【2016年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

アスキー 2016年12月31日(土)15時00分配信
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 今年も残すところあとわずか。2016の自作PC業界は、ビデオカードの深夜販売に沸いた1年だったといえよう。とくにGeForce GTX 1080は性能面でも価格面でもインパクトが大きかった。それでは、2016年の自作PCニュースを振り返ってみよう。

【2016年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

1月
GeForce GT 710が発売

 GeForce 700シリーズの最下位モデル「GeForce GT 710」を搭載したビデオカードが発売された。KeplerベースのGPUで、1スロット厚のロープロファイル仕様となる。

新型GPU「GeForce GT 710」搭載ビデオカードが販売開始
1スロ+ロープロ+ファンレスのGeForce GT 710が登場
NVIDIAのローエンドGPU「GeForce GT 710」を搭載したビデオカード

2月
4K+G-SYNC対応の27型液晶にゲーマーが震撼

 ASUSから、G-SYNCに対応する27型4K(3840×2160ドット)液晶ディスプレー「ROG Swift PG27AQ」が登場した。4KかつG-SYNC対応というゲーマーが飛びつく機能を組み合わせたIPS液晶は、スペック重視の自作マニアからも注目された。

27インチで4K+G-SYNC対応の新型ゲーミング液晶がASUSから
27インチで4K+G-SYNC対応の新型ゲーミング液晶がASUSから
R.O.G.シリーズに属するハイエンド液晶ディスプレー「ROG Swift PG27AQ」。NVIDIAの独自ディスプレー同期技術G-SYNCをサポートする4Kモデルだ

3月
960GB SSDの最安値が更新! 税込2万5980円に!

 PatriotのSerial ATA対応2.5インチSSD「Blast」シリーズが値下がり。大容量960GBモデル「PBT960GS25SSDR」が税込2万5980円と最安値を更新した。このSSDの値下げがきっかけでSSDの価格競争が激化した。

SSD最安値が早くも更新! 960GBが税込2万5980円に!
SSD最安値が早くも更新! 960GBが税込2万5980円に!

4月
パソコンハウス東映<9605>が5月末に閉店

 秋葉原の老舗パーツショップであるパソコンハウス東映<9605>が、5月31日をもって閉店。パソコンハウス東映<9605>の店舗業務は近くのテクノハウス東映<9605>に統合された。

 パソコンハウス東映<9605>といえばメモリーの安売りはもちろん、フラッシュ系メモリーデバイスの取り扱いや、小型ケース、Mini-ITXマザーボードに強いショップとして人気のパーツショップ。独自のルートでユニークなアイテムをいち早く入荷することでも知られていた。

老舗パーツショップのパソコンハウス東映が5月いっぱいで閉店
老舗パーツショップのパソコンハウス東映が5月いっぱいで閉店
パソコンハウス東映<9605>が5月31日をもって閉店へ。後は3店舗体制に移行する

5月
GeForce GTX 1080が深夜販売で完売

 27日22時、NVIDIAの新型GPU「GeForce GTX 1080」搭載ビデオカードの深夜販売が秋葉原で行なわれた。参加したのはツクモパソコン本店、ツクモパソコンDOS/V館、TSUKUMO eX.、BUY MORE秋葉原本店、ドスパラ パーツ館の5店舗だ。

 価格約10万円というハイエンドビデオカードにも関わらず、熱心な自作ユーザーが多数集結。ショップの前には長い行列ができた。ただし、入荷本数が少なく、残念ながら購入できなかったという人も多数いた模様。

全然足りなかった、GeForce GTX 1080の深夜販売
全然足りなかった、GeForce GTX 1080の深夜販売
「GeForce GTX 1080」搭載ビデオカードの深夜販売が行なわれたアキバ。解禁時間の22時には多数のお客が詰めかけた

6月
GeForce GTX 1070とRadeon RX 480が深夜販売

 NVIDIAの新型GPU「GeForce GTX 1070」搭載ビデオカードが10日(金)22時に販売解禁となった。秋葉原では複数ショップが恒例の深夜販売を実施した。

 深夜販売を実施したのはTSUKUMO eX.、BUY MORE秋葉原本店、ドスパラ パーツ館の3店舗。先月末に行なわれた「GeForce GTX 1080」搭載ビデオカードの深夜販売と比較すると参加店舗も少なく、店頭に駆け付けたお客も少ない印象だった。

