世界の新進ブランドにも注目したいポタフェス 2016

アスキー 12月20日(火)18時00分配信

 2016年12月17日と18日の2日間、ベルサール秋葉原で開催された“ポタフェス 2016”。会場では、新進の海外ブランドの新製品も数多く展示されていた。イベントに合わせて来日した海外ブランドの担当からの話を聞きつつ、製品をまとめてみよう。

ポタフェス 2016
香港AROMAの「Witch Girl 12」は多ドライバーのインイヤーだ
ポタフェス 2016
内部構造

 まずは香港のAROMA。片側12個ものKnowles製BAドライバーを内蔵した「Witch Girl 12」がようやく発売となった。また、USB DAC兼ポータブルアンプ「Nebula N10」もポタフェスに登場。Nebula N10は11.2MHzのDSDに加え、PCM 384kHz/32bitの再生に対応し、3.5mmの出力に加えて、2.5mm4極のバランス駆動用出力にも対応している。アナログ部分とデジタル部分を分離した4つの電源回路を持ち、相互の干渉を防ぐ仕組みとなっている点も面白い。

ポタフェス 2016
Nebula N10
ポタフェス 2016
バランス駆動にも対応する

 なおAROMAの代理店であるトップウイングはイギリスのiFi Audioも取り扱っている。iFi Audioは、最新フォーマットへいち早く対応することに加え、バーブラウン製DACへのこだわりや、真空管サウンドの再現といったコンセプトを持つ。これを独特のノウハウを使って実現している個性的なブランドだ。

ポタフェス 2016
micro iDSD BL

 ポタフェスでは、最新機種の「micro iDSD BL」(BLはブラックラベルの略)が展示された。さらに2017年に投入する新製品のロードマップも示された。多くが既存の第1世代に変わる第2世代機となる。micro iDSDと言えば、2014年の時点ですでに22.4MHzのDSDに対応するなど、幅広いフォーマットにリーズナブルな価格で対応しハイレゾ市場の拡大をけん引した製品だった。

 今回のブラックラベルでは通常は汎用品を使うオペアンプを内製化。敢えてカスタムチップを使い、独自チューニングしている点が特徴となる。ハード面では他の製品と同様XMOS製のUSBコントロールチップを使用しているが、Adaと呼ばれる言語でソフトは自社開発することで他社がサポートしていないフォーマットも扱えるようにしている。

ポタフェス 2016
Pro iCANにPro iDSDやPro iESLを組み合わせたところ
ポタフェス 2016
背面から見たところ

 それ以外に「Nano iDSD」からSPDI/Fを省略した廉価版の「Nano iDSD LE」、バッファーアンプ兼プリアンプの「iTube 2」、Bluetooth受信に対応した「Nano iOne」、Pro iCANと組み合わせて使用する「Pro iDSD」(22.4MHzの上を超すDSDフォーマットに対応予定)、静電型ヘッドフォンを駆動するための「Pro iESL」などを投入する計画だ。

ポタフェス 2016
最近、日本に上陸したFIILのヘッドフォン
ポタフェス 2016
ポタフェス 2016
ノイズキャンセリングやタッチ操作などコンセプトは斬新

チャン・ツィイーの夫が主宰する中国の新進ブランドFIIL

 中国のFIILは有名な歌手ワンフォンが主催するブランドで、最近日本でもe☆イヤホンなどの店舗などで入手できるようになった。ワンフォン(王鳳)氏は女優チャン・ツィイーの夫と書いた方が通じやすいかもしれない。まだ新しいブランドだが、投資家の吴世春氏やファーウェイで携帯電話開発の責任者を務めた経験を持つCEOの彭錦州氏などが周囲を固めているとのこと。すでに第1世代機の販売台数は7万5000台に達しているとのこと。

 FIILはFeelとFillを組み合わせた造語で、感情を満たすという意味を込めている。製品としては現在、「FILL」と「FILL Wireless」の2製品のみだが、カラーの豊富さに加え、ノイズキャンセリングやタッチ操作、アプリ連携などユニークな操作感を提供している点が面白い。

ポタフェス 2016
Beasti
ポタフェス 2016
「DIVA」および「DIVA PRO」

 なおFIILより小型のオンイヤータイプの「DIVA」および「DIVA PRO」、そしてカナル型イヤフォンの「Beasti」、さらにはスポーツ向けBluetoothイヤフォンの「Carat」といった機種の市場投入も予定しており、実機が公開された。

ポタフェス 2016
Carat
ポタフェス 2016
Caratを拡大して撮影したところ

金属筐体+ESS DAC搭載で進化したOPUS #2

 韓国The BITのaudio-opusは、サムスン出身の技術者が立ち上げたブランドで、同じ韓国のアイリバーが開発しているAstell&Kernをベンチマークにした高音質機の開発に取り組んでいるメーカーだ。OPUSという、美術品やクラシック作品に付けられる作品番号をブランドに掲げていることから分かるように、傑出した作品を作り出すことがコンセプト。製品名もOPUSというブランドの後ろに「#1」「#2」といった番号を付与するだけとシンプルだ。

ポタフェス 2016
ポタフェス 2016
ポタフェス 2016
OPUS #2
ポタフェス 2016
ポタフェス 2016

 オーディオ機器の開発では基本となるプラットフォームを熟成してラインアップを形成していく手法が一般的だが、#1ではシーラス・ロジック、#2ではESS製のDACを搭載。さらに今後投入する#3ではバーブラウン、#4ではAKM(旭化成<3407>エレクトロニクス)と異なるDAC ICを使用し、メジャーなハイレゾ対応DACを網羅していくとのこと。

 AK240をベンチマークとして開発した「OPUS #1」に対して、「OPUS #2」はオールジャンルに対応できる高スペック機として販売する計画。ESS ES9018K2Mをデュアルモノで搭載したAndroid 5.1ベースのプレーヤーとなる。19万8000円とOPUS #1と比較して3倍近く高価になったが、オールアルミのCNC削り出し筐体など質感は非常に高い。

アスキー
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    最終更新: 12月20日(火)18時00分

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