ミュージシャン・ファンキー末吉氏が語る2つ穴スマホ「Marshall London」の魅力:週間リスキー

アスキー 2016年12月29日(木)16時00分配信

 「MARSHALL」(マーシャル)のスマホが登場! そんなニュースを数年前に耳にしたのだが、一向に日本で発売されなかった。

 北京の地下鉄で一度広告を見たことがあるが(注:著者は現在北京に居住している)、中国でも大々的に発売している様子がない。陶宝(TaoBao)というネットショップで売られていることは確認してはいたが、中国のネットで購入してバッタもんをつかまされるのもイヤなので購入をためらっていたら、香港に住む携帯博士こと山根さんがパリで売っているのを見つけたということで買ってきてもらった。

アクセサリーから本体まで
MARSHALLのロゴ尽くし!

 パリから香港、そして日本へと渡って手元に届いたマーシャルのスマホ「Marshall London」。まずは、その箱からして心を奪われる。

Marshall London

 まあね、ロックファンならばこの「マーシャルっぽい」デザインはもうそれだけで「ロック」である。フタを開けてみるとそこには何故かピックが……。

Marshall London

 説明書を見るとスマホのカバーを開ける時に使うらしいが、このピックがなくても指でカンタンに開けられる。

 しかし、あのギターアンプのマーシャルがピックをつくることはないだろうから、これは貴重な「マーシャルのロゴ入りピック」ということでお守り代わりに持っておこうと思う。

 そして、そのフタも開けると、なんとスマホが入ったケースがまたかっこいいじゃありませんか!!

Marshall London

 「Long Live Rock'n Roll」なんて、あのロックの名曲のタイトルが惜しげもなく書かれていて「著作権はどうなるんだろう」などと、考えてしまった私は深読みのしすぎだろうか。

Marshall London

 電源アダプターにもちゃんとマーシャルのロゴが入っているが、アダプター自身はイギリス仕様なのであろう、北京では使えるが日本で使える仕様ではない。

 USBケーブルにもちゃんとマーシャルのロゴが入っていて、マーシャルのアンプとスピーカーをつなぐケーブルを彷彿とさせてなかなかかっこいい。興奮で震えながらケースを開けて本体を取り出してみる……。

Marshall London

 つまみやボタン、イヤホンジャックなどがやはりマーシャルアンプを彷彿とさせてロックファンの心をわしづかみにするデザインである。

 特筆すべきはイヤホンジャックが2つあることである。実は「ひとりドラム」と称して伴奏データをiPadに入れて、それに合わせてドラムを叩いて全アジアをツアーしてまわっていたりするのだけれども、iPadの音をLINE<3938>出力で出しつつイヤホンでも同時に聞けるようにするために特殊なケーブルを使っている。そのとき、もともとイヤホンジャックが2つついているならそのケーブルを持ち歩かなくてすむ。

 ひとつのイヤホンジャックで2つのイヤホンが挿せるようなアダプターもあるのだが、それだと音量自体も半分になってしまうので、この2つイヤホンジャックがあるというのが購入を決めた一番の理由であったのだ。

Marshall London

 なんとマーシャルのイヤホンもついていて、そのデザインにも心うばわれるのである。だが、音を聞いてみると低音が全然出ずに、iPhoneなどのイヤホンに比べてもかなり劣ると思わざるしかない。

 「音に特化している」という触れ込みなのだが、なぜイヤホンの品質はこの程度なのか、理解に苦しむところではある。

標準の日本語ロケールはナシ
マーシャル謹製の音楽プレーヤーを試してみる

 電源を入れてみると、まずは全部が英語なのであまりよくわからない。「Setting」から「Language & input」と探して言語を日本語に変えようとするのだが、ドイツ語だとかフランス語だとか。そのほかよくわからないヨーロッパ言語はあるけれども、日本語とか中国語の候補はない。

 ネットで調べると、「MoreLocale 2」というアプリを入れて日本語化するようなのだが、あいにくこのスマホはシステムファイルへアクセスできないため、アプリ単体での日本語化は不可。

 ネットで調べてみるとWindows PCとつないで手順を踏めば日本語化できるようだが、問題は私が使っているパソコンはMacなので、なかなかうまくいかない。「ええい! 中国に帰ったらどこの携帯屋ででもすぐに中国語化してくれるだろうからしばらく英語のままで使ってやれ!」というわけで、英語環境でいろいろと使ってみることにした。

 「音楽に特化している」という触れ込みなので、プリインストールされている音楽アプリを開いてみる。一番気になるのは本体上部にあるボタンを押すと立ち上がる音楽アプリ、その名も「Marshal Home」というらしいが、これもまた不明瞭な部分が多かった。

Marshall London

 右上にあるLOCALという設定では、選べるのが「LOCAL」と、あと「SOUNDCLOUD」と「SPOTIFY」と「MIXCLOUD」。別に自分のつくった音源をネットに上げることもないし「LOCAL」以外使わんよなぁ……。

 その下に並んでいる一番左のマイクアイコンをタップしてみると音声の録音状態になった。

Marshall London

 本体にはマイクが2つついていて、ステレオ録音ができるという。スマホを回しながらいろんな角度で声を録音してみると、どうもマイクは本体上部左と本体下部左でステレオになっているようだ。

 つまり、スマホ上部を左、下部を右に見えるように置いて、声を出すとちょうど正しいLRの関係になる。

 自分の方向でそうだから、対象物を録音するにはそのまま対象物に向けると左右が逆になってしまうので裏表逆に置くようだ。まあ、マイクは無指向性だろうからそのままこちらに向けていればいいということか……。

まだまだ不満な部分もあるが
簡易レコーディング向きスマホと言える仕様

Marshall London

 マイクの右隣のアイコンは、イコライザー。しかし、決してプロ仕様というわけではなく、「BASS」「LOW」「MID」「UPPER」「HIGH」の5つの周波数に固定されている。できればその周波数自体を変更したいところだが、マーシャルのアンプだとてそうなのだから、これはこれでもいいという感じか。

 さらにその右のアイコンは、ボリューム。そして、右端のはマーシャルのウェブサイトに飛ぶのだが、その下の段に並んでいる渦巻きのようなアイコンをタップして起動されるアプリが興味深い。

Marshall London

 どうやらこれは4トラックでループを作成できるアプリらしい。左の設定バーからテンポや小節数(最大32小節まで)が設定できるのでカンタンなデモ音源ならこれだけでつくれるかもしれない。

 しかし、私のようなドラマーが一番困るのは、だいたいの録音アプリは会話を録音するように設計されていること。往々にして入力レベルが非常に高いところに設定されているので、ドラムを近い位置で叩くと必ず音が歪んでしまうのだ。

 このスマホにはデフォルトで「Sound Recorder」というアプリがインストールされているのだが、それも入力レベルが固定されていて大きな音には対応していないようだ。

 どんなアプリにも大きな音にはリミッターがかかるように設計されていて、そこはさすがはマーシャル。そのリミッターのかかり具合が結構「ロック」で、ドラムを遠くからレコーディングするぶんには何とか歪まずいい感じでコンプレッサーがかかった録音ができる。一歩進んで、ぜひ入力レベルの調整ができるようになってほしいものだ。

週間リスキー

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アスキー
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    最終更新: 2016年12月29日(木)16時00分

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