5万円台の安さで設定次第ではFF14も快適!? 最新APU「A8-9600」搭載PC

アスキー 12月14日(水)11時00分配信
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ユニットコムの第7世代APU搭載PC。スタンダードな構成を基本とした同社の「M-Class」に属しているミニタワー

 ソケットAM3とのお付き合いはどれほどになっただろうか。長寿なソケットだった。そう、ようやく「過去形」にしてもよくなった。発売を控えているZenよりも先に、最新ソケットAM4を採用した第7世代APU「Bristol Ridge」とA320チップセットが、多くのBTO向けPCで採用され、販売されている。今回はユニットコム様に、A8-9600を搭載したデスクトップPC「Stl-M03A-A8-EZS」をお借りしたので、その性能をチェックしていきたい。

 Stl-M03A-A8-EZSは「Radeon R7 Graphics」を内蔵したAPU「A8-9600」を採用、メモリ4GB(DDR4 PC2133 4GB×2)、240GB SSDを備える。インターフェースはHDMI出力のほか、DVI-D、D-Sub15ピン、シリアルポート(D-Sub9ピン)、USB3.0×6、USB2.0×2、ギガビットLANなどを備える。ストレージは高速な240GB SSDを搭載しながら、5万6980円(税別)という安価な価格を実現する。

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背面のインターフェースは外部出力の種類が豊富、かつUSBポートの数も多く、特に困ることがないほど充実

 USBポートは前面にUBS3.0×2、背面にUBS2.0×2、USB3.0×4と豊富に用意されているため、まず困ることはないだろう。またPS/2ポートもあり、マウスやキーボードにこだわりがある人でも活用できる。

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前面はカバーを開くと、USB 3.0×2とマイク入力、ヘッドフォン出力にアクセスできる

 光学ドライブはDVDスーパーマルチを搭載。本来、A8以降のAPUではBlu-rayのアニメを60fpsで視聴可能にする映像補完技術「Fluid Motion」が利用できる。しかし、同社はWindows10 のAnniversary Updateを適用するとFluid Motionが使えなくなるという不具合があるとのことで、標準でBlu-rayドライブと、Fluid Motionを利用できる再生ソフト「PowerDVD 16 Ultra」のバンドルモデルの出荷を停止している。不具合が解消次第出荷するとのことなので、アニメの再生を重視するなら、その対応待ってみるのもいいだろう。

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別途、RADEON RX480を搭載して、本来利用できるFluid Motionで川原 礫による大人気小説をアニメ化した「アクセル・ワールド -インフィニット・バースト-」(BD通常版:6800円+税)を視聴。2012年に放送されたTVシリーズの総集編+加速世界に黒い巨大な竜巻が発生するという完全新作エピソードが加わった、まるっとアクセル・ワールドの世界を楽しめる内容は必見。主人公・有田春雪のデュエル・アバター《シルバー・クロウ》が飛び立つシーンなど、縦に激しく動くシーンでもFluid Motionを使うと、スムーズで快適に表示。ヌルヌルと圧倒的なフレームレートで楽しめた

© 2015 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/AWIB Project

 マザーボードはPCIe2.0スロット×2、PCIe3.0スロット、PCIスロット、M.2スロットが空きとなっている。また、5インチシャドウベイ×1、3.5インチシャドウベイ×2は空きとなっており、ストレージの追加も可能。ただし、SATAは4ポート中、3ポートが埋まっているのでストレージはひとつ追加できるといったところだ。もしくは、PCIeのSATAボードを使用しての拡張するのもアリだろう。

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グラフィックボードを搭載しないため、スロットの空きが多い。余っているパーツを流用したり、後で追加することもラクに行なえる

 マザーボードのソケットは最新の「AM4」で、「SOCKET1331」とプリントされているように、ピン数は1331本と従来のAM3よりも増えている。CPUクーラーのリテンションは、微妙に支持体の形状が変化しているが、従来の製品も流用できそうなので、コダワリを持っている人は自己責任で試してみるのもいいだろう。

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A8-9600の裏面
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AM4のソケット

 もちろん、Stl-M03A-A8-EZSはBTOに対応するため、PCパーツを自分で購入しない人でも、いろいろなパーツや周辺機器、ソフトウェアを追加購入できる。たとえば、標準で一般的なマウスやキーボードは付属するが、ロジクール製のワイヤレスマウスやキーボードを選択したり、19.5インチから27インチまでの豊富なラインアップから液晶ディスプレーを追加で購入できる。自宅でも仕事で使う、オフィスファイルを開いて作業したいといった人なら、期間限定特価で通常よりも安く買えるMSオフィスの追加購入がオススメだ。

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PC購入時はBTOメニューからさまざまなパーツ、周辺機器を選び、PCと一緒に追加購入が行なえる。ちょっと物足りないな~と思ったら、一度何が追加で購入できるのか確認してみるといいだろう

設定次第では結構PCゲームが

 では、実際に標準構成でどれほどの性能かをチェックしてみよう。気になるゲームのスコアーは「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下、FF14)「PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」で検証。

 いずれも解像度が1280×720ドットの標準的な品質では、快適にプレイできる数値を示した。解像度をフルHDにした場合は、FF14のベンチマークでスコアーが2452の「普通」評価まで下がったが、一応遊べるラインをキープ。A8-9600に搭載されるGPUはRADEON R7。最大動作クロックはCPU-Zで確認したところ899MHzとなっていた。内蔵GPUとしてみると強力なものだが、最近の3Dグラフィックスを多用するゲームタイトルを、快適に長時間遊ぼうと思うと、やはり解像度を落としておく方が無難だ。

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ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」。1280×720ドット(ウィンドウモード)、標準品質(デスクトップ)、DirectX 9の結果
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ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」。1920×1080ドット、標準品質(デスクトップ)、DirectX 9でフルスクリーンといった、一般的な設定では評価が「普通」のスコアーまでダウン。
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PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」。設定3、1280×720ドット(ウィンドウモード)のスコアー。大半のシーンで60fpsをキープしており、問題なくプレイできそう。設定6でもいちおう動作するがフレームレートが安定しないため、あまりオススメはできない
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ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k。1280×720ドット、標準品質、ウィンドウでの結果

 少し前にモバイルのAPU「A8-7410」を搭載した富士通<6702>の「LIFEBOOK WA1/A3」(参考記事)を検証した際は、(設定が標準(デスクトップPC)と標準(ノートPC)とでやや違うが)スコアーが2521のやや快適だったので、最新の第7世代APUでは倍以上のスコアーを有することが分かる。

 もちろん、デスクトップとノートPCという違いもあるので、一概にどちらが優秀とは言えないが、当然LIFEBOOK WA1/A3でも快適だったブラウザーゲームなどは、快適にプレイできる。かつ、やや描画処理に余裕があるので、2D中心のアドベンチャーゲームや、MOBAなど、あまり動きの早くないゲームは遊べそうだ。グラフィックボードを搭載したゲーミングPCとなると、15万円以上が当たり前の世界。PCでゲームをしたいが予算が……と悩んでいるなら、まずは本機を購入し、設定を抑えてゲームを遊び、後で自分がプレイしたいゲームに合わせて、安価で高性能なRADEONを購入するといったプランを検討していみるのも一興だ。

アスキー
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    最終更新: 12月14日(水)11時00分

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