士郎正宗デザインのアニソン特化型ハイレゾイヤホンが凄い

アスキー 11月29日(火)11時00分配信
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デザインは士郎正宗、音質はアニソン特化。凄いイヤホンがエレコム<6750>から新発売! さっそく試聴してみた

わずか数センチサイズに込められた世界観を堪能

「意外にいい音」のエレコム<6750>がまたもイヤホンの新製品を発売! なんと、ハリウッド版制作中の『攻殻機動隊』や『アップルシード』でお馴染みの士郎正宗氏がプロダクトデザインを担当した。

 イヤホンのデザインを手がけるのは初めてだが、士郎正宗氏の世界観が小さなイヤホンに凝縮されている。また、エレコム<6750>設立30周年記念モデルとしての側面も持つ、スペシャルな製品だ。

 士郎正宗氏とエレコム<6750>との関係は、今回が初めてではない。2002年にエレコム<6750>から発売されたマウスのデザインを手がけている。その斬新なデザインは当時かなり評判になった。それから14年の年月が過ぎ、今度はイヤホンのデザインを手がけることになる。その開発の顛末は、「士郎正宗開発日記」と題し11回に渡って書き綴られている。

 イヤホンカタログの収集から始まり、そのうちイヤホン自体を収集し、商品としての要求と、イヤホンとして必要な要素を含めつつ、さまざまな制約のなかでデザインを生み出さなければならない。開発時におけるいくつかの葛藤の末、完成したのが次の2モデルだ。

2つの士郎正宗モデル

 今回発売されたのは、高音質とデザイン性を両立させたハイレゾモデルと、いままでありそうでなかったアニソンに最適なチューンが施されたコスパの高いモデルだ。

EHP-SH1000SV
 ハイレゾモデルの「EHP-SH1000SV」は、見た目からしてゴツゴツした感じでつや消しの銀色が鈍く輝く、士郎氏の世界観を感じさせるデザイン。見た目どおり、ズシリとくる重さを感じるが、耳に装着するとうまい具合に分散されるのか、それほど重くはない。そして、存在感バツグンの外観が耳から覗くので、ちょっと自慢したくなる製品だ。実売価格は3万2100円前後。

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EHP-SH1000SV(ハイレゾ対応)。金属感が出ていてなかなかいい。ケーブルはリケーブルタイプを採用
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インナーイヤータイプだがこの存在感。これを着けていたらカッコいいと思わない?

EHP-SL100Aシリーズ
 一方、アニソンに最適なチューンを施した「EHP-SL100A」シリーズは、「EHP-SH1000SV」ほどの重厚感はないが、L字型のハウジングデザインとそこからのびるケーブルとの接合部分が、蛇腹のような感じで非常に凝ったデザイン。色はブラック、シルバー、ルビンレッド、カッパーピンクの4色。マイク付きとなしのモデルがあり、実売価格はそれぞれ2600円前後/2100円前後。

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EHP-SL100Aシリーズ。こちらはプラスチックのハウジングだが、メッキされていて質感あり。ケーブルの出し方がいい
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こじんまりとしたなかでも、キラリと光る存在感。女性が着けていてもオシャレでしょ
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ハイレゾ版「EHP-SH1000SV」のパッケージには、反射率の異なる黒インクで士郎正宗氏のサインが入っている

ハイレゾ高音質とアニソン向けチューニング

 イヤホンという機能性と妥協なき音質へのこだわりを詰め込むための要件をクリアしつつ、士郎正宗デザインらしい外観の両モデル。では、それぞれの製品の特徴を見ていこう。

EHP-SH1000SV
 こちらは、ハイレゾ製品なので徹底的に高音質へのこだわりが伺える。まず、ハウジングは高剛性なオールアルミを採用。2ウェイデュアルダイナミックドライバー方式を採用。12.5mm径の低・中域用と11.6径の高・超高域用のワイドレンジで、高解像なハイレゾ音源が楽しめるつくりだ。

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アルミ製ハウジングを採用していることもあり、ずっしりと重量感がある

