Apple Payで使えるクレカは結局どれ? Q&Aで簡単解説

アスキー 11月20日(日)12時00分配信

 iPhone 7やApple Watchをタッチするだけで、コンビニでの支払いや自動改札の通過が可能な「Apple Pay」。サービスが始まって約1ヵ月ということで、バリバリ活用している人も多いはず。

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 一方でこれからiPhone 7を購入する人の場合、「自分のクレジットカードは使えるのかどうかわからない」という人もいるのではないでしょうか。

 アップルのサイトにはApple Payに対応したクレジットカードのロゴやリストがあるのですが、これが正直わかりにくさの元になっているとも言えます。そこで本記事ではQ&A形式でなるべく簡単に解説していきます。

Q1 結局、どのクレジットカードならApple Payで使えるの?

A1 Apple Payに登録できるかどうかは「カード会社」次第

 いきなり本題ですが、これはクレジットカードを発行しているカード会社がApple Payに対応しているかどうかに尽きます。カードの前面にある「VISA」「MasterCard」「JCB」「AMEX」といったロゴ(国際ブランド)はひとまず関係ありません。実際にはVISAの場合のみ機能が違ってくるのですが、それは後ほど解説します。

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アップルのサイトには対応しているカードのロゴが並んでいます
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一番重要なのはカードを発行している会社。まずは手持ちのカードの裏面を見よう!

 では、どのカード会社がApple Payに対応しているかと言えば、主要な会社が広く含まれています(アップルは取引額ベースで国内の約8割をサポートしているとします)。

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対応カード会社のリストはあまりに数が多すぎるうえに注釈もあってわかりにくい

 ちなみにアップルのサイトにも対応カード会社一覧が掲載されていますが、あまりに数が多いうえに注釈もあって理解しづらいので、その中から主な会社をピックアップしました。

●Apple Payに対応している主なカード
三井住友<8316>カード
クレディセゾン<8253>(セゾンカード、UCカード、セゾンAMEX)
・JCBカード
・オリコカード
楽天<4755>カード
・ビューカード(JR東日本<9020>
・TS CUBICカード(トヨタファイナンス)
・イオンカード
・dカード(NTTドコモ<9437>
・au WALLET クレジットカード(プリペイド型は今後発表)
・ソフトバンクカード

 このほかにも地方銀行系のカード会社などによって、三井住友<8316>カードやJCBカードの基本機能をほぼそのまま引き継いで発行しているクレジットカードもApple Payが利用できます。

 これがアップルのリストに含まれる大量のカード会社の正体で、また1つの会社の中でも対応/非対応が分かれる原因です。少し複雑な話になるので、Q4であらためて解説します。

Q2 では、どの会社のクレジットカードはApple Payでは使えない?

A2 三菱UFJニコス、ジャックス<8584>、ライフカードなど

 一方、Apple Payに非対応なのは、基本的に“リストに載っていない”カード会社となりますが、それではさすがにわかりにくいので、非対応のカードやカード会社から主なものを紹介します。

●Apple Payに対応していない主なカード
・American Express
・ダイナースクラブ
・三菱UFJニコス(MUFGカード、DCカード、NICOSカード、AMEX)
・JACCSカード(ジャックス<8584>
・セディナ(セディナカード、OMCカード)
・ライフカード
・アプラス
UCS<8787>カード
・SBIカード
ポケットカード<8519>(P-oneカード、ファミマTカードなど)
・エポスカード
・ワイジェイカード(Yahoo! JAPANカード)
・ゴールドポイントカード・プラス(ヨドバシカメラ)
など

 JACCSカードやライフカードなど、提携カードも含めて、比較的ユーザーが多いと思われるカード会社も含まれています。三菱UFJニコスは、現在の主力であるMUFGカードについては「まもなくの対応」であることが発表されています。

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JACCSやライフカードは非対応
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三菱UFJニコスはMUFGカードは対応予定ですが、DCカードやNICOSカードの対応はハッキリしません

 また、上に挙げたカード会社であっても、今後対応が行なわれる可能性はもちろん考えられます。

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なにはともあれ、iPhone 7を入手したら登録を試みてみよう。非対応カードについては画面のように弾かれるのですぐわかります

Q3 自分はAMEXユーザーなのだが、結局使えるの使えないの?

A3 セゾンのAMEXは使えます。純正のAMEXやMUFGのAMEXは使えません

 American Expressのロゴが付いたカードは、国内ではAmerican Express本体のほか、クレディセゾン<8253>、三菱UFJニコスなどの会社がライセンスを結んで発行していますが、このうちApple Payに対応しているのはクレディセゾン<8253>が発行したカードのみです。

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パッと見、似た感じのAMEXのカードですが、Apple Payで使えるのはセゾンカードの方だけです

 本国アメリカではApple Payに対応しており、プロモーション画像などにも使われていたため期待していた人も多かったようですが、日本ではAmerican Express本体が発行するカードは利用できません。

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本国アメリカのApple Payの画像にはAmerican Expressが用いられているのに、日本では非対応とは……

Q4 自分のカードはアップルの対応会社一覧に載っているのだが、登録できなかったのはなぜ?