 とはいえ、深夜販売に参加した人はおおむね希望のモデルが買えたようで、参加者はみな満足そうだった。

「GeForce GTX 1070」が販売解禁! アキバでは深夜販売も実施
「GeForce GTX 1070」が販売解禁! アキバでは深夜販売も実施
10日(金)22時に販売解禁となった新型GPU「GeForce GTX 1070」搭載ビデオカード

 一方、AMDの「Radeon RX 480」搭載ビデオカードの深夜販売が29日(水)に行なわれた。平日、しかも夕方からの雨模様という悪条件にも関わらず、深夜販売を実施した5店舗には行列も確認。好調な滑り出しとなった。

 各ショップとも事前に購入希望者の行列ができるなど、平日夜の深夜イベントながら人は集まった印象。もっとも、購入後は皆すぐに帰宅。22時30分にはいつもの静かな秋葉原に戻っていた。

70名前後が集まった「Radeon RX 480」の深夜販売!
70名前後が集まった「Radeon RX 480」の深夜販売!
29日(水)に行なわれた「Radeon RX 480」搭載ビデオカードの深夜販売

7月
3ヵ月連続で深夜販売! 今度はGeForce GTX 1060

 NVIDIAの新型GPU「GeForce GTX 1060」搭載ビデオカードが19日(火)22時に販売解禁となった。秋葉原では複数ショップが恒例となった深夜販売を実施。

 登場したのがミドルレンジ向けGPUということもあり、ハイエンドモデルとして注目を集めた「GeForce GTX 1080」や「GeForce GTX 1070」搭載ビデオカードの深夜販売と比べると、かなり小規模なものとなった。購入者も各店数人程度となっていたようだ。

最安は約3.2万円!  「GeForce GTX 1060」の深夜販売を実施
最安は約3.2万円! 「GeForce GTX 1060」の深夜販売を実施
19日(火)22時に販売解禁となった「GeForce GTX 1060」搭載ビデオカード。各店とも数人ながら、22時の解禁と同時に購入していく人も

8月
他社製の半額に近いM.2 SSDがPLEXTORから登場

 PLEXTORから、NVMe規格のPCI Express Gen3 x4対応M.2 SSD「M8PeG」シリーズが発売された。「効果的な冷却性能を発揮する」とうたうヒートシンクカバーを搭載するのが特徴だ。とくに512GBや1TBモデルは非常に安価で、他社製の半額近い価格設定となっており、話題をさらった。

1TBで約4.6万円! PLEXTORの高速SSD「M8PeG」が27日販売解禁
1TBで約4.6万円! PLEXTORの高速SSD「M8PeG」が27日販売解禁
PLEXTORのM.2 SSD「M8PeG」シリーズ。コントローラーにMarvell製チップ88SS1093、フラッシュメモリーにTOSHIBA製15nm Toggle MLCを採用する

 そのM.2の熱対策として、aquacomputerから「KryoM.2」シリーズが登場した。高温になると性能が落ちるM.2 SSDの冷却パーツということで脚光を浴びた。販売するオリオスペックでは即完売するほどの人気で、久々に入手困難なPCパーツとなった。

M.2対応SSDをガツンと冷やす! 「KryoM.2」シリーズがaquacomputerから
M.2対応SSDをガツンと冷やす! 「KryoM.2」シリーズがaquacomputerから
M.2対応SSDの冷却アイテム「kryoM.2 with Passive Heatsink」。写真は空冷モデル。水冷モデルもある

9月
Mini-STXのマザーとケースが単体販売開始

 ECSから、Mini-STXマザーボード「H110S-2P」が発売された。これまでMini-STXのベアボーンキットの販売はあったがMini-STXマザーが単体で販売されるのは今回が初めて。 同時にMini-STX対応PCケース「VT01」シリーズがSilverStoneから登場。Mini-STXで自作できる環境がそろった。

 Mini-STXは、基板サイズが147(W)×140(D)mmと、170mm×170mmのMini-ITXよりも小さいマザーボードの規格。NUCと違いCPUの交換ができるので、自作マニアからの注目度は高い。

Mini-STXマザー初の単体販売がスタート
Mini-STXフォームファクターのLGA 1151対応マザーボード「H110S-2P」
Mini-STXマザーが搭載できるPCケース「VT01」シリーズがSilverStoneから
Mini-STX規格に対応するスチール製PCケース「VT01」シリーズ

