3万円以下のビデオカードで4Kゲーミングはできる?

アスキー 12月30日(金)12時00分配信

 3840×2160ドットによる高精細表示や広大な解像度を実現する4K液晶ディスプレーを、コスパ良く導入できるLGエレクトロニクスの「24UD58-B」。PCでの日常用途使いの復習の次は、いよいよ4Kゲーミングだ。

 フルHD解像度の1920×1080ドットよりも画素数が多くなることで、大画面で見ても細部まで高精細な表示を可能とする4K解像度の醍醐味はゲームにも有効。

 高精細表示は、画面が大きいほど分かりやすいが、23.8型の「24UD58-B」でも、十分その違いは感じられた。ゲームの4K対応や描画設定次第ではあるが、高精細表示はハマること間違いなしだ。

3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
解像度3840×2160ドット、描画“最高”で表示した「Rise of the Tomb Raider」のワンシーン。細部も美しい高精細表示でプレイ可能だが、その要求スペックはかなり高くなるTomb Raider Square Enix Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are registered trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. Lara Croft, Tomb Raider, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Square Enix Ltd. All rights reserved.

 高精細ゲーミングを狙いたいところだが、1920×1080ドットのフルHD時と比べて、描画領域が倍化する3840×2160ドットでは、高精細表示を満喫できるテクスチャー、光、影などの高い描画設定も必要とあって、GPUに求められる性能はフルHD解像度時とは段違いとなる。

 ハイエンドGPUのNVIDIA「GeForce GTX 1080」でも、中量級ゲームの「Rise of the Tomb Raider」を解像度3840×2160ドット、描画“最高”に設定すると、フレームレートは60fpsを割ってしまうのが実状。

 できることなら、PCゲームならではの高品質なテクスチャーや光と影の自然な表現を適用した高精細表示で遊びたいが、「GeForce GTX 1080」搭載ビデオカードは8万円前後と、気軽に手が出せる価格帯ではない。

3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
発売当初からは値下がりしている「GeForce GTX 1080」搭載ビデオカード。まだまだ高価だが、7万4000円前後のManli「GeForce GTX 1080 Gallardo」(パソコンショップ アーク<7873>)や6万円台の数量限定特価品(TSUKUMO eX.)などもある
3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
「Rise of the Tomb Raider」を3840×2160ドットで映し出したものTomb Raider Square Enix Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are registered trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. Lara Croft, Tomb Raider, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Square Enix Ltd. All rights reserved.
3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
フルスクリーン表示では、ゲーム内で解像度を1920×1080ドットに設定しても、3840×2160ドットで映し出されるため、その違いが顕著にわかってしまうTomb Raider Square Enix Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are registered trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. Lara Croft, Tomb Raider, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Square Enix Ltd. All rights reserved.

 今後増えてくるであろう4K解像度対応の最新ゲームにも備えて、ハイエンドビデオカードによるトコトン高描画、高精細な4Kゲーミング環境をオススメしたいところだが、今回はカジュアルゲーミングをターゲットに、最安クラスの製品では3万円を切っているミドルクラスGPU搭載ビデオカードでの、4Kゲーミング性能を計測することにした。

 ビデオカードには、他社よりお買得な製品が多くコスパ良好な玄人志向の「GF-GTX1060-6GB/OC/DF」(GeForce GTX 1060 6GB搭載)、「RD-RX480-E8GB/OC/DF」(Radeon RX 480 8GB搭載)、「RD-RX470-E4GB」(Radeon RX 470 4GB搭載)をチョイス。

 いずれのモデルも、高負荷での長時間ゲーミング時に安心なデュアルファンクーラーを装備している。

3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
「GeForce GTX 1060」のビデオメモリー6GB版となる「GF-GTX1060-6GB/OC/DF」。実売価格は2万8000円前後
3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
3万円をギリギリ切っている「RD-RX480-E8GB/OC/DF」と、2万円前半の手ごろな価格帯となっている「RD-RX470-E4GB」。ともにデュアルファンVGAクーラーを装備している

 テスト環境に用いたそのほかのパーツは以下のとおり。ミドルクラス3モデルのほか、「GeForce GTX 1080」を搭載したASUS「ROG STRIX-GTX1080-O8G-GAMING」でも計測しているので、参考にしてもらいたい。

フルHDと4K解像度のパフォーマンスを計測

 まずは、中量級ゲーム「Rise of the Tomb Raider」の結果をお送りしよう。前述したように4K解像度では「GeForce GTX 1080」でも60fpsを割ってしまうが、フルHDでは画質を最高に設定しても、ミドルクラスGPUでフレームレート30fpsを維持して遊べる。

3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
Rise of the Tomb Raider フルHDフレームレート(単位:fps) better→
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
Rise of the Tomb Raider 4Kフレームレート(単位:fps) better→