A4 地銀系のカードの場合、提携先によって対応が変わります

 主に地方銀行系のカード会社において、フランチャイザーとなるカード会社とFC契約を結び、元のカードとほぼ同じ基本機能を持つカードを発行しているケースがあります。この場合、元のカードがApple Payに対応しているか、していないかで対応が分かれます。

●Apple Payに対応している
・JCBグループ
・VJAグループ(三井住友<8316>カード系)

●Apple Payに対応していない
・DCカード(三菱UFJ系)
・MUFGカード(三菱UFJ系)
・UCカード(ユーシーカード)

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北海道銀行系のカード会社での例。VJAグループとUCカードグループのカードを発行しているが、Apple Payに対応しているのは前者のみ

 また、流通系のカード会社の場合、自社ではポイントサービス部分に専念して、クレジットカードの基本業務は提携している専業カード会社に委託しているケースがあります。これらのカード会社も提携先のカード会社でApple Payへの対応が分かれます(セブン―イレブン「セブンカード・プラス」、髙島屋<8233>「タカシマヤカード」など)。また、ゆうちょ銀行<7182>の「JP BANKカード」もこの方式でApple Payに対応している例です。

Q5 「VISAではApple Payは使えない」というのはなんだったの?

A5 VISAではQUICPay/iD経由でのIC決済には対応しますが、アプリやウェブ経由では使えません

 ここまでの繰り返しになりますが、Apple Pay対応のカギとなるのは「カード会社」です。ロゴ(国際ブランド)が「VISA」「MasterCard」「JCB」「AMEX」のどれかは直接関係ありません。

 そして、Apple Payにカードを登録できると、FeliCaを搭載するiPhone 7/Apple Watch 2の場合は「QUICPay」または「iD」といった決済プラットフォームを経由して、店頭でICリーダーにタッチすることでの決済が可能になります。

 しかし、「Apple Pay」自体もそれとは別に独自の決済プラットフォームを持っており、iPhoneのアプリ上などで利用できます(これはFeliCaを搭載しない、iPhone 6以降のiPhoneやApple Watchでも可能)。そして、VISAはこのApple Payの決済サービスには対応していないのです。この関係を表にすると、以下のようになります(Apple WatchはiPhone 5以降との組み合わせで用いる)。

 たとえばApple Payに登録したSuicaにチャージするケースを例として紹介します。WalletアプリでSuicaを選択してメニューを開くとチャージが可能ですが、ここでのチャージは「Apple Pay」の決済プラットフォームを利用するため、VISAでは不可能です。

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Walletアプリでカードを選択してチャージする場合は、Apple Payの決済システムを使うので、VISAは使用できません

 またそれとは別に「Suica」アプリが用意されており、ここでは「Apple Pay」でのチャージか、「Suica」アプリ内で独自に登録したカードからのチャージのどちらかを選べます。前者はVISAでは不可能ですが、後者は幅広いカードに対応しているため、チャージは可能です。つまり、VISAではApple Payのフル機能が利用できないのは確かですが、現状はさほど困らないと考えて問題ないでしょう。

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「Suica」アプリからでは、Apple Payでの決済のほか、アプリ内で新たにカードを登録して、そこからチャージすることも可能です

Q6 「QUICPay」「iD」ってなに? 違いはある?

A6 ともに10年以上の歴史を持つ、FeliCaを用いた電子マネーの決済プラットフォームでコンビニやタクシーなどで利用可能。対応店舗などに違いはあるが、それほど大きくない

 QUICPay/iDはともに2005年にスタートした後払い式(ポストペイ型)の電子マネーの決済プラットフォームです。支払った金額は紐付けしたクレジットカードの支払いと合算されて、あとでまとめて請求されるため、残額を気にしたり、あらかじめチャージしておく必要がありません。

 また、FeliCaを用いた非接触型IC技術が用いられているので、サイフからカードを取り出すことなく、ケータイやスマホをICリーダーにタッチするだけで支払いが完了するのも便利です。

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どんなお店で使えるかはそれぞれの公式サイトでチェックするといいでしょう

 QUICPay/iDの登場当初は、どちらかにしか対応していない店舗も多かったのですが、現在では主要コンビニチェーンの大半が両方に対応するなど、差は小さくなっています(タクシーやマクドナルド<2702>などでややiDが有利なケースも)。

 実際に店頭で利用する際は「QUICPay(クイックペイ)で支払います」「iD(アイディー)で支払います」のいずれかを店員に告げたうえで、iPhone 7ならばTouch IDに指を置いた状態で、端末の上部をリーダーにタッチすれば、特定のサウンドとともに決済が完了です。

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カード会社ごとにQUICPayかiDのどちらをサポートするかは決まっているので、ユーザーが選べるわけではありません。画面のクレディセゾン<8253>の場合はQUICPayです
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実際に利用する場合は、決済方式を伝えてから、Touch IDに指をつけたまま、ICリーダーにかざします

 QUICPay/iDで決済する際に注意したいのは、店員が間違ったサービスを選択するケースがある点(店員が誤ってSuicaを選ぶと、そのままSuicaで決済される可能性も!)。また、QUICPayは従来型リーダーでの利用上限額が2万円のため、それ以上の支払いの場合はクレジットカード本体を出すことになる点などがあります。

アスキー
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    最終更新: 11月20日(日)12時00分

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