知られざる”猫がいっぱいいる街”をそっと散策してみる

アスキー 2016年12月16日(金)12時00分配信
猫連載
公園で見つけた三毛系ハチワレの美猫。ちなみに「ハチワレ」の語源は「鉢割れ」。鉢がかぱっと割れたようなおでこの模様をさす(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 先日、とある雑誌から猫の特集をするので、一緒に歩いて猫の写真を撮りながら、野良猫や地域猫の現状について聞かせて欲しいという依頼があったので、猫がいた場所を公にしないという条件で引き受けたのである。

 これがなかなか難しい。猫に会える場所としてそれなりに知られているスポットはあるのだが、特に東京23区内は数年前に比べて出会える猫が減っている。

 理由はいろいろあるのだが、猫ブームが災いしてか、そこに猫がいると下手に知られるようになると地元の人にとっても猫にとってもいい結果を生まない、のは確かなようだ。

 私が街をぶらぶら歩いていて、家と家の隙間や電柱の裏や公園のやぶの中からひょっこり猫が顔を出して目があって「やぁ」って感じが楽しいのであるから、出会えなくなるのは寂しい。

 いろいろ考えた結果、どことはいわないけど、最近もっとも猫遭遇率が高い街を案内することにした。

 ではぶらぶら歩きながら行きましょうか、と野良猫と地域猫の違いなどを話ながら歩いてたら、いきなり遠くの塀の上に1匹発見。

 期待を裏切らない街でなんともうれしい。

 遠かったので小さくしか撮れなかったけれども、佇まいがいい。古い一軒家と一軒家の間の塀の上にちょこんと座ってる様子が非常にさまになる。

 遠目からでも片方の耳がカットされている(=去勢済のしるし)なのがわかる。

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墓地を挟んだ向こう側の塀にちょこんと座っていた猫。200mm相当の望遠でこの大きさなのでかなり離れていたのだが、互いに目が合ったのだ(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 自治体によりけりだけれども、ここには区が公式に認定した地域猫のエリアがあり、公認の猫ボランティアの人が定期的に世話をする場所がある。

 世話をする時間は決められているので、そのときには何匹もの地域猫が集まってくるのだが、猫的には居心地がいい公園であるらしく、そうじゃない時間でも人目を気にせずくつろいでる猫たちが見られる。

 この季節は隅に集められた枯れ葉をベッドにしてぬくぬくとしてる猫は定番。枯れ葉のベッドは暖かいのだ。

 手前に簡単な柵があって人が邪魔しに来ないのもポイントが高い。

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冬の風物詩、猫の枯れ葉ベッド。カサカサしてるけど、身体がいい感じに埋まって暖かいに違いない(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 比較的人を怖がらないのが2匹いた。

 1匹は歯が抜けちゃってるようで、あくびするとすぐわかる。

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あくびをするとわかる歯なし猫。実はうちの猫も片方は歯が全部ぬけちゃってるのだが、当人的には特に問題ないらしい(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 もう1匹の三毛と連動してたのが面白かったので2枚どうぞ。

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2匹が連動してこっちを見るの図(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)
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2匹が連動してあっちを見るの図(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

屋根の上や駐車場……いろんなところで猫発見!

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舌のしまい忘れはけっこうポイントが高いのである。この猫はこの砂場の屋根の上がお気に入りらしく、以前もここにいた(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 屋根の上では舌をしまい忘れたキジトラが日向ぼっこ。この下は砂場。猫が入り込まないように(というか、トイレとして使われないように)網がかかっている。

 そこを離れてぶらぶらと路地を歩くと、駐車場に猫が。

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駐車場にいた猫。とことことここまで歩いてきて止まったのでその瞬間を。何か食べ物がもらえると思ったか(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 駐車場も結構猫ポイントなのだが、エサやり禁止の看板が出てる。おそらく猫に食べ物をあげっぱなしの人がいたり、エサをあげているせいで車を出しにくかったりしたのだろう。

 さらに車がすれ違うこともできなさそうな道をぶらぶらと歩くと、窓が開けられるのをじっと待っている猫発見。

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窓の外でじっとおうちの人が気づくのを待っているの図(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 飼い猫だとしたら家に入れて欲しくて待っているのだろう。昭和の頃は猫は放し飼いが当たり前で、外で遊んでおなかがすいたら帰ってきて、こうして窓の外で開けてもらえるのを待っていたものだ。

 飼い猫じゃないとしたら、托鉢の僧侶じゃないけど何かもらえるのを待ってるのかもしれない。

 もう1匹出会ったのがこいつ。

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さっきまで人の膝の上にいた猫。膝から下りたので撮影しようとしゃがんだらこっちにとことこ近づいてきたのであった。でも膝までは来てくれなかった。カメラが邪魔だったか(2016年12月 オリンパス<7733> OM-D E-M1)

 歩いてたら、何かの配達中なのか、仕事中とおぼしき人がしばし休んで猫を膝に乗せてた。くつろぎの時間である。

 きょろきょろしながら歩いてた我々と目が合うと、彼はバツが悪そうな顔をして猫をどかして仕事に戻っていったわけだが、それで膝からおろされてしまった猫がこちらである。

 とことこと寄ってきたのですかさず撮影。

 今さらながら、猫が多い街ってあるのである。観光地ってわけじゃないのもよいのだろうな。

 猫が受け入れられているというよりは、猫が生き延びる隙間がいっぱいあるという印象。ほとんどの猫が耳をカットされていることからして、地道に世話をしてる人が大勢いるのだろう。

 住民の方々に嫌われることなく、増えすぎたり減りすぎたりすることなく、生き延びていただきたい。

 
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    最終更新: 2016年12月16日(金)12時00分

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