固くて薄くて速いのに17時間動作、東芝の技術を結集したのが「dynabook V」だ!!

アスキー 12月09日(金)15時00分配信
miyano

薄くて軽いのにボディーは「固い」

 まず、手にして思うのは、やはり薄くて軽いということ。NEC<6701>のLAVIE Hybrid ZEROの2 in 1モデルは926グラム。約170グラムこれより軽いので「ビックリするほど」ではなかったが、東芝<6502>のKIRAも使っていた経験からして、新Vシリーズはdynabookとしても久々に軽いモバイルノートだ。

dynabook V(miyano)

 これを手にして歩いていると、15.4ミリという薄さは文句なく感じるし、なによりこの軽さなのに「固い」。天板もキーボード面も背面も、どこを押さえても「たわみ」を感じないのである。

 総アルミボディーで重いモバイルノートならこれくらいの固さは感じるのだが、ほぼ1キロのマシンでこの固さはなかなかない。

dynabook V(miyano)
薄型筐体では犠牲になりがちなキータッチだが、裏側に無数のネジを置くことでしっかり感を確保している。
dynabook V(miyano)
数十本のネジを使って固定し、キーボードを補強している。

 なぜ実現できているのかというと、底板から天板まで全面にマグネシウムを採用していることと、応力シミュレーションを活用し、各所に「補強リブ」を配置した最適設計のたまものなのである。表面塗装は高級感があり、手油もつかず、キズもつきにくそうである。液晶の最上部はLANのアンテナを内蔵していて、一部がマグネシウムではなくプラスチックなのだが、一体塗装されていて段差もない。

大容量バッテリーと省エネで、1キロなのに17時間駆動

 モバイルPCを軽く作るのにイチバン簡単なのはバッテリー容量を減らすことだ。実際、軽量をうたうマシンでは、バッテリー駆動時間が数時間程度のものも多い。んがしかし、dynabook Vのバッテリー駆動時間はなんとJEITA 2.0測定基準で17時間もある。ちなみに、スペックとして公開はしていないが、発表会で実物を見たところ、3セルのリチウムポリマーバッテリーの総容量は3760mAhとけっこう大きい。

dynabook V(miyano)
本体の内部の余ったスペースにはできるだけ多くのバッテリーを積んだとのこと。

 設計者によると、部品実装間隔を0.2ミリにまで高密度化したことや、10層のHDI基板の採用により、メイン基板を小型化できたおかげで、バッテリーを予定より多く積むことができたという。

dynabook V(miyano)
10層のHDI基板は従来より大幅に小型化した。

 もちろん17時間の実現は、デバイス単位での省電力の実現によるもので、いつも編集部で実施しているBBenchによるテストでも、通常モードで液晶の明るさを最大にしても6時間30分継続動作した。液晶を50%にしたら8時間20分で、当然1日中仕事できるのである。

うっかりさんも安心の急速充電、15分充電で3.5時間駆動

 大切な会議やプレゼンに出かける時に、モバイルノートの電源ケーブルが抜けていて、冷や汗をかいたこと、みなさんありますよね? スマホなら、即モバイルバッテリーを接続してそのままカバンに放り込んで出かければいいのだが、PCではそうはいかない。

dynabook V(miyano)
USB Type-C経由で充電するため、写真の専用アダプター以外にもACアダプターの選択肢は増えるはず。十分な電力供給能力があれば、他社製のアダプターでも急速充電が利用できるそうだ。

 dynabook Vのバッテリー機能で、長時間駆動とともにありがたいのが急速充電だ。これも、東芝<6502>がバッテリーメーカーと協力して独自開発したメソッドで、バッテリーの容量が低い間は、大きな電流を流して急速に充電するのだが、満充電に近づくに従って、電流値を下げてやることで、バッテリー寿命に悪影響を与えないというもの。

 PCが電源OFFまたはスリープ状態であれば、15分で3.5時間分、30分で7時間分、60分で11時間分、そして3時間で満タンの17時間分の充電が行われる。ランチを食べている間に11時間分たまれば、午後のお仕事も楽ですよね。

