4K動画対応の全天球カメラ「RICOH THETA V」をチェック!

アスキー 2017年09月16日(土)12時00分配信
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 360度の空間を記録できるリコー<7752>の全天球カメラ「RICOH THETA」、その最新モデルにして最上位機種となる「RICOH THETA V」(実売価格 5万7000円前後。以下、THETA V)が9月15日に発売となり、買おうかどうか悩んでいる人もいるだろう。

 今回はそのTHETA Vの画質についてチェックしていく。

4K動画が撮れ、空間録音もでき、通信機能も向上

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THETA Vの前面と背面。従来モデルとほぼ変わらない

 THETA Vについては既報で細かく紹介しているが、ここでも軽く新機能を振り返っておきたい。THETA Vでは動画撮影時の記録解像度が約4K相当になり、従来モデルよりも高精細な記録が可能になっているのが最大の新機能だ。

 動画の記録に欠かせない音声部分も強化された。本体にはマイクが4つ内蔵され水平だけでなく上下まで含め全方位の音を記録できる。これは今後のファームウェアアップデートで実装される予定だが、360度空間音声は映像と音声がリンクし、臨場感のある再生が可能になる。

 通信環境はBluetoothと無線LANのデュアル通信に対応した。スマホとの常時接続が可能で、THETA Vがスリープになっていてもスマホからの操作で復帰が可能になっている。

 また、これも今後のファームウェアアップデートでの対応予定だが、無線LANのアクセスポイントに接続するクライアントモードが採用され、スマホと1:1ではなく、無線LANルーター経由での接続が可能となる。

 実装されればスマホへ転送されたデータを接続先の切り替えなしでウェブにアップロードできるなど、実用性はかなり高くなるだろう。

 転送速度そのものも従来モデルよりも約2.5倍ほど高速化され、転送の待ち時間はかなり減っている印象だ。

 現状ではファームウェアアップデートでの機能提供が多く、それらの新機能については確認できないが、かなり期待していいだろう。

 THETA Vでは本体のOSにAndroidを採用したことで処理能力の向上が見られるが、それ以上に期待できるのは機能の追加部分だ。

 汎用性のあるOSを採用しているため、ソフト面での機能追加は今後大きく期待が持てるようになった。将来的には一般ユーザーが開発したプラグインを追加できる機能も備わる予定だ。

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記録は4KもしくはフルHDを選択可能。動画撮影はカメラ本体で問題なく行なえるが、スマホ側のスペックが低いと4Kでの転送ができない場合もある
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これまでは動画モードに切り換えるとライブビューは表示されない仕様だったが、THETA Vでは撮影開始直前まではライブビューでの確認ができるようになった。ただし、記録を開始するとライブビューが見えなくなってしまうのは残念だ

感度サンプルはややノイジーだがシャープネスは高い

 静止画は約1400万画素に相当。といっても全天球を収めているので普通のデジカメのような精細さではないが、従来モデルやほかの全天球カメラに比べればかなりよくなっている。

 撮影モードはフルオートのほかにシャッタースピード優先オート、ISO感度優先オート、マニュアルが備わっている。

 感度の設定は最大でISO 3200まで可能。シャッタースピードは1/25000秒からオート時で1/8秒、マニュアル時には60秒まで設定できる。

感度別撮影サンプル

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ISO 64
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ISO 100
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ISO 200
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ISO 400
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ISO 800
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ISO 1600
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ISO 3200
 

 展開図だけでは雰囲気もないので、theta360.comに画像をアップした。下のサムネイルをクリックでサイトに飛ぶのでグリグリ回してみてほしい。

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ISO 64(theta360.com)
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ISO 100(theta360.com)
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ISO 200(theta360.com)
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ISO 400(theta360.com)
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ISO 800(theta360.com)
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ISO 1600(theta360.com)
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ISO 3200(theta360.com)

 元々低感度でもノイズがあるが、感度を上げるとさらにノイジーになっていく。それでもディテール重視で処理されているので意外にシャープネスは高く見える。

 思ったよりもダイナミックレンジは狭い印象だが、静止画の撮影時には白飛びを軽減するDR補正とHDR合成が可能だ。

DR補正とHDR合成で白飛びを改善

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ノーマル
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DR補正
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HDR補正

 こちらもtheta360.comに画像をアップした。下のサムネイルをクリックするとページが表示される。

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ノーマル(theta360.com)
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DR補正(theta360.com)
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HDR合成(theta360.com)

 直射日光のあたる厳しいシーンでのテスト。ノーマルのままではかなり白飛びしている部分もあるが、DR補正をオンにすると結構復元できている。

 HDR合成はちょっとわざとらしさはあるが、かなり補正されていてる。

 基本的にはシーンを切り取るのが目的のカメラなので細かい部分を精細に見るのは向いていない。しかし全体の雰囲気を確認するには十分すぎる精細さはあるし、素材としての利用価値も上がっただろう。

ジャイロセンサーのおかげ!?
歩きながら動画を撮っても揺れが少ない

 動画は4K画質での記録が可能になっている。theta360.comではファイルサイズの制限があって5MBまでしかアップロードができず、動画の冒頭10秒しか見れないのでYoutubeにアップしてみた。

 そのまま再生すると解像度が自動的に設定されるので、自分の環境に合わせて右下の画質設定から解像度を選んでみてほしい。

 カメラの向きを太陽に向けて正面で撮っているシーンでは、前後のカメラの露出差やフレアの差が大きくなってしまっている。

 上の動画は動きながら撮影しているせいかスティッチ部分もかなりくっきり出てしまっている。

 上記は一脚にTHETA Vを装着し、足を伸ばして高い位置から撮影している。歩きながら撮っているのでカメラはかなり揺れているのだが、記録されている映像では多少の揺れはあるが思ったほど揺れてはいない。新規に搭載されたジャイロセンサーがかなり有効に機能しているようだ。

 上の動画のようにカメラを固定(静止)した状態でならスティッチが目立たない部分もあるが、やはり不自然に途切れてしまう箇所もある。止まっている状態なら画質もかなり良好といえる。

 後ろの林の中ではセミが鳴いているのだが、現状では場所の感覚が掴めない。アップデートで360度空間音声記録が可能になれば、視点移動に合わせて音源の位置も変わるようになるのだろう。期待したいところだ。

今後の進化が楽しみなTHETA V

 基本OSにAndroidを採用したことでソフト面での拡張性が格段に向上した。まだアップデート待ちの機能は多く今後の展開次第ではあるが、かなり期待は持てる。

 また、楽しみなのは個人ユーザーが開発したプラグインを実装できるらしいので遊び方は大きく広がっていくだろう。

 見た目の変化は少ないが中身は大幅に進化し、高解像度での全天球記録が可能になり、実用性はかなり上がっただろう。

 素材としての利便性も高くなったと思える。今回試用した感じではスマホとの連携がかなり早く、楽になったので手軽さが大幅に向上した印象だ。

 普通に撮って転送して、見る。この作業の流れがスムースになって待ち時間で退屈になるようなこともなく、遊びツールとしてはかなりの進化といえる。画質向上や機能アップももちろんだが、画像転送やBluetooth連動など、使い勝手面での性能アップは大きく評価したい。

アスキー
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    最終更新: 2017年09月16日(土)12時00分

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