いつも買うものを1ボタンで注文できる「Amazon Dashボタン」を衝動買い!

アスキー 01月11日(水)12時00分配信
T教授
日本では米国の2年弱遅れで発表された「Amazon Dashボタン」

 年会費制の「Amazonプライム」ユーザーのいくつかの特典に入るかどうかは状況次第だが、まったくパソコンやスマホを使うことなくAmazonプライムユーザーが専用ハードウェアの“ボタン”を押すだけであらかじめ設定しておいた特定商品を簡単に購入できる仕組みがある。

 それは「Amazon Dashボタン」。ご存じの方も多いと思うが、Amazonのお膝元である米国ではすでに2015年春に発表され、サービスが開始されたものだ。

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筆者は最終的に「PANTENE」「WILKINSON」「アタック」「LISTERINE」「アリエール」の5つを購入したが、LISTERINEを例にしてAmazon Dashボタンの概要を紹介してみたい

 日本国内で2016年末に発表された時に、即、筆者も自宅で頻繁に飲むジンジャーエールを定期的に注文するのに購入しようと考えたが、その時には目的のAmazon Dashボタン「WILKINSON」(飲料)は在庫なしで、入荷は年明けの2月上旬になるとのことだった。

 ひとまずジンジャーエールはよしとして、まずはその仕組みを速攻でトライアルしてみたくなって、やむなくそれほど必要でもない在庫のあった「PANTENE」(シャンプー/リンス)と「アタック」(洗剤)用のAmazon Dashボタンを購入してしまった。

 そうこうする内に、実際に使いそうな第二候補であった「リステリン」(LISTERINE、洗口液)用のAmazon Dashボタンも注文したが、これも人気商品なのか、売れないと思って在庫過少なのか、配送は2月初旬との返事だった。

 しかし、実際には、なんとWILKINSON Dashボタンはクリスマスに、リステリン Dashボタンが年の明けた元旦に突然デリバリーされてきた。いつものAmazonらしい振る舞いだ。

 年が明けてすぐ、筆者はまず最初にリステリン Dashボタンを試してみることにした。

Amazonアプリで設定するAmazon Dashボタン
リステリンは種類も選べる

 すべてのAmazon Dashボタンは内部の単4乾電池1個で駆動し、Wi-Fi(2.4GHz)とBluetooth(BLE4.1)をサポートしたAmazonのIoTデバイスだ。

 Amazon Dashボタンの表面には直径20mm程の大きなボタン1個が配置され、注文対象のアイテムに応じて独自の表面デザインがされている。

 Amazonプライムユーザーは購入したい商品に応じて、実際の商品と関連付けられたAmazon Dashボタンを購入することが前提条件だ。

 ちなみに2016年末現在で、Amazon Dashボタン対象商品は41種類だそうだ。今後もきっと増えていくのだろう。

 すでに米国では特定の商品に関連付けることなく、ユーザーが目的の商品との関連性を独自に設定できる「AWS IoT Button」も開発者向けに出荷している。

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アカウントメニューの中の「Dash端末」→「新しい端末をセットアップ」を選択
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指示通りにDashボタンを押す
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自宅などの無線LANに接続する
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登録したい商品を選べば設定完了

 最初に行なう作業は、Amazon Dashボタンで目的の商品を注文できるようにAmazon Dashボタンと自宅のWi-Fiルーターを関連付けて、ボタンを押した時にAmazonサイトの目的の商品と紐付けすることだ。

 まずスマホとAmazon DashボタンをBluetoothで繋ぎ、続いてWi-Fiルーターと接続。最後に注文商品を選んで設定作業は終了だ。

 基本的にAmazonアプリの中のアカウントサービス→新しい端末をセットアップを選択して画面の指示に従って進めるだけで終了するはずだ。

 初めてのAmazon DashボタンをWi-Fi接続する時は、周囲に見つかるWi-Fiルーターを列挙するが、2つ目のAmazon Dashボタンからは、前回接続したWi-Fiルーターのみが表示される。

 設定作業自体はそれほど難しくもなく、スマホなどですでにAmazonで物販を利用しているなら、普段使っているAmazonアプリのアカウントサービスメニューで購入したAmazon Dashボタンを登録するだけだ。あとは、いつでもAmazon Dashボタンのボタンを押せば、自動的に該当商品購入の処理が行なわれる。