Windows Helloと最新Core iで気持ちよく

 dynabook Vはインテルの最新CPUである第7世代Core i(Keby Lake)を搭載している。最上位のV82ではCPUがCore i7-7500Uで、おなじみのベンチマークテストを走らせたところ、CineBench R15のCPUで338、3DMarkのFire Strikeで928、Cloud Gateで6552と、先代のCore i7-6500Uに比べて10~20%上回り、ノート用の通常電圧版として最高のスピードが出た。

dynabook V(miyano)
薄く、そしてペン入力にも対応する。

 薄型モバイルノートにCore i(メインストリームノート用のUプロセッサー)を搭載する場合にうまく設計しないと過熱して速度が出ないという問題が起きる。dynabook Vは従来の底面吸気、背面排気に加えて、本体の右背面からも吸気を行う「W吸気」を実現している。ベンチマークテストのような重いプログラムを走らせると、ファンが回って冷却が始まるのだが、本体が高温になることはなかった。

dynabook V(miyano)
顔認識のためのカメラユニット。薄型の

 最上位モデルのV82では、液晶の上部には顔認識のためのカメラユニットが搭載されている。これもオリジナルデバイスを開発したものだ。Windows Helloの認証に適合したユニットとしては、小さくて非常に薄い。照明用のLED2つと、顔認証用の赤外線カメラ、ウェブカメラとマイク2つを内蔵している。

 実際に顔を登録して利用してみたが、LEDが赤く点滅するのがなんだかサイバーでカッコイイのである。Surface Bookでも愛用しているが、液晶を開けると同時に認証が開始され、ノータッチでWindowsが開錠されるのはキモチいい。

 指紋センサーは全モデルで内蔵しているので、顔登録がキライな人はこちらもログインに使えるが、自分としては顔がオススメである。

安心の専用アダプターが本体に付属するのは◎

 インターフェイスは、本体の左奥に電源入力用のThunderbolt 3のType-Cコネクタとマイク/ヘッドホン端子を、右奥にはおなじみUSB3.0のType-A端子を装備している。

 最近のモバイルノートはType-Cのみを搭載する機種が増えているが、まだマウスもUSBメモリーもメモリーカードリーダーもType-A接続のままの人が多いはずだから、これはとても親切な設計である。

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 Type-Cのほうも、使っているマシンが増えてきたので、ACアダプターの使い回しができて便利だ。さらに親切なのが、Type-Cに接続するトラベルアダプターが本体に付属していることだ。

 Type-Cのみ搭載のPCを発売しながら、純正オプションのI/Oアダプターを発売していないメーカーも多い。ユーザーは恐る恐るサードパーティー製品を買って試さなければならない。純正品がそれも付属しているというのは、特にこういう過渡期には、ユーザーにとってありがたい配慮である。

 このアダプターには、D-sub15ピンのアナログRGB 、4K出力が可能なHDMI端子と、USB 3.0のType-A、RJ45(LAN)端子を内蔵しているだけでなく、裏側にACアダプターをつなぐためのType-C入力がある。つまり、電源を供給しながらインターフェースを利用することができるのだ。

dynabook V(miyano)
フルサイズの端子は搭載できない、ということもあり、USB、LAN、HDMIなどの端子を持った拡張アダプターを装備している。

 このトラベルアダプターは実測で98グラムと軽いので、カバンに入れっぱなしでも苦にならない。欲をいうとSDカードリーダーも内蔵してほしかったところだ(取材中使いたいものですいません)。

 キーボードは、最初にも出てきたように、たわまない。これは、軽量モバイルノートの欠点としてよく出てくるハナシなのだが、発表会で内部を見たのだが、なんとキーボード本体とボディのキーボード面は数十本ものビスで固着されているという。組み立てるのがたいへんそうだが、とにかく打ちやすさとタワまない堅牢性を実現するためここまでやってしまったということである。

 メインキーの間隔は19ミリと余裕の配列で、キートップは小さめだが、東芝製パソコンでおなじみの0.2ミリのくぼみがつけられていて打ちやすい。キートップの表面は艶消しで落ち着いた雰囲気で、なおかつ、バックライトも内蔵しており、暗くても視認性は高い。このバックライトは設定ソフトによってなんと3段階も明るさを選べる。やりすぎ感もあるが、省エネにも役立つのだ。

 1週間持ち歩いて、社内外で使いまくったが、やはりボディの固さとバッテリーの持ちの良さをイチバン強く感じた。自分の性格上、不便になるほどの省エネ設定は嫌いなのだが、それでも不思議なくらいバッテリーが減らないのだ。なのに、“A列車”で息抜きしたいときには、ビューンとスピードが出るし、それでも熱くはならないのが安心なのである。

 液晶も明るくて鮮やかなうえ、ノングレアなので、明るい場所でも不自由はない。ただいまどきとしては縦1080ではなく1200ドットの16対10を採用してほしかった。あとは個人的には英語配列キーボードとLTEモデムが選べれば間違いなく最強モバイルノートなのである。

アスキー
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    最終更新: 12月09日(金)15時00分

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