のグラフィックス設定で実行したところ「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」では「非常に快適」という結果が出た。「最高品質」での実施こそ「とても快適」にとどまったが、十分な性能を持っていることはわかるだろう。

 実際の利用時にも、もたつきを感じることはなく、ベンチマーク実行中の画面描画も非常に綺麗だった。コンパクトながら上位クラスの性能を持っているマシンであることが感じられる。

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ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク 標準品質(デスクトップPC)
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ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク 高品質(デスクトップPC)
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ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク 最高品質

デル株式会社

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豊富な通気口と内部のドア型機構で冷却・拡張性も十分

 これだけの性能が、これほど小さなボディに詰め込まれているとなると、心配になるのは冷却性能だ。また内部が極端に詰め込まれた特殊構造になっていて、後からのパーツ変更やメンテナンスがしにくいのではないかという不安も出てくるだろう。しかしその両方とも、まったく心配はいらない。

 まず冷却についてだが、外から見た時点でメッシュ部が多く、空気が十分に取り込めそうなことがわかる。さらに内部を見ると、本体中央付近に電源ユニットがあり、電源の熱は側面のメッシュ部から取り込んだ空気を直接背面に出す形になっていることがわかる。

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内部の中央付近に電源ユニットが設置され、側面のメッシュから空気を取り込む作りになっている

 CPUはどこにあるのかといえば、この電源ユニットの内側だ。電源ユニット横のガイドに従ってロックを外すと、ユニット部分がドアのように開く。その内側にCPUがあるのだが、大型のヒートシンクが設置されている上に、上部のメッシュ部をほぼ全面使うような形で大型のファンが設置されており、ここから取り込んだ空気がよくあたるように作られている。その空気は、そのまま下部のグラフィックボードにもあたる仕組みだ。内部から見ると、内側の金属パネルはほぼメッシュ化されているような状態でもあり、冷却への配慮は十分といったところだ。

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電源ユニット部がドア型に大きく開いた内部にCPU等が配置されている

 そしてこのドア型の機構によってCPUやメモリー、グラフィックボードといったパーツのあたりに手が入れやすくなっている。ボディを小型化した分、一般的な光学式ドライブを据えられる5インチベイはないが、3.5インチベイは底部に2つとフロントにひとつの、変形した配置で3つ用意されている。拡張性も十分といえるだろう。

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3.5インチベイは底面に2つある他、フロントパネル近くの上部にもひとつある

 「New XPSタワー」本体カバーの取り外しは背面のレバーを2つ動かすだけでよく、電源ユニットもロックを外すだけで動かせる。HDDの付け外しについてはドライバーが必要だが、それ以外はツールレスで作業できるのも購入後に自分で拡張やメンテナンスを行ないたいユーザーには魅力的なポイントだ。

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    最終更新: 2016年11月18日(金)10時00分

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