最強の“AIスマホ”の実力は? 「HUAWEI Mate 10 Pro」レビュー

アスキー 2017年12月06日(水)15時00分配信

 国内のSIMフリースマホ市場で、次々と新製品をリリースしているファーウェイの魅力的な製品を紹介している「ファーウェイ通信」。今回は発売されたばかりのウワサのフラッグシップ機「HUAWEI Mate 10 Pro」について、詳しいレビューを早速お届けする。

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海外での発表から1ヵ月余り。早くも国内で発売された「HUAWEI Mate 10 Pro」を紹介!

AIの演算に特化したNPUを搭載!
圧倒的パフォーマンスと効率の良さでバッテリーの持ちも◎

 10月末のグローバル発表からわずか40日。ファーウェイの最新ハイエンドスマホ「HUAWEI Mate 10 Pro」が早くも日本で発売された。ファーウェイのハイエンド機ではおなじみのLeicaダブルレンズカメラ、18:9の縦長ディスプレーなどが話題だが、ASCII編集部が注目したいポイントはAIの演算に特化したコアも内蔵するという「HUAWEI Kirin 970」だ。

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6型という大型ディスプレーながら、18:9の縦長ディスプレーと狭額縁で片手でも使いやすいサイズだ

 HUAWEI Kirin 970は、8コアのCPU(Cortex-A73 4×2.36GHz+Cortex-A53 4×1.8GHz)を中心に、12コアのGPU(Mali-G72)とNPU(Neural-network Processing Unit)を搭載している。10nmのプロセス技術で製造されており、55億個のトランジスタを搭載。「HUAWEI Kirin 960」との比較では、通常の処理での電力効率が20%アップ、GPUはパフォーマンスが20%、電力効率が50%も向上している。

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最新の高速CPU「HUAWEI Kirin 970」を搭載している

 そして発表会でも大きく紹介されたのがNPUだ。このNPUはAIの演算を専門に行ない、NPUとCPUで同じ演算処理をさせた場合、NPUのパフォーマンスはCPUの最大25倍、電力効率は最大50倍に達するという。このNPUを搭載したことで、AI演算をクラウド上ではなく、端末内でできるようになったわけだ。

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発表会でのプレゼンテーションから。NPUに適した処理では通常のCPUと比べて、圧倒的な効率を誇る

 では、NPUによって、HUAWEI Mate 10 Proではどの部分が優れているのか。たとえば、AIによってシステムが最適化され、端末のパフォーマンスが向上している。具体的には、全体的なレスポンスが良くなり、スムーズな操作感を実現。Mateシリーズはバッテリー持続時間の長さも特徴の1つだが、この効率化により、前年モデル「HUAWEI Mate 9」と比べて、30%長持ちするようになった。

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AIによるシステム効率化でスマホとしてのレスポンスや操作性が向上している
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バッテリー容量自体は同じなのに、効率化により30%も長持ちになったという

 また、詳細は次ページで触れるが、AIはカメラの使用シーンでも威力を発揮する。被写体を自動判別して最適な撮影方法を選択してくれるなどの機能を実現している。さらに、プリインストールされた翻訳アプリ「Microsoft Translator」は、本機向けにカスタムされており、NPUを活用することでオフラインでも高速な翻訳が可能である。

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AIで高速化するなど、本機に最適化されたマイクロソフト製の翻訳アプリも用意されている

6GBメモリー&128GBストレージ搭載
美しい表示の6型有機ELに大容量バッテリーと充実のスペック

 HUAWEI Mate 10 Proはプロセッサー以外のスペックも、フラッグシップモデルにふさわしい内容となっている。

 たとえば、メモリーは6GB、ストレージは128GBを搭載。OSはAndroid 8.0、独自UIはEMUI 8.0と、いずれも最新版へとバージョンアップされている。特に、EMUI 8.0はNPUにも対応しており、AIがユーザーの端末使用状況に応じてシステムを最適化。スマホを使い続けても速度が落ちることなく、常に快適な操作感が得られるようになっている。

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自然な表示なのに美しい有機ELディスプレーを搭載。額縁の細さにも注目!