 マグネットには高磁力ネオジムマグネットを使用。2つのドライバーは向き合うような形で同軸上に配置し、同相駆動する「Axial Same Phase Drive System(アキシャルセイムフェイズドライブシステム)」を採用している。これにより力強くクリアな音質を実現した。また2つの磁気回路による反発磁力により磁束密度を高め、ハイレスポンスな駆動を可能にしている。

 高・超高域用のドライバーは、外磁型ダイナミックドライバー「ELECOM Torus External Magnet Driver(イーテムドライバー)」を採用し、超多重層フィルム(MLF)の振動板と軽量なCCAW(銅クラッドアルミ線)ボイスコイルと相まって、キレのあるクリアな高域を再現。また、ドーナツ型のボールピースを採用することにより、低域側ドライバーの音をストレートに音導管に届けられ、重厚な低音を生み出している。

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2つのドライバーを向かい合わせて配置することで磁気回路の反発磁力により、磁束密度を高められ、レスポンスのよい駆動を実現

 左右のグランドケーブルは独立分離化した4線を採用。静電ノイズや電磁ノイズを減少させ、コトの広がりと引き締まった低音を実現。MMCX端子を採用したリケーブル(着脱式コード)を採用することで、好みのケーブルに切り替えられるのも特徴だ。なお、3極タイプと4極タイプの2種類のケーブルを同梱し、音楽プレーヤーは3極、スマホのようなマイク付き端子の場合は4極を使うようになっている。

 またコントローラーを装備したマイク付きコードも付属しているので、利用シーンに合わせて切り替えられる。奥行2段階で調整可能なデプスフィットイヤーキャップはSMLの3種が付属。専用ケースも用意されているので、持ち運びにも便利だ。

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パッケージの中身は、かなりもりだくさんな内容

EHP-SL100Aシリーズ
 もう一方はハイレゾではないのだが、低価格ながら音質に対する妥協は感じられないモデルだ。“永遠の、17歳へ”というキャッチフレーズに象徴されるとおり、アニソンのようなボーカルと曲調に合わせたチューニングが施されているのが最大の特徴で、それを前面に謳っている製品も珍しい。

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L字型のデザインで、装着感もよく耳にフィットしやすい

 10mm径のダイナミックドライバーを採用し、チタンコートされたPETフィルムによる高剛性振動板により、豊かな低域と明瞭感のある高域を再現。振動板の表面には40本のリプを設け、歪みの少ないリニアな出力特性を実現している。

 軽量なCCAWボイスコイルを採用することで、振動レスポンスが向上し、よりワイドレンジでクリアな音質とネオジムマグネットによるダイナミックで切れの良い低域を再現できる。

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10mm径のダイナミックドライバーに、チタンコートされたPETフィルムの振動板を採用。豊かな低域と明瞭感のある高域を再生する

 こちらも、デプスフィットイヤーキャップがSML3種付属。マイク付きモデルは、着信応答/通話終了スイッチを装備し、スマホに挿して通話も可能だ。

 あと、注目なのがパッケージデザイン。アジアで活躍する4人のイラストレーターに依頼し、各色のイメージに合わせた4人の女性キャラがパッケージ全面に描かれている。イヤホンの色は4色あるが、こうなると本体の色で選ぶか、好みのキャラクターデザインで選ぶか、悩んでしまうところだ。

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「EHP-SL100A」シリーズのパッケージはキャラクターの全面印刷。こうして店頭に並んでいたら、本体を選ぶというより、好きなキャラクターを選ぶ感じになりそうなパッケージデザイン。これは目を引くでしょう
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ハイレゾ対応プレーヤーのNW-A30シリーズで士郎正宗モデルを試聴

2つのイヤホンを試聴してみた

 ということで、さっそく試聴してみた。今回使った機材は、発売間もないソニー<6758>のウォークマンA30シリーズとiPhone 7 Plus。楽曲はハイレゾ音源&最近のアニソンを中心にチョイスしてみた。

