デカいは正義か!? 6.8型の「ZenFone 3 Ultra」をレビュー!

アスキー 12月30日(金)10時00分配信

 日本国内では「Xperia Z Ultra」以降、6型クラスのスマホはほとんど登場しておらず、Xperia Z Ultra級の大画面スマホを求める人にとっては冬の時代が続いていた。

 そして、ここにきて6.8型の「ZenFone 3 Ultra」の登場である。より大きな画面を求めるユーザーにとって、クリスマスやボーナスの時期も重なったという、ナイスタイミングだった。そこで、今回は大画面スマホが好きなユーザーのために「ZenFone 3 Ultra」をレビューする。

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かつてはデカいと言われたディスプレーサイズに慣れてしまっても、6.8型はやっぱりデカい

スマホと言うにはあまりにもデカすぎる

 ZenFone 3 Ultraは6.8型ディスプレー(1920×1080ドット)のSIMフリースマホだ。サイズは93.9×186.4×6.8mm、重量約233g。サイズに対して厚みは6.8mmと薄い点は持ちやすさに直結している。外観デザインはフルフラット路線で、側面は丸みを帯びており、アンテナラインを目立たないようにレイアウトすることで、全体的な見た目の良さに繋がっている。

 サイズ的に片手操作は当然ながら難しいが、ホールド感はよく、また堅牢性についてはメタルユニボディーを採用することで解決しており、巨大なスマホにありがちな歪みに対しても配慮がなされている。

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持てるは持てるが、片手操作向きではない
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しかし、片手モードもあるので、片手操作ができないワケではない
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指紋センサーは片手持ちでも使用可能な位置にある

 入力系統は指紋センサー内蔵のホームボタン、その左右にバックキーとマルチタスクキーが用意されている。指紋センサーの反応はよく、テスト中に認識ミスをすることもなかった。また、ロック解除までも素早くストレスがない。背面にはボリュームボタンが、右側面には電源/スリープボタンがある。成人男性ならば片手持ちで届くと思うが、ホームボタンからのアンロックで済むことが多いため、あまり出番はないかもしれない。

 サウンド面はフロントステレオスピーカーではなく、底部にスピーカー×2を備えている。動画などを見る場合は横画面が多いのでこの点はちょっと残念だが、ヘッドフォン側はハイレゾだけでなく、DTS<9682> Headphone:Xにも対応しており、7.1chバーチャルサラウンドを楽しめる。スピーカーは音質が良く、ボリュームも歪みなく上げられる。そのためか、撮影時のシャッター音、フォーカス音も大きく、撮影時に周囲を気にしてしまうほどだった。とくにフォーカス音が致命的。

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底部にスピーカーとUSB Type-C、マイクがある

 映像にも力を入れており、「ASUS Tru2Life+」テクノロジーを搭載している。これは、ディスプレー用プロセッサーTru2Life+により、コントラスト200%、NTSC95%を実現するというもの。実際に動画を見てみると、とても美しく表示されたが、コントラストは何を基準に200%なのか、NTSCは比率なのかカバー率なのかという情報がなかった。

 スペックは下記の表を参照にしてほしいが、バッテリー容量4600mAhに加えて、Quick Charge 3.0対応とヘビーユーザーにはうれしい仕様となっている。

Andorid 7になってから本番かも

 6.8型ならマルチウィンドウが使えれば何かとはかどるのだが、現時点ではその機能はない。もしAndroid 7にアップデートされるのなら、PCライク<2462>な操作環境はそれまでお預けになる。

 ホームUIはZenFone 3と同様、際立って独特な機能は搭載されていないが特に不便はない。そのほかの機能をみると、ディスプレーの設定にSplendidが用意されており、色温度や彩度を調整できる。デフォルトではスーパーカラーになっているが、ブルーライト軽減フィルター、標準、手動設定から選択できるため、好みで選ぼう。また、動画やゲーム向けとしてモーションブラーの除去機能もあり、これは効果的だった。