 6型のOLED(有機EL)ディスプレーは、縦横比18:9と縦長になった。解像度は2160×1080ドット(402ppi)と高精細で、深みのある色彩と明暗が特徴。コントラスト比は70000:1で、112%の色域を実現している。実際の端末で画面を見ても、有機ELでイメージされる非常に鮮やかな表示というよりは、自然な表示でありながら、それでいて写真などを美しく見せてくれる。

 前ページでも紹介したバッテリーは、HUAWEI Mate 10 Proで更に強化された。バッテリー容量は4000mAhなのは前モデルから変わらないものの、標準的なユーザーなら約2日間、ヘビーユーザーでも1日以上の使用が可能だ。

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この7.9mmの薄型筐体に4000mAhという大容量バッテリーが内蔵されている

 また、ファーウェイ独自の急速充電にも対応。バッテリーゼロの状態からでも約20分の充電で約1日の使用が可能になる。急速充電というと感覚的にはちょっと不安を覚える人もいるかもしれないが、ドイツの第三者検査機関テュフ・ラインランドが定めた5種の信頼性試験に合格した。これは、スマホ向け急速充電としては世界初とのことだ。

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ドイツの第三者機関による試験をクリアした

 発表会で「日本のユーザーの声を受けて」として、アピールされたのが耐水・防塵性能だ。これはファーウェイのSIMフリースマホとしては初の対応となる。雨が多い日本では耐水仕様は必要と、待ち望んでいたという人も多いはず。これも大きな進化点と言える。

 ネットワークではデュアルSIMに加えて、両方のSIMで4GとVoLTEでの待受が可能な、いわゆるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に国内で初めて対応した(国内ではソフトバンク<9984>網のみ)。さらに最大3波のキャリアアグリゲーション対応するなど、基地局インフラを始め、ネットワークに強いファーウェイならではの部分だろう。

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デュアルSIMは4G+3Gではなく、4G+4Gでの待受が可能

ヘタなノートPCよりもずっと快適に仕事やゲームが可能!?
HUAWEI Mate 10 Proの注目の新機能「PCモード」

 また、HUAWEI Mate 10 Proで新たに搭載された、もう1つの目玉となる新機能が「PCモード」だ。このPCモードはHAUWEI Mate 10 Proに液晶ディスプレーやキーボード、マウスを接続することで、PCのような感覚で操作できるようになるというものだ。

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HUAWEI Mate 10 ProがPCのように動作する! 今回はHUAWEI MateBook用のMateDockを使用。HDMIによるディスプレー出力のほか、USBでキーボード/マウスを接続した。キーボード/マウスはもちろんBluetoothで接続してもいい

 実際にどんなものかは上の写真を見ていただければイメージが沸きやすいと思うが、ウェブブラウザーとテキストエディターなどを同時に開いて作業できる。ウェブブラウザーの動作はヘタなノートPCよりもずっと高速で快適で驚かされるし、キーボードによる日本語入力も同じ。

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Windows PCのように複数のアプリを同時に起動しての作業が可能。筆者のように調べ物をしながら、原稿を書くといった用途にも問題なく使えると感じた

 またPCモードを利用している状態でも、スマホ側で普通にアプリを起動できるのでメールやLINE<3938>をチェックすることが可能。またスマホ側をPCモードを操作するためのタッチパッドとして使うこともできる。たとえばゲームをプレイする際に液晶ディスプレーで大きく画面を表示しつつ、スマホをコントローラーにするというような使い方も可能なのだ。

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PCモード中のスマホは普通に操作するほか、タッチパッド代わりに使うことも可能

Leicaダブルレンズカメラはさらに進化し、F値はなんと1.6に

 ファーウェイのフラッグシップスマホではおなじみとなったLeicaダブルレンズカメラは、HUAWEI Mate 10 Proでは、さらに進化している。

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本機にもLeicaダブルレンズカメラが搭載。レンズの性能がさらにアップしている

