望遠レンズを持って河原の猫たちを撮ってみた

アスキー 12月09日(金)12時00分配信
猫連載
日向に出てきたキジトラを望遠で。日差しがあたたかいのか、日向に出てまぶしかっただけなのか、目を気持ちよさそうに閉じてる(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 ときどきふらりと猫に会いに行く河原がある。

 最近、このあたりの猫の世話をライフワークにしてるんじゃないかという、いつもラジオで競馬を聞きながら猫回りを片付けたりしてる隙間だらけの歯のおっちゃんがいて、相変わらず楽しそうに猫と戯れてるのである。

 ここまで足を伸ばしたのは夏以来だったが、おっちゃんは私を覚えていて「よっ、ひさしぶり」とにこやかに声をかけてくれるのである。もちろん名前も素性も知らない。

 夏に訪れたときの子猫はすっかりやんちゃに育ってる。

 でもちょっと数が少ない。

 おっちゃんによると、4匹いたが、2匹は近所の人にもらわれていったんだそうな。よい話である。

 残った子猫のうち1匹が冒頭写真の猫。

 日差しを浴びて気持ちよさそうだが、実はこの日、北風が冷たくてものすごく寒い日だったのだ。街ではそうでもなくても、川っぺりは風がよく抜けるのでものすごく寒いのだ。

 まだ若い分元気がいいので面白がって観ていると、どんどん川の方へ歩いて行く。

 私のすぐ横にいた猫常連らしきおばさまが「あの子、いつも川まで水を飲みにいくのよ。見てる方がひやひやするわ」と誰に話しかけるでもなく言う。私に言ったのかもしれないし、近くにいた他の人かもしれないし、ひとりごとかもしれない。

 思わず望遠レンズを装着してファインダーを覗く。最近望遠で猫を撮るのがマイブームなので今回も望遠系でである。

 ほんとに川に顔をつっこんで水を飲んでるではないか。

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かなり遠くから望遠でそっと。草が邪魔でよく見えないが、ギリギリの位置から川の水を直接飲んでるのである。なんかの拍子で落ちやしないかと見てる方がドキドキ(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 いや、猫は水たまりやちょっとした流れてる水を飲むのは好きだけど、これだけの大河に挑戦してる姿ははじめて見た。

 そりゃまあ確かにこの水なら涸れることなくいつでも飲めるだろうけど、見てる方としては危なっかしくてしょうがない。

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無事飲み終えて、当たり前のようにペロっ。でももうちょっと安全なとこで飲んでいただきたい(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 が、いつもやってるようで、無事水を飲み終え、気持ちよさそうにドヤ顔でこっちに戻ってきたのである。

 ちょっと面白いものを見た。

猫常連のおばさまが帰ろうとしたその時……

 次に登場するのは白くてふさふさの猫。

 ずいぶん昔からいる冬になると思い出す長毛猫である。

 今日は姿見ないな、と思ったら、こんなところにちょこんと座ってたのだ。

 自販機の上って暖かいんだろうか? なぜわざわざ端っこにいるんだろうか。

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青い自販機に白い猫。背後の土手の上を自転車が走っていったのですかさず撮影。冷蔵庫って放熱のために周辺がほんのり暖かいわけで、自販機もそうなのかもしれないなあと思う(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 あまりに気持ちよさそうにじっとしてて逃げそうにないので望遠で顔のアップを。

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ほわーんとしてますな。長毛猫はアップで撮ると暖かそうなのでお勧め。白い猫はプラスの露出補正を忘れずに(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 この長毛白猫をいろんな角度から撮らせてもらおうと回りをうろうろしてたら、急に起き上がって自販機から飛び降り、走り出し、土手への階段を駆け上がったのである。

 何事かと思ったら、猫常連におばさまが帰ろうとしてたのだ。

 今日はもうおしまいよ、といいながら振り返りもせず去って行くおばさまと、後を追うふさふさ猫。

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おばさまの背中を追いかけていくふさふさ猫。後ろから見るといろんな色の毛が混じってるのであった(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 どこまで追いかけていくように見えるが、そんなことはない。猫には縄張りがあり、自ら縄張りの外へ出ることは決してないのである。

 この猫の縄張りはここまで。土手の上には絶対に上がらないのだ。すぐ下で見送るのである。

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土手に上がる直前で止まった猫。このあと、土手の少し下を歩いた後、あきらめて下りてきた(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 これが猫の面白いところ。

 昔、まだ多くの家が猫を放し飼いにしてたころ、うちの猫は私が出かけようとすると追ってきたのだが、いつも途中までで「これ以上は結界が張られているからいけないのだ」というような顔で立ち止まるのである。

 久しぶりにそんな姿を見た。

 さて帰ろうかと私も階段を上り、土手を歩いていると、眼下に河原に建っている廃屋が見える。

 かつては土手に木々が密集していて隠れてたのだが、最近工事がはじまったせいで、多くの木が伐採されて見通しがよくなり、なぜか壊されずに残っている廃屋を見下ろせるようになったのだ。

 ああ、上から見るとこんなだったんだと見てると、屋根の上になんかいるではないか。

 一度しまったカメラをもう一度取りだしてみると、やはり猫である。屋根の上に上った猫が爪を研いでる姿を発見。

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ぼろぼろの廃屋に猫は似合う。安全な場所だとわかっているのかえらくのんびりと(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 このハチワレ猫、屋根の上をさんざん探検。

 この廃屋、工事現場のど真ん中にポツンと放置されており(何らかの権利の関係で取り壊せないんだろうか?)、もう人は住んでないので、もしかしたら中は猫の家になってるのかもしれない。

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不安定な屋根の上を散歩中。適当にトタンを並べて重しを置いただけのような屋根だけど、猫的にはそれはそれで楽しそうである(2016年11月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 工事がはじまったときは、猫はどうなったろうと心配になったものだが、もしかしたら今の方が誰にも邪魔されずに雨風を凌げる場所があるだけ猫にとっては快適なのかもなあと思う次第である。毎日猫に会いに通う人たちが何人もいることだし。

 そんなこと考えながら猫の姿を望遠レンズで追ってたら、屋根から飛び降りた八分け猫が突然こっちを向いた。

 見てたのがバレたんだろか。

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こっそり遠くから見てたつもりが目が合ってどきっとしたの図。後ろ足が白い靴下を穿いているようでかわいい(2016年11月 ニコン<7731> D5600)
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    最終更新: 12月09日(金)12時00分

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