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ホーム画面
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Splendidの設定画面
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ディスプレー関連の設定項目
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モーションブラーの除去設定画面。ムービーモードも用意されている。これは好みで選ぶといい
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ZenMotionはタッチジェスチャー、モーションジェスチャー、片手モードの3つ
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省電力設定は、パフォーマンスとスマート、省電力、スーパー節約、カスタマイズの5つ。デフォルトはスマート。CPUパフォーマンスはゲームやベンチマークの場合はパフォーマンスと変わらない挙動であっため、スマートのままでもいい
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ゲームをプレーすると一気にバッテリーは減っていくのだが、使用頻度が低いのであれば、充電は1.5日に1回でもいいくらいだ
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Game Genie機能はゲーム向けのもので、プレーの録画や配信が行なえるというもの。Goole Playにあるゲームタイトルはまず対応している

 大画面を活かせるからか、プリインストールとして「SIMCITY BUILDIT」があった。比較的動作が重いゲームだが、大半の操作は快適で、それ以上に画面サイズのおかげで選択肢が選びやすく、プレーがはかどった。リズムゲームにはやや不利なサイズだが、SIMCITY BUILDITのような箱庭ゲームやタワーオブディフェンス系のタイトルに適している。なお、艦これの動作はそこそこ軽いくらいで、遠征回しを前提にしたほうがいい。

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iPhone 7とZenFone 3 Ultraを並べてみたもの
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3DMARK Ice Storm Unlimited 1.2のスコア
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3DMARK Sling Shot 1.0のスコア
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PCMARK Storageのスコア。Internal randm writeが少し遅い

アウトカメラは優秀だがちょっと問題が

 アウトカメラは2300万画素で、ソニー<6758>製IMX318を採用している。F値2.0、光学手ぶれ補正と、片手持ちでも物理サイズを気にせず撮影できるほか、色彩補正センサーの採用で色取りも良好だ。また、TriTechオートフォーカス技術により、距離に関係せず、高速なフォーカスを実現している。これは、レーザーオートフォーカスと像面位相差、コンティニュアスを併用することで実現したもの。被写体に向けた時点でフォーカスが合っているため、撮影のテンポはとてもいい。

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アウトカメラの横に、レーザーオートフォーカスと色彩補正センサーがある

 注意点としては、ディスプレー用プロセッサーTru2Life+をオフにすることができず、ZenFone 3 Ultraで見ている写真の発色と、そのほかのスマホで見ている発色が異なること。自分で見ているぶんにはいいが、シェアする場合、ギャラリーからの発色はあまりうれしくない。

 回避策としてはカメラの設定にある「スマートな明るさ」をオフにしておくと、プレビューは他のスマホや、カラーキャリブレーション済みのパネルで見ても違和感は少なくなる。

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屋外でのカット。ZenFone 3 Ultraのパネルで見ると色彩鮮やかなのだが、チェック用のパネルで見るとやや彩度は低め。ただ描写はとても良好である
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日陰に近い状況でも描写はいい
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ヘタなスマホだと暗めの設定になるのだが、ZenFone 3 Ultraはイイ感じの露出になった。また装飾やパイプあたりのディティールは気持ちいい
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これもカメラ任せの撮影としては良好だ
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色が濁るかと思ったのだが、こちらも発色がいい
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背景に白が多いと、人物の肌色は暗くなることが多いが、結構がんばっている。ちなみにZenFone 3 Ultraで見ると、肌色はすごくキレイに出ていた
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夜間撮影。こういった状況ではとても使える絵になる
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逆にビルなどを撮影するとなると、フツーの結果になった
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蛍光灯下でのご飯写真。キレイにホワイトを取る挙動が基本なので、あとから調整をしたほうが破壊力が増す
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暖色系の光源下で撮影したもの。ZenFone 3 Ultraのパネルで見ると、ものすごくいい感じだったのだが(お皿がキレイに真っ白)、チェックのパネルの場合は可もなく不可もなくな雰囲気になった

【まとめ】大画面派はまず検討だ!

 数少ない6.8型スマホ。スペックも十分で、筐体の質感もいいとスキがない。パネルの発色もよく、コンテンツを見るのにも適している。ディスプレー用プロセッサーTru2Life+があるため、シェアする場合にはクセを把握しておく必要はあるが、自分だけで楽しむ分にはイイ感じの色合いで気に入る人も多いだろう。

 また、タブレット的な運用はAndroid 7以降が前提になりそうだが、PCのサブディスプレーにもなるサイズなので、ビジネス用としても考える読者は、店頭でよくチェックしてみてほしい。


アスキー
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    最終更新: 12月30日(金)10時00分

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