「IIJmio」「OCN モバイル ONE」「LINEモバイル」の速度を時間別に比較してみた!

アスキー 2016年12月15日(木)12時00分配信
正田連載

 格安SIMは利用料が安いだけあって、質はどうなのか気になるもの。この連載でも定期的に比較しているが、現在はどうなのか、ド定番の2枚と注目の「LINE<3938>モバイル」、そしてドコモ契約の4枚で比較してみた。

ド定番+注目+ドコモ契約のSIMで速度対決!

 今回測定したのは格安SIMの2大定番、「IIJmio」と「OCN モバイル ONE」。それに加えて最近登場して速度の速さがいまだに続いている「LINE<3938>モバイル」。そして、格安ではないドコモ契約でプロバイダーをspモードにしたSIMだ。早朝、昼休み時間帯、ビジネスタイム、夜間の4回に渡って計測した。

 格安SIMの一般的な傾向としては、混雑時間帯は遅くなり、そうでない時間帯は高速となる。そのなかでもどのくらい遅めかが重要で、混雑時間帯でも速度を維持している格安SIMは、回線速度については良いSIMだと言うことができる。

 混雑時間帯とは夕方、それも会社帰りの18時くらいから徐々に混雑していき、21時くらいからピークとなり、深夜の日付変更線を越えてしばらく、1時くらいから回復してくるという傾向となる。

 さらに、昼の12時30分から昼休みが終わる13時ちょうどまでは、夕方から深夜の混雑とは違った瞬間最大風速的な速度低下がある。

 一方、早朝は最大パフォーマンスが出やすい時間帯で、本当に混雑ナシならば100Mbpsに近い数字を記録することもある。この時間帯の速い遅いはあまり意味がないかもしれないが、ドコモの無線区間やドコモと格安SIMプロバイダー間の回線や上流回線に対するパフォーマンスが伺い知れることもあるので、参考まで掲載している。

 比較に使用した機種は、ちょっと古くなってしまったが「Xperia Z3 SO-01G」を使い、速度測定アプリ「OOKLA Speedテスト」と「RBBTODAY」で測定した。

朝の繁華街や住宅街で測定! LINE<3938>モバイルが優秀

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午後10時の繁華街の測定結果

 一般的なスマートフォン利用としては、この時間のパフォーマンスが気になるところかもしれない。利用料が高いドコモのspモードは別格として高速なのは仕方がないとしても、LINE<3938>モバイルの安定した速さは特筆。

 2大定番のIIJmioはRBBTODAYのほうの測定で遅い結果が出た。速度はだいたい速いけれど、不安定な一面があると解釈できる。もうひとつの定番、OCN モバイル ONEは残念な結果となった。

 測定の後でOCN モバイル ONEを使ってウェブ閲覧などしてみたが、実用的に問題があるかと言えばそうでもないので、遅いながらも安定的にデータが流れてくるような状態なのだと推測される。

 一方、OCN モバイル ONEの運営会社であるNTT<9432>コミュニケーションズの回線を使っているLINE<3938>モバイルは高速だった。

 料金面で大きな差があるわけでもなく、SMS付きや音声付きはむしろ安くなってこの数字なのだから、恐れ入る。これまで何度か速度テストしているが、LINE<3938>モバイルの速度の速さは驚異的だ。

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朝6時の住宅街の測定結果

 最高速が出るのはもう少し早い4時や5時台だが、この時間帯も十分に高速。それでもOCN モバイル ONEの下り速度が遅いのが残念なところ。測定は3回測定の中間値を採用しているが、ドコモ契約のspモードでは瞬間的に下りは80Mbpsに近い数字も出ていた。

 その一方で、上りはどの状況でも高速。朝の風景をSNSにアップロードしたり、徹夜で作りあげたデータや文書を送信したりするという状況にはどれを選んでも快適にアップロードすることができるだろう。上りが速いことで、たとえばリンクをクリックした際の動作レスポンスも良くなる可能性がある。

昼のビジネス街でも優秀なLINE<3938>モバイル

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昼12時40分前後のビジネス街の測定結果

 1日のなかで最も速度に厳しいのがこの一瞬。それでもドコモのspモードやLINE<3938>モバイルは速度が出ているのだから、スマートフォンから基地局までの無線区間の混雑の影響は受けていないと言うことができる。

 ドコモからプロバイダー、さらにインターネットまでの上位回線の容量に余裕があるところは高速で、余裕がないところは残念な結果になっている。

 これを見るとIIJmioの落ち込みが大きい。もちろんOCN モバイル ONEも大きく速度低下しているのだが、通常時との落差という意味ではIIJmioが大きい。実際にネットを使っていてもIIJmioなどの落ち込みを感じるが、まったく使えないというほどでもない。

 測定日以外にも使い比べているが、やはりLINE<3938>モバイルやドコモ契約のspモードの速度は速いだけに、この瞬間的な混雑時間でも快適。昼休みの貴重な時間帯を有効に活用したいというのであれば、格安SIMを使わないか、この時間帯が良好なSIMを選んだほうがよいだろう。

昼過ぎのビジネス街ではLINE<3938>モバイルの上りが苦戦

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午後3時台のビジネス街の測定結果

 意外にも安定的に速いのがビジネスタイムと呼ばれる9~17時の時間帯だ。昼食時間帯の混雑は別としても、全体的に快適に利用できる。

 今回はOCN モバイル ONEだけがどの時間帯も残念な結果になっているが、とはいっても5Mbpsも出ていれば、スマートフォンでウェブサイト閲覧をしたり、ライトなオンラインゲームをしたりする程度では特に問題とならない。

 反対に、ほかの時間帯で優秀だったLINE<3938>モバイルの上り数値が悪いのが気になる。LINE<3938>モバイルが全体的に速いという結果は揺るぎないものの、時間帯によっては上りが遅くなったりと、他とは違う挙動を見せている。

 原因は不明だが、LINE<3938>だけに若年層のアクセスが多い時間帯など、他とは違う混雑時間帯があるのかもしれないし、別の回線チューニングを行なっている可能性がある。

全体的にLINE<3938>強し! ドコモも速度低下なし

 これらの結果から、格安SIMの2大定番、IIJmioとOCN モバイル ONEのどちらも混雑時間帯には速度低下があり、それを解消するほどの回線増強が行なわれていないことがわかる。

 LINE<3938>モバイルはサービス開始から時間もたち、ユーザー数を増やしているはずだが、速度低下が発生してない点に注目だ。最初のユーザーが少ないうちだけかと思っていたが、予想に反して今も速い速度は維持したままだ(想定以上にユーザー数が増えていない可能性も否定はできないが……)。

 ドコモ契約のspモードは安定。格安SIMとは別格のコストがかかるとはいえ、安定性重視のユーザーなら、コストと効果を天秤にかけた上で選ぶ価値がある。

 今年開始された20GB、またはそれ以上の容量を持つプランをうまく使えば、端末購入の補助分も含めて格安SIMよりも少し高い程度で、安定した回線が使える可能性がある。

アスキー
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    最終更新: 2016年12月15日(木)12時00分

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