 メインカメラの2つのレンズに搭載されるセンサーが、1200万画素RGBセンサーと2000万画素モノクロセンサーの組み合わせという点は、これまでと変わらない。今回強化されたのがレンズ。名称こそ「HUAWEI P10 Plus」と同じ「SUMMILUX-H」だが、F値が1.6となり「SUMMILUX-H 1:1.6/27 ASPH.」へとグレードアップしたのだ。

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縦に並べられたダブルレンズはともにF値1.6。特に暗い場所でその威力が発揮される

 AIの活用はカメラでも行なわれており、あらかじめ1億枚以上の画像を学習させたことにより、AIが被写体やシーンを自動判別して最適な撮影方法を自動で選択する機能を実現している。AIが判別できるのは、犬、猫、文字、フード、舞台、日の入り/日の出、青空、雪、ビーチ、夜景、花、植物、ポートレートの13種類。AIが被写体やシーンを判別すると、カメラアプリの画面左下にそのアイコンが表示される。

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被写体を認識して自動でシーン設定が変更されていることが、赤枠で囲まれたアイコンでわかる。それぞれの被写体に合わせて、各種パラメーターが適切に設定される

 また、AIが被写体の動きを予測することにより、光量が十分でない場所でも被写体のブレを抑えて撮影することが可能だ。シングルカメラのインカメラでも、独自のAIアルゴリズムによって正確なボケを実現している。

 ポートレートモードやワイドアパーチャ撮影、PROモードなど、これまでのファーウェイ製スマホでおなじみの撮影モードも使用できる。

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撮影後の焦点位置の設定やF値0.95相当の電子絞りに対応したワイドアパーチャ撮影はもちろん本機でも可能

 以下は、HUAWEI Mate 10 Proで撮影した作例だ。

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オートモードで撮影
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PROモードで撮影
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ポートレードモードで撮影
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PROモードで撮影
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モノクロ+ワイドアパーチャ撮影

シンプルでそれでいて知的な印象を受けるデザイン
6型と言っても片手で使えるサイズ

 最後に、HUAWEI Mate 10 Proのデザインについても見ていこう。端末を手にしてみて一番印象的なのは、フラッグシップモデルにふさわしい高級感だ。

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ダブルレンズカメラに指紋センサーと縦に一直線に並んでいる

 特に、何層ものフィルムと曲面処理されたゴリラガラスを重ねた本体背面の美しさは特筆モノ。ダブルレンズカメラと指紋認証センサーが縦に並んだシンメトリーなデザインは、シンプルかつ知的な印象を与える。また、カメラ部分に入ったラインがデザインのアクセントになっており、落ち着いた雰囲気の中に躍動感を感じさせる仕上がりとなっている。今回紹介したのはミッドナイトブルーのカラバリだが、もう1色のチタニウムグレーは硬度が高い金属のような堅固さを感じさせる。

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固い塊のような外見に反して、背面の両端は丸みを帯びており、手にしっくりとなじむ

 ディスプレーサイズは前述のとおり6型だが、超狭額縁仕様のため、本体幅は約74.5mmとライバルとなる大型スマホよりも横幅は小さくなっている。縦方向でも、指紋センサーを背面に設置したため、約154.2mmと5.5型クラスの端末と大差ない。さらに本体の厚みは約7.9mm、重量は178gと薄型軽量のため、片手持ちも十分に可能。背面はしっとりとした質感で、エッジ部分がラウンドしていることもあって、手のひらに吸い付くような印象を受ける。

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狭額縁に加えて、上下の黒枠も極端に少ないことで、6型のディスプレーにも関わらず、片手でも十分に使いこなせる
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横から見るとこの薄さ

 HUAWEI Mate 10 Proは、ファーウェイ・オンラインストアのほか、家電量販店やECサイト、MVNOなどで発売中。市場想定価格は税抜8万9800円となっている。絶対的な価格は高価であるものの、その性能を考えれば納得できる、注目のプレミアム機であることは間違いない。


提供:ファーウェイ

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    最終更新: 2017年12月06日(水)15時00分

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