10月
GeForce GTX 1050/1050 Tiがひっそりと深夜販売

 NVIDIAのPascal世代のミドルクラスGPU「GeForce GTX 1050」およびその上位モデル「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載するビデオカードの販売が25日(火)22時よりスタートした。

 秋葉原で唯一、販売解禁時間となった25日(火)22時に、深夜販売を行なったドスパラ パーツ館。さすがにエントリー向けモデルの製品とあってか、購入に訪れたお客は数名。開店後10分ほどで閉店し、短い深夜販売はすぐに終了となった。

深夜販売もあった! 「GeForce GTX 1050/1050 Ti」が発売
深夜販売もあった! 「GeForce GTX 1050/1050 Ti」が発売
25日(火)22時よりスタートしたPascal世代のミドルクラスGPU「GeForce GTX 1050」およびその上位モデル「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載するビデオカード

11月
NVMe M.2 SSD「Samsung 950 PRO」がついに発売

 ゲーミングPCと関連デバイスの専門フロア「SOFMAP GAMING ZONE」がソフマップ秋葉原リユース総合館の地下1階にオープンした。また、TSUKUMO eX.の地下1階にはRazer専門フロア「RAZERZONE」がオープンした。

ソフマップとTSUKUMO eX.にゲーム専門フロアが続々オープン
「SOFMAP GAMING ZONE」は、ゲーミングPCのほか、マウスやキーボード、ヘッドセットなどのゲーミングデバイスがそろう専門フロア。広いスペースを活かし、自由に触れる多数のデモ機が展示されている
TSUKUMO eX.の地下1階にRAZER専門店が誕生
TSUKUMO eX.の地下1階にオープンしたRAZER専門店「RAZERZONE」は、スタイリッシュな世界観を味わえるようデザインされ、最新の製品に実際に触れられるゲーマーのための空間になっている

12月
日本限定のGPUが登場

 SamsungのM.2 2280対応NVMe SSD「SSD 960 PRO」と「SSD 960 EVO」シリーズの販売がスタートした。入荷数は少なく、すでに完売となったモデルも確認できた。「SSD 960 PRO」は、転送速度がシーケンシャルリード3500MB/sec、同ライト2100MB/secと非常に高速なのが特徴だ。

速いSamsungの新型SSD、960 PROと960 EVOが販売開始
速いSamsungの新型SSD、960 PROと960 EVOが販売開始
高品質・高速なMLC V-NANDを採用する上位モデル「SSD 960 PRO」とTLC V-NANDを採用する「SSD 960 EVO」

 一方、CORSAIRからもM.2 SSD「FORCE MP500」シリーズが登場した。PS5007-E7コントローラーとMLC NANDを組み合わせたNVMe対応SSDだ。こちらも主なスペックは転送速度がシーケンシャルリード3000MB/sec、同ライト2400MB/secと非常に高速。

3000MB/sの高速M.2 SSD「FORCE MP500」シリーズがCORISARから
3000MB/sの高速M.2 SSD「FORCE MP500」シリーズがCORISARから
シーケンシャルリード最大3000MB/sをうたうNVMe M.2対応SSD「FORCE MP500」シリーズ

 読み込みが速い「SSD 960 PRO」と、書き込みが速い「FORCE MP500」。M.2 SSDの速度合戦が本格化する兆しを見せている。

VGAとSSDに大きな動きのあった2016年

 ビデオカードの発売ラッシュに目を奪われるが、2016年はSSDも非常に大きな動きがあった。2016年前半は2.5インチSSDの価格下落。そして後半は高速なM.2対応SSDの出現だ。Mini-STXの登場も見逃せない。

【2016年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

 為替の関係でパーツの販売価格が上昇するなど、2017年はいきなりお財布に厳しいスタートとなりそうだ。とはいえ、インテルの第7世代プロセッサーことKaby Lakeや、AMDの次世代デスクトッププロセッサーRyzenの発売が待っている。

【2016年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る
AMDの次世代デスクトッププロセッサーRyzenがいよいよ2017年第1四半期に登場する!

 2017年もワクワクするようなPCパーツの登場を楽しみにしつつ、皆さんにとっても楽しい自作PCライフが送れる1年になることを祈りたい。

アスキー
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    最終更新: 2016年12月31日(土)15時00分

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