 フルHDでは、2万円前半となる「Radeon RX 470」でも、フレームレートは30fps超えになっているが、4K解像度ではミドルクラス3モデルともに、フレームレートは1/3程度までダウン。最大でも30fpsアンダーと、ゲームはカクカクに。

 ここからは今回メインとなる軽量級ゲームの「ファンタシースターオンライン2」や「ファイナルファンタジーXIV」、「World of Tanks」の結果だ。

 まずは、「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」だ。なお、標準で解像度3840×2160ドットを選択できないので、設定ファイルを変更して実行している。

3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
ファンタシースターオンライン2 フルHDスコアー(単位:Score) better→
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
ファンタシースターオンライン2 4Kスコアー(単位:Score) better→

 「GeForce GTX 1060」で、快適動作の目安となる5000スコアを超え、おおむねベンチマーク中のフレームレートも60fpsオーバーになっていた。なお、DirectX 12と相性が良いRadeon勢は、フルHD、4K解像度ともに、今ひとつのスコアになっているので要注意だ。

 続いては、拡張パッケージ第2弾となる「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」が、2017年6月20日に発売予定になっている「ファイナルファンタジーXIV」だ。計測には「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を使用。スコアに加えて、レポートで出力される平均フレームレートもまとめている。

3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド フルHDスコアー(単位:Score) better→
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド 4Kスコアー(単位:Score) better→
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド フルHDフレームレート(単位:fps) better→
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド 4Kフレームレート(単位:fps) better→

 フルHDでは2万円前半の「Radeon RX 470」でも8444スコアー、平均フレームレート64fpsを記録しているが、4Kゲーミングのボーダーラインは「GeForce GTX 1060」になる。それでもレイド戦などでは、気にならない部分の描画設定を落とすなどのカスタマイズが必要だろう。

 「GeForce GTX 1080」でも最小76fpsなのを踏まえると、最高描画設定と60fpsにこだわるなら「GeForce GTX 1070」が下限ラインだろう。ただ、「GeForce GTX 1070」はハイエンドGPUとあって実売価格は4万8000円前後。ミドルクラスビデオカードから2万円程度アップするので、カジュアルゲーマーには厳しい価格帯になっている。

3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
(C)2010-2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
(C)2010-2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
拡張パッケージ第2弾となる「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」。予告編などを公式サイトで公開中だ

 最後は「World of Tanks」で試していこう。なお、フレームレートは「Fraps」を使用して、「戦車訓練」プレイ中(60秒間)を計測。最小、平均、最大をまとめている。

 正直、対戦中に画質を気にしている余裕はないジャンルのゲームになるが、4K解像度でのゲームプレイはかなりグッド。初期にプレイして以来遊んでいなかったが、ガッツリプレイしたくなった。

3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
(C)Wargaming.net
3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
(C)Wargaming.net
「World of Tanks」の4K(左)とフルHD(右)時のスクリーンショット。パッと見でも、転輪や履帯が高精細になっているのがわかる
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
World of Tanks フルHDフレームレート(単位:fps) better→
3万円以下のビデオカードで4Kゲーミング
World of Tanks 4Kフレームレート(単位:fps) better→

 「Radeon RX 470 4GB」でも、4K解像度の平均フレームレートは30fpsになっている。動きが激しくないゲームなので、30fps出ていれば十分だ。

 ただ、「Radeon RX 470 4GB」とフレームレートが最小42fpsになった「GeForce GTX 1060 6GB」との価格差は8000円程度なので、余裕を持って「GeForce GTX 1060 6GB」を選ぶのも良いだろう。

ミドルクラスでも4Kゲーミングを満喫可能

 ビデオカードのなかでは定番人気となっているミドルクラスGPU搭載のビデオカード。4K解像度ではGPU負荷の高まるゲームシーンによっては描画設定をカスタマイズする必要性が出てくるが、4Kゲーミングも十分可能だ。

 すでに購入している人も多いだろうミドルクラスビデオカードで、4Kゲーミングを体験できるのは、うれしいところ。

 また、高精細描画や迫力あるフルスクリーンにこだわらないなら、1920×1080ドットのウインドウが4枚表示できる4K液晶ディスプレーの広大な作業領域を活用して、ゲーム画面を1920×1080ドットや2560×1440ドットのウインドウで表示しつつ、攻略サイトを見たり、動画を表示したりといった“ながら”ゲーミングするのも、ひとつの選択肢になる。

 これから「ファイナルファンタジーXIV」などのMMORPGを始める人は、攻略サイトを見ながら、メインクエストや装備などを集めてサクッと最前線プレイヤーに追いつくのも手だろう。

3万円アンダーのVGAで4Kゲーミング
高精細な表示が4Kゲーミングの醍醐味だが、従来と同じフルHDなどの解像度で、“ながら”ゲーミング。迫力は欠けるが、MMORPGの素材集めやレベリングなどにベストだろう
アスキー
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    最終更新: 12月30日(金)12時00分

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