パナソニック、明るさ約2倍の4K有機ELテレビ「EZ1000」。「未来の本命」日本も視野

AV Watch 01月04日(水)16時48分配信

 パナソニック<6752>は、コンシューマエレクトロニクス展示会「CES 2017」の開幕前プレスイベントにおいて、欧州向けの4K/HDR対応有機ELテレビ「EZ1000シリーズ」を発表。欧州でプレミアムモデルとして6月に65型の「65EZ1000」が発売。日本での発売については未定だが、「国内も視野に入れている」という。

65EZ1000

 同社が欧州で'15年より展開している「CZ950シリーズ」は曲面型だが、新しいEZ1000はフラット型。従来比で約2倍の輝度を実現し、ビデオプロセッサは、従来のHCXから強化した「HCX2」を搭載している。

 「最新の有機ELパネルのコントラストや色再現などの性能をフルに引き出す」という高画質を特徴とし、音声は、80W出力の「Dynamic Blade Speaker」をスタンドに内蔵する形状に変更、従来の40Wシステムから大幅に強化している。

設置イメージ

 4K解像度の有機ELパネル「Master HDR OLED」を搭載し、輝度は約800nitで、従来の有機EL(約450nit)から2倍近く向上。DCI規格の色域をほぼ100%カバーする(従来は約90%)という。新たに、黒の表現を向上する「Absolute Black screen filter」も備える。

 HDRはHDR 10のほか、HLG(Hybrid Log Gamma)もサポート。欧州でも'17年から始まると見られるHLGの放送でも、HDRの映像で表示可能という。明るい有機ELパネルと、HCX2による正確な色表現により、HDR映像の明るい部分と、“完璧な黒”を同時に再現可能としている。

 なお、同社デジタルカメラのLUMIXの一部モデルで、'17年の中頃にファームウェアアップデートによりHLG方式のビデオ撮影に対応予定。HLGで撮影した映像は、EZ1000で表示するとHDRコンテンツとして楽しめるという。

現行モデルCZ950との比較

 キャリブレーションはISFに加え、3D LUTアップロードにも対応。同社の4K Proモデルは、映像処理において1回3D LUTのカラーチューニングを行なう形だが、EZ1000に搭載されているHCX2では、このカラーチューニングに加え、もう一度3D LUTを適用、より映像制作者の意図に合った映像を楽しめるという。

新たな映像プロセッサのHCX2
Δ0(Delta Zero Accuary)により、正確な映像再現を可能にしたという
日光など極端に明るい部分があっても、周りのグラデーション部分を精密に再現
従来の4K Pro対応テレビとの違い。一番下が「EZ1000」の処理
LUMIXもHLG動画撮影に対応予定
ゲストとしてワーナー・ブラザースのカラーリストを務めるDADO VELENTIC氏が来場。ハリウッドの制作者が求める色再現を忠実に再現できている点を解説した

 スピーカーはスタンドと一体型の「Dynamic Blade Speaker」を採用。14基のユニットを内蔵し、構成はツイータ2基、ミッドレンジ4基、ウーファ8基の3ウェイ。テクニクスのエンジニアが監修し、メカ部分と電気回路の両方においてサウンドチューニングを行ない、高音質を追求している。

テクニクスのエンジニアが監修した「Dynamic Blade Speaker」

 OSも新開発され、スマートテレビ機能の 「My Home Screen 2.0」を採用。リモコンの「My App」ボタンで、ユーザーごとにアプリなどのカスタマイズが簡単に行なえるという。動画配信サービスは、Netflixの4K HDRや、Amazon、YouTubeに対応。英国のユーザー向けには、検索/レコメンデーションツール「Freeview Play」の新バージョンも提供する。

 本体デザインは「Art&Interior」コンセプトに基づき、部屋のインテリアに馴染みやすいというフラットディスプレイを採用し、スタンドの上に浮いているような、“インテリアの邪魔をしない”デザインを意識したという。

背面
映像デモの一例。中央が有機ELモニターで、左が従来の有機EL。右側の新しいEZ1000は、モニターの色再現に近く、暗部の階調表現も高い点などをアピールした

国内も視野に入れたプレミアムモデル

 EZ1000シリーズは、従来のCZ950から画質を大幅に改善したことで、有機ELテレビを同社のプレミアムモデルとして展開することを示す位置づけとなる。一方で、価格は未定ながら、約1万ユーロというCZ950に比べると、安価なモデルとして登場すると見られる。

 パナソニック<6752> アプライアンス社 テレビ事業部の品田正弘事業部長は、プラズマの時代から自発光パネルの技術で多くのノウハウを持つ同社製品を振り返りながら、「未来のテレビの本命」として有機ELのEZ1000を紹介。同日に発表したUHD Blu-rayプレーヤーと合わせて、HDRコンテンツを楽しめる“ベストなテレビ”とアピールした。なお、UHD BDプレーヤーについては別記事で掲載する。

テレビ事業部の品田正弘事業部長

 日本でのEZ1000シリーズの発売については、時期などの詳細は明らかにしなかったものの、「日本での発売を視野にいれている」と述べており、プレミアムなモデルとしての登場が期待できそうだ。

これまで、プラズマ、液晶、有機ELの各ジャンルで高評価を得てきたことを紹介
AV Watch
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 01月04日(水)16時48分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

    【あなたにおススメ】