安い7万円ThinkPadもThinkPadクオリティーは保たれてるのか?

アスキー 2017年08月11日(金)15時00分配信
thinkpad
メインマシンのThinkPadを刷新します

9年間も使えたThinkPad……でも限界!

 私のメインマシンは「ThinkPad」。レノボのビジネスノートPCである。

 現在使っているのは「ThinkPad T500」という、当時としてはそこそこ値の張った機種で、私としては2台目のThinkPadだ。

thinkpad
9年間使い続けた「ThinkPad T500」。見た目からしてボロボロである

 このThinkPad、ずいぶん長い間使っている。いつから使っているのか、もはや記憶もあいまいだ。

 そこで、型番でリリース時期を調べてみたのだが、なんと2008年のモデルであった。つまり、約9年使っていることになる。

thinkpad
液晶上部にキーボードを照らすライト<1926>がついている。このあたりはThinkPad上位機種らしい機能で好きだった

 ほぼ毎日原稿を書き続けてきたマシン。それでも、故障らしい故障といえば、数年前にファンから盛大に異音が発生したことぐらい(保守パーツを取り寄せて自分で交換した)。バッテリーは完全にヘタっているが、常時AC駆動で使っているし、バッテリーを買ってくれば交換も可能だ。

thinkpad
キーボードのEnterキーが外れた。裏側の留め具が折れたので固定できない。ほかのキーもプリントがはげている。右下のThinkPadシールもどこかに行ってしまった

 こんなに長く使えたのはThinkPadの堅牢性のおかげかもしれないが、つい最近、Enterキー裏側の留め具が壊れた。キーがグラグラになり、押し方によっては外れてしまうこともままある。この結果、Enterキーの押し方に気を付けなければならず、そのほかのキーのミスタイプ、誤字脱字が増え、でき上がった原稿をチェックする上司のイライラ度も高まってきた。

 キーボード交換してさらに使い続けてもいいのだが……もうそろそろマシンパワーも限界。ASCII.jpのサイトを完全に表示しきるのも30秒~1分ぐらいかかったりする。

 ということで、そろそろマシンを買い替えたいな、という気分になった。

第7世代のCore i5搭載で7万円台のThinkPad

 私がメインPCに求めることは3つ。光学ドライブを内蔵していること、ディスプレーは15型、フルHD解像度以上であること、そしてマウス操作は光学ポインティングスティック型であることだ。

 光学ドライブは、いまだに広報画像をCDで配布する企業が多いため必須。また、CDでしか聴けない音楽というのもまだあるので、メインPCには必要だ。外付けドライブでもいいのかもしれないが、筆者の机は狭いので、別途ドライブを置く余裕はない。

 ディスプレーは、仕事柄複数のウェブサイトを調べつつ、テキストエディターで原稿を書きながら、写真画像を加工したりするから大きいほうがいいわけだが、15型以上ならフルHD解像度は欲しい。

 マウス操作に関しては、完全に個人的な事情。タッチパッド操作が苦手なのだ。

 ポインティングスティック型となると、選択肢はやっぱりThinkPadが最有力となる。そこでレノボの直販サイトを見てみると、第7世代のCore i5-7200U(2.50GHz)搭載で8GBメモリー、500GB HDD、15.6型のフルHDディスプレーを採用したモデルが7万円台で買えることが判明。ということで、買い替えることにした。

 そのモデルが「ThinkPad E570」。スタンダードクラスのビジネスノートだ。

thinkpad
「ThinkPad E570」

 ThinkPad Tシリーズは「T470s」として現在も存在しており、機種にこだわるならばそちらを買うべきなのだが、画面が14型とT500より狭いのと、価格が10万円以上する上級機種ということで、ちょっと断念。

 逆に考えると、これまで結構な上級機種を使っていて、そこからちょっとお安めの機種に乗り換えることになる。やや不安だ。

見た目はややチープな印象だが……中身は満足

thinkpad
T500(左)とE570(右)。E570のほうが薄い

 オンラインで注文してから2週間。(製造地と思われる)中国の合肥市というところから実機が送られてきた。

 早速開封してみると、やはりT500よりも横幅は大きい。しかし、本体が25.4mmと薄いため、極端に大きいという感じではない。

thinkpad
E570の天板。ゴールド、シルバー、ブラックから選べるが、やっぱりThinkPadなのでブラックをチョイス

 見た目の印象は、E570は天面の天板がツルツルしていて、やや安っぽさを感じる。ここはThinkPadらしくない印象だ。

thinkpad
E570のキーボード。最上面のファンクションキーは機能キーと共用となる

 筆者が従来使っていたT500と使い勝手において大きな違いは、テンキーが付いていること。右側にテンキーがあるため、必然的にキーボードの中心にあるポインティングスティックの位置が左にずれる。