 まずハイレゾモデルの「EHP-SH1000SV」は、アルミハウジングなこともあり、かなり重みを感じるものの、装着してしまえば重さはそんなに感じず、疲れるということはない。ただ、イヤーキャップはしっかりフィットするものを選ばないと、動いているうちにズレることがあるかもしれない。

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「ベートーヴェン交響曲第9番&#60
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「My Only Place」スフィア/出だしのピアノと、ボーカルの響きがとても心に染みる

 ハイレゾ対応なのでウォークマンA30シリーズでカラヤン指揮のベートーヴェン交響曲第9番合唱付きを聴いてみた。音源が1976~77年なので録音品質は必ずしもいいものではないはずなのだが、中域から高域にかけての弦楽器、管楽器の響きがすばらしい。第4楽章の合唱パートも高域が脳に響き渡り背中がゾクゾク来た。古い音源であってもその魅力を余すとこなく表現してくれている。

 続いてスフィアの新曲「My Only Place」ハイレゾ版を聴いた。ボーカルがしっかりとしていて、低域のベースは重く、高域のハイハットもしっかりクリアで、音場の広がりをとても感じる。バラード調なので、非常に心に染み入る。

 ほかにもハイレゾではないが、CJ Bollandの「Electronic Highway」とかUnderworldの「Second Toughest in The Infants」、Perfumeの「COSMIC EXPLORER」などなど聴いたが、テクノ系(いま風に言えばEDM?)は私好みのドンシャリにイコライジングすると、もう最高。ベースとバスドラの重低音と高域のシンセが割れることなく脳を直撃する。ドンシャリにしても、ボーカルはしっかりクリアに耳に届くから、思わずヘッドバンキングしてしまう。

 基本的に、「EHP-SH1000SV」の潜在能力を引き出すために、イコライジングするのがオススメ。今回は自動的に調整してくれるClearAudio+をオンにして聴いたが、好みに応じて調整するほうが、楽曲の魅力を引き出せるかもしれない。

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「COSMIC EXPLORER」Perfume/ピコピコサウンドとボーカルが脳内を駆け巡る感じ。解像感は申し分ない

 一方、「EHP-SL100A」シリーズのほうはと言うと、ハイレゾの「EHP-SH1000SV」で聴いたあとだからどうだろうと思っていたのだが、これがびっくりするほどいい。特に低域の響きは、かなり重みを感じるほどでCJ BollandやPerfumeといった低音が利く楽曲を聴いても、物足りなさをまったく感じない。

 アニソンに特化したチューンとのことだが、スフィアの「My Only Place」は、女性のボーカルが非常に心地よく聴こえる。高域はさすがに「EHP-SH1000SV」まではいかないが、かなり頑張っている。「My Only Place」のカップリング曲「Miracle shooter」は、ポップで明るくテンポの速い曲だが、こういう曲調はこのEHP-SL100Aの本領を発揮という感じで、音像はしっかりクリアで、バランスよく聴かせてくれる。

 またiPhoneでも聴いてみたが、イコライジングすれば低域も響いてくれる。同梱モデルを使うよりはこちらがいいと感じた。

アニソン+ハイレゾがイヤホン業界を切り開く

 とにかくチャンスがあれば、ぜひ試聴してほしい。「EHP-SH1000SV」は、士郎正宗氏のデザインをまとったハイレゾ高音質設計なので、アニソンに限らず幅広い楽曲を聴いてもらいたい。「EHP-SL100A」シリーズは、2000円台という価格ながら、しっかりした音質、しかもアニソンに特化したチューンだから、スマホの安価な同梱イヤホンを使っている人はこれに切り替えることをオススメしたい。

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リーズナブルな価格に似合わぬ意外な音質。懐が限られている中高生などには絶好の1台といえよう

 すでに巷のハイレゾ楽曲でもアニソンというジャンルが無視できない規模になっている。そんななかでのアニソン特化イヤホンの投入、しかもデザインは士郎正宗。業界新規参入組のエレコム<6750>ならではの振り切った企画には好感がもてる。アニソン・ゲーソン系楽曲がiTunesに貯まっている人なら、だんぜん注目すべし。

アスキー
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    最終更新: 11月29日(火)11時00分

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