初回の製品購入時にボタンの価格(500円)が差し引かれる

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すべてのAmazon Dashボタンは、壁面に引っ掛けるための周囲のフックとボタン本体からなっている

 すべてのAmazon Dashボタンは、ボタンの付いた本体と壁面などに引っ掛けるためのフックの2つの部分からなっている。本体背面には壁面などに貼り付けるためのシールが付属する。

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Amazon Dashボタン背面の青い薄いシートをはがせば、粘着性のシールが露出し、簡単に壁面に接着することも可能だ
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筆者は、いつまで使用するかも決めていないので、ひとまず壁面に押しピンをさしてフックを利用してぶら下げることにした

 壁面に貼り付ける前に保護テープを剥がして粘着面を露出して貼り付けるだけだ。粘着力は洗浄することで復活する。筆者は貼り付ける場所を特定できなかったので、フックを使用して洗面所の壁面に取り付けて使用している。

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Amazon Dashボタンを押して注文をしてみた。即座にスマホにお知らせが届く。今回は589円のリステリンを購入。初回は、Amazon Dashボタンの価格である500円が差し引かれて89円の請求となる。Amazon Dashボタン対象の商品を購入すればAmazon Dashボタンは無料になるサービスだ

 実際の注文操作は極めて簡単だ。壁面にぶら下げたままAmazon Dashボタンのボタンを押すと、しばらくLEDインジケーターがチカチカしてなにやら操作をやってる風だ。

 そして注文が自宅のWi-Fiルーター経由で正しくAmazonに届けられると、しばらくしてスマホ側にお知らせが飛んでくる。

 初回の注文時だけ、実際の商品価格からAmazon Dashボタンの購入価格である500円が差し引かれて請求される。

 今回の場合、筆者は589円の「リステリン」を購入したが、実際の請求は89円となり、初回の購入商品代金からAmazon Dashボタンの購入価格が差し引かれ、実質的にはAmazon Dashボタンは無料となる仕組みだ。

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プッシュ通知のオン/オフなどの通知設定はAmazonアプリ上から指定できる
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実際のデリバリースケジュール閲覧なども一般的なAmazonでの買い物と同じだ

 通知の要/不要は本人の判断でAmazonアプリのプッシュ通知の項目で自由に設定可能だ。Amazon Dashボタンで注文した商品も、パソコンやスマホで注文した商品同様、Amazonアプリでトラッキングやキャンセル、返品ができる。

間違えてボタンを押しても重複注文にならない

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翌日、初めてAmazon Dashボタンで注文したリステリンが予定通り届いた

 翌日、筆者宅には、無事Amazon Dashボタンで注文したリステリンがデリバリーされてきた。操作が極めてイージーな上、便利なAmazon Dashボタンであるがゆえ、間違って押してしまうことや、うっかり子供の手の届く場所にAmazon Dashボタンを設置したりしていると、勝手に押されて注文されてしまう危険性もある。

 もちろん通知オンに設定しておけば、すべての注文通知はスマホなどに知らされるので、気がついた時点でキャンセルは可能かもしれないが、心配なことには変わりない。

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筆者は「重複注文を許可」を許していないので、間違ってボタンを押しても先の商品が納品されない限り、受け付けられないようになっている。これはひとまず安心だ
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重複注文の設定や、届け先住所、支払い方法などの設定変更もできる

 最悪、間違って2回も3回も押されても、アプリ側で“重複注文”を無効にしておけば、現在注文中の商品が配達されるまでは、追加の重複注文はリジェクトされる設定が可能だ。

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長くAmazon Dashボタンを使わないときや、Amazon Dashボタンによる発注を止めてしまう時は、必ず「Dash Button」を無効にしておこう

 1年間を通じて、実際の注文サイクルにもよるが、毎月1回程度の注文商品なら、心配症の人なら、アプリから「このDash Buttonを無効にする」を選択して使えなくしてしまうことも可能だ。

 しかし、それではAmazon Dashボタンの価値はほとんどないに等しく、普通にスマホからお気に入りのアイテムや注文履歴の中から目的の対象商品を選択して再注文する方がはるかに合理的な感じを受けてしまう。