 気になる人は気になるのであろうが、筆者はまったく違和感を感じなかった。よく考えたら、昔はポインティングスティックが液晶画面の横に配置された変態的なマシン(東芝<6502>のLibretto ff1100)だって普通に使っていたので、ポインターがどこにあろうが気にならない。

 キーボードはアイソレーション仕様となった。打ち心地自体は、長年使ってきたT500に似ていてしっくりくる。10キーの右側にはEnterキーとBSキーもあるので、右端の下のキーを押せば決定、上のキーを押せば1文字消す、というこれまで体に染みついたキー操作を継続できる。

 最上部のキーは機能キーとファンクションキーの兼用となっている。デフォルトでは機能キーが優先され、Fnキーとの同時押しでファンクションキーが有効になる。

 筆者はファンクションキーをよく使うので、デフォルトで機能キー優先は嫌だなと思ったが、Fn+ESC(Fn Lock)キーを押すことでファンクションキー優先に切り替えられる。

 さらにうれしいと思ったのは、テンキーの上にあるキーを押すと電卓アプリが起動してくれること。何か計算したい時にメニューから探すことなく、すぐ電卓アプリが使えるのは超便利だ。

 マシンパフォーマンスに関しては最新CPUということで言うまでもないのだが、やはりメモリーが8GBあると快適だ。T500はメモリーが4GBしかなく、むしろそこがボトルネックになっていた。

 ちなみに注文時、初期状態はHDDだったのだが、動作パフォーマンス的にHDDはないな、と思い128GB SSDに変更。容量は少ないが、大容量のデータについては外付けHDDに保存すればいいので問題ない。

有線LAN端子の場所がよくないが
内蔵メモリーやストレージにアクセスしやすいのは○

thinkpad
本体前面の下方にSDメモリーカードスロットがある
thinkpad
本体左側面。アナログRGB端子にHDMI出力、USB 3.0端子を搭載する
thinkpad
反対側には光学ドライブがあるが、その手前に有線LAN端子が……

 1つ気になる点がある。側面にDVDマルチドライブがあるのだが、有線LAN端子がその手前にあること。有線LANケーブルは机の奥、PCの背面方向から伸びている場合がほとんどだし、筆者の環境もそうだが、ケーブルをつなぐとDVDマルチドライブのトレーを開けたときに干渉する可能性がある。というか、ケーブルが邪魔だ。

 別途「ThinkPad USB 3.0 Ultra Dock」という拡張インターフェースオプションがあり、そちらにも有線LANポートが付いているので、しばらく使ってみてどうしても邪魔に感じるようなら追加購入しようかと考えている。

thinkpad
本体底面。上はバッテリー、下はカバーを外すことができる
thinkpad
カバーを外すと、メモリーやストレージにアクセス可能。2.5インチベイにはSSD型のダミーが収まっていた

 一方、ThinkPadらしい部分を感じたのは、底面を見たときだ。ネジ2本でカバーが外れるようになっている。ネジを緩めると、メモリーと1st、2stドライブベイに即アクセスでき、簡単にパーツの交換や拡張が可能。1stは2.5インチベイで、2stはM.2用スロットとなっている。

 また、外部映像出力として、HDMIに加えてD-Sub15ピンの端子も装備。古いCRTディスプレーなどにも映像を表示できる。ThinkPadらしいかどうかは別として、レガシーデバイスに対応しているのはちょっと感心だ。

7万円ならお買い得だった気がする

 ぶっちゃけ、7万円台でこのマシンはかなりお買い得だと思う。後は耐久性だが、こればかりは何年も使ってみないとわからない。ただ、T500を超える10年選手になる予感はするのである。

アスキー
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 2017年08月11日(金)15時00分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

    【あなたにおススメ】