かっこいい、ハイレゾ対応、手頃なヘッドフォンなら、この冬はJVC「HA-SD7」

アスキー 12月16日(金)11時00分配信
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いいヘッドフォン見つけた!

ヘッドフォン選び、迷いますね

 ヘッドフォンにどれくらいお金をかけるのか? は個性が出る部分。音楽が好きかどうかとはまた別のベクトル<6058>の話である。個人的にDAPやスマートフォンに付属しているヘッドフォンやイヤフォンでも十分に音楽は楽しめると考えるが、「それでは満足がいかない」とか、あるいは「いいヘッドフォンだとどういう音がするんだろう?」という興味からヘッドフォンの世界に入ると、沼とも形容される無限のラインアップが溢れている。

 沼と形容される理由は、底がなく、お金をかけようと思えば、音の特性別に何台も揃えたり、アンプもセットで使ってみたり、ケーブルにもこだわり始めたりして、いくらでもかけられ、かつそういった探求には終わりがない点にある。

「みんなの」いいヘッドフォンはどれだ?

 すこし前のこと、電車でソニー<6758>の「NW-ZX2」(DAP。実売10万円前後)にCHORDの「Mojo」(ポータブルアンプ。実売5万円前後)をゴムバンドで止め、シュアの「SRH-1540」(ヘッドフォン。実売6万円前後)をつないで音楽を聴いている中年男性をみかけた。なるほど。そう組み合わせたのか。屋外で最高峰の音を聴く工夫が思われた。おそらくZX2とMojoをつなぐケーブルも只者ではないはずだ。

 極端な例にも思えるが、オーディオ好きやオーディオマニアは、そのくらいの設備をいくつも持っていたりする。屋外でのリスニングは、付属のイヤフォンを使えばタダなのに、20万円、30万円、という金額をかけることもできる奇妙な世界である。そんな中で、万人にオススメできる製品を探すというのはむずかしい。むずかしいが、今回は、「マニアックではない製品」「手の出しやすい価格帯」という条件を設けて選出した。噛み砕いて言えば「高すぎず、みんなにオススメしたい、いいヘッドフォン」だ。

JVCの新ラインが気になる

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アルミの質感が目立つデザイン

 12月にかけて発売となったさまざまなヘッドフォンをチェックしていて、ピンときたのがJVCケンウッド<6632>の「HA-SD7」である。HA-SD7は「SOLIDEGE(ソリデージ)」という同社の新ラインからリリースされたヘッドフォンで、実売価格はおよそ1万5000円ほど。iPhone 7で3.5mmジャックが廃止されたこともあり、Bluetoothモデルを選ぶのが順当かとも感じたが、この製品に魅力を感じたのでこちらをおすすめしたい。

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形状はかなりシンプルで、素っ気なくなりかねないバランス

 この価格帯は国内メーカーでミドルクラス、海外メーカーではエントリー〜ミドルクラスにあたり、メーカーや製品ごとに質感や音作りの方向性が大きく変わる価格帯。ミドルハイ〜ハイエンドになるとどのメーカーの製品を買っても大きく外れることは少なくなるが、ミドルクラスはハイエンドにせまるポテンシャルを持つ機種があるかと思えば、「おや?」という製品もあったりして、ちょっと意地悪な言い方をすれば、玉石混淆なのである。

 そんな中、今回選んだHA-SD7は一見すると地味に見えかねないのだが、個性的なモデルだ。まずデザインが非常にシンプル。アームや、アームとハウジングをつなぐハンガー、ハウジングの目立つ部分にアルミやステンレスといった質感のいい金属を使うことで、さりげない上質感を演出している点が高評価。具体的には「ヘッドフォン」を想像して頭に思い浮かぶような、限りなくヘッドフォン然とした無駄のない形状が、素材のよさを際立たせているという点が優れていると感じる。これらの特徴は、無駄がなく、キレのあるデザインと音にこだわったSOLIDEGEというラインの特徴でもある。

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折りたためるため、携帯性も高い。ポーチなどは特に付属しないが、このままカバンに放り込んで使いたい

 さらに上の価格帯になれば、カーボンファイバーや本革、ステンレスにしてもグレードの高い航空機用ステンレス、マグネシウムなど、高コストの素材を使っていることが多く、より高級感のあるモデルは多数市場にあるものの、限られたコスト内でいかにいい質感、雰囲気を出すか、という点に注力しているのがおもしろいと思う。スーツでも、作業着でも、カジュアル服でも、違和感なく合わせられそうな普遍的なデザインと言えるだろう。

堅実だが華のある音作り

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ドライバーは直径およそ40mmで、ハイレゾ対応機に見られることの多い「チタンコーディング」が施してある

 もうひとつは音作り。JVCというブランドは、理念として「原音探究」を掲げており、ミドルクラス以上になると、どちらかというと「派手ではない」音の製品が多い。派手というのも定義がむずかしいが、たとえば、低域の内、音に量感を与える帯域や、中高域〜高域にかけ、音の抜けやきらびやかさを担う帯域を、強調しすぎている音は、いわゆる派手な音だ。

 HA-SD7の再生可能帯域は6〜40kHzと、ハイレゾ基準。また同社によれば、「ハイレゾでない音源を聴いた場合でも、いい音に聴こえる」ようにチューニングしてあるとのこと。周波数特性は公開されていないが、中低域と中高域〜高域をさりげなくブーストしているのか、低域はふくらみすぎず、量感のあるいいバランス。ボーカルの抜けと金物のきらびやかさが強く出るが、耳に刺さらず品がいい。

 「メーカーとして最高峰の音質を追求した」というタイプの製品ではないものの、ふくらませずに低域の迫力を出したり、ほどよくきらびやかさを演出できるところに、老舗メーカーの技術力とセンスのよさを感じられるはず。

Bluetooth版にも期待したい

 屋外で音楽を聴くにはさまざまな選択肢があるのだが、ほどほどの予算で、ラフにいい音質で楽しむ、ということになると、今年の冬はこのヘッドフォンをいい選択肢のひとつとしておすすめしたい。見た目も音も、飽きずに長く付き合っていける製品だと思う。でもBluetoothモデルが欲しいんだ! という方は……Bluetooth版の発売に期待しよう。


アスキー
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    最終更新: 12月16日(金)11時00分

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