 残念ながら、Amazon Dashボタンは商品の性格上、毎週、新鮮なものを注文するようなシチュエーションには極めてリーズナブルな仕組みだが、そうではないアイテムには正直、便利か便利でないか判断しづらい製品だ。

買いたい製品の種類の数だけボタンが必要

T教授
Amazon DashボタンはBluetooth 4.1(BLE)とWi-Fi(2.4GHz)をサポートしているIoTデバイスだ

 個人的興味から、Amazon Dashボタンはスマホやルーターからどう見えているのか見てみたが、SSIDは「Amazon ConfigureMe」という名称のようだ。

 ユーザーが注文ボタンを押すと、Amazon Dashボタンの電源がオンになり、その後、ルーターからDHCPの仕組みでIPアドレスをゲットしてAmazonサーバーにアクセスして注文を完結する仕組みのようだ。

 便利なような、そうでもないような、Amazon Dashボタンの評価はなかなか難しい。我が家ではAmazon Dashボタンによるリステリンの注文はそれほど障害はなかったが、筆者の好物であるWILKINSONのジンジャーエールは、注文単位が500mlのペットボトル2ダース(24本)が最小単位で、都心のウサギ小屋マンション住まいでは、ワイフのOK<3808>が取れなかった。

T教授
1つのAmazon Dashボタンで注文できる商品は、Amazonメニューに用意された1つだけなので、例えばPANTENEのシャンプーとリンスを注文した時には、同じAmazon Dashボタンを2個買って、それぞれを目的の商品と紐付けして、両方を押すことになりそうだ

 また、PANTENEでは、シャンプーとリンスのそれぞれにAmazon Dashボタンを用意しなければ注文できそうにない。

 予想通りなら、自宅にはまったく同じデザインのPANTENEのAmazon Dashボタンが2つ並ぶことになる。

 誤ってシャンプーやリンスばかりをオーダーしないために、Amazon Dashボタンには油性のサインペンで「シャンプー」とか「リンス」とか書くことになりそうだ。意外にこれは面白いかもしれない。

 シャンプーとリンスのペアパック商品があれば、この問題は解決しそうにも思えるが、実際のところは、双方の自宅在庫残量差があり、どちらか一方だけを注文したいシチュエーションも十分起こり得るだろう。

 やっぱりシャンプーとリンスには別々のAmazon Dashボタンで管理するのが正解のようだ。

 残りは筆者が、ワイフと相談することなく勝手に先行して買ってしまったアタック用のAmazon Dashボタンだったが、これも洗剤のリフィルサイズが1.3kgのビッグサイズで、商品自体の取扱いが大きくて面倒との理由でボタンを押すことは即却下となった。

 その後、筆者宅で使用している洗濯洗剤はアリエールの「パワージェルボール」だということが判明し、それなら使えるということで、5個目のAmazon Dashボタンを注文することとなった。

 筆者のようにほとんど家事にタッチしていないダメ人間がいる場合、Amazon Dashボタンを買う前には、必ず家庭内調査と相談が必要なことを悟った。

Amazon Dashボタンを買うための
Amazon Dashボタンが必要!?

T教授
日本国内でも単なる御用聞きボタン単能機ではない「AWS IoT Button」が待ち遠しい

 結局のところ、Amazon Dashボタンで注文したのは、リステリンとアリエールの2つだけ。Amazon Dashボタンで注文せずにパソコンでAmazon Dashボタンばかりを5個も買った1週間だった。知人には、「Amazon Dashボタンを買うためのAmazon Dashボタンがいる」と笑われてしまった。

 そして、Amazon Dashボタンで買った2つの商品も、現在の平均使用量だと、ボタンを押して注文するのは、多くても1~2ヵ月に1回あるかないか程度。これでAmazon Dashボタンの意義がどのくらいあるのかは意見の別れるところだろう。

 もちろん、読者諸兄も御承知の通り、Amazonの最終目的は、Amazon Dashボタンを単なる“御用聞きボタン”として広めることでないことは明白だ。

 同じAmazonプライムのたくさんのモルモットユーザーと遊んでくれる気があるなら、開発者じゃなくても少しは遊べる初夢的ガジェット仕様とプレイグラウンドを提供してくれたらなぁ……と思う年末年始だった。

T教授
AmazonのサイトにはAmazon Dashボタンの詳細な解説が掲載されている
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    最終更新: 01月11日(水)12時00分

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