AIやロボティックス、IoTに軸足を移しつつある「COMPUTEX TAIPEI」の開催概要を発表

Car Watch 2017年04月21日(金)13時23分配信
2017年5月30日~6月3日(現地時間)開催

台湾で行なわれているCOMPUTEX TAIPEI(写真は2015年の会場の様子)

 1月にラスベガスで行なわれる「CES」と並んで、巨大なテクノロジー系の国際見本市として知られる「COMPUTEX TAIPEI」。今年も5月30日~6月3日(現地時間)の5日間に渡って台湾の台北市にある「台北世界貿易センター」「台北南港展示センター」「台北国際会議センター」の3カ所で開催される。

 COMPUTEX TAIPEIは世界176カ国から4万人を越えるバイヤーを集める国際的な展示会で、これまでコンピュータやICT(Information Communication Technology)関連の展示会として行なわれてきた。しかし、2016年からはIoTなどの新しいジャンルへの取り組みが行なわれており、今年のCOMPUTEXではIoT(Internet of Things)やAI(人工知能)、ロボティックスなどに注力するイベントとして幅を広げていくことになる。

 そのCOMPUTEX TAIPEIの主催者である「TITRA」(台湾貿易センター、台湾政府の外郭団体)は、4月19日に東京で記者会見を開催し、今年のCOMPUTEX TAIPEIの焦点などに関する説明を行なった。

従来はコンピュータの祭典だったCOMPUTEX。今後はAIやIoTの祭典に進化

 COMPUTEX TAIPEIは、台湾の首都である台北にある3つの会場(台北世界貿易センター、台北南港展示センター、台北国際会議センター)で行なわれているICT関連の展示会で、元々は台湾メーカーの強みであったPCやタブレット、そしてスマートフォン関連の展示会として大きくなってきたという経緯がある。このため、出展しているベンダもIntel、NVIDIA、Qualcommといった最近は自動車業界でも存在感を増しているコンピュータ系に強い半導体メーカー、さらにはMicrosoftなどのプラットフォーム企業、さらにはAcerやASUSTeK Computerといった台湾のPCメーカーなどが中心になっており、そうした企業を中心にするデジタル業界の一大祭典といった趣のイベントになっていた。

 ただ、B2Cのビジネスであるコンピュータのイベントかというとそうではない。来場者は一般のコンシューマではなく、中心はあくまでバイヤーであり、それに加えて報道関係者などのメディア関係者という形になっていて、あくまでB2Bという位置づけになっている。基本としてはなんらかの技術や製品などを買いたい台湾外の企業などに対して、台湾のメーカーが製品やソリューションなどを展示するというのがCOMPUTEX TAIPEIだ。

TITRA 秘書長 ウォルター・イエ氏

 すでに紹介したとおり、元々COMPUTEX TAIPEIはとくにPCを中心にしたクライアントデバイスを作るベンダ、そしてその周辺機器を製造するベンダなどに向けた展示会として機能してきた。しかし、TITRA 秘書長 ウォルター・イエ氏によれば「COMPUTEX TAIPEIは従来はコンピュータとその周辺のための展示会だったが、ここ数年はICT全般、そしてIoTに向けたソリューションを提供する展示会へと変わりつつある」とのことで、徐々に変貌を遂げつつあるのが現状だという。

 また、台湾のITベンダと日本メーカーの組み合わせというのは、これまでも非常に上手くいってきたという歴史がある。実際に日本のクライアントデバイスメーカーの多くは、製造を中国で行なう場合でも中国のベンダと組むのではなく、台湾のベンダと組んで中国で生産するという例が非常に多い。TITRAのイエ秘書長は「日本企業は台湾に積極的に投資しており、その77%が黒字という数字もある。TITRAとしてもそれを後押ししていきたいと考えている」と述べ、台湾が国策として日本企業の誘致を行なっており、かつそれは成功していることを強調した。

COMPUTEX TAIPEIの2016年の規模。178カ国から約4万人の観覧者があり、1600社/5010ブースが出展

「AI/ロボット工学」「ゲーミング&VR」など5つのメインテーマ

TITRA 展覧業務部 展覧4組 ブルック・ライ氏

 台湾政府の外郭団体であるTITRAがこうして日本で記者会見を行なうのは、新しいCOMPUTEX TAIPEIの方針を積極的にアピールしていく方針があると考えられる。

 TITRA 展覧業務部 展覧4組のブルック・ライ氏は、そうしたCOMPUTEX TAIPEIの新しい取り組みに関して説明を行なった。ライ氏は「COMPUTEX TAIPEIの強みは従来からのICTサプライチェーンだが、それに加えてB2BのICTプラットフォーム、さらにはIoTやスタートアップビジネスのエコシステムなどをサポートしている。今年は『AI/ロボット工学』『ゲーミング&VR』『ビジネスソリューション』『IoTアプリケーション』『イノベーション&スタートアップ』という5つのメインテーマを掲げてやっていきたい」と述べ、今年のCOMPUTEX TAIPEIではAIやロボットなどが注目の分野になるとした。

従来からのコンピュータ関連をベースにIoTやソリューションも追加
COMPUTEX TAIPEIで2017年に掲げる5つのメインテーマ
主な参加企業。テスラモーターズも参加するという

 ライ氏によれば、そうした方針から今年のCOMPUTEX TAIPEIでは4つのテーマ別エリアで特別な展示を行なっていくという。それがスタートアップ企業の専用エリアになる「InnoVEX」、最新のIoTアプリケーションを紹介していく「SmarTEX」、世界的に流行しているゲーミングPCを紹介する「Gaming&VR」、AppleのMFi認証製品を展示する「iStyle」の4エリア。例えばSmarTEXではIoTソリューションの展示を行ない、車載電子機器に関する展示もあるという。そのほか、「InnoVEXフォーラム」と呼ばれるカンファレンスでは、AIや自動運転などをテーマにした講演なども行なわれる予定。

4つのテーマ別エリア
スタートアップ企業が集まる「InnoVEX」
IoTソリューションにフォーカスした「SmarTEX」
世界的に注目が集まっている「Gaming&VR」
会期中に開催される主なイベント
会期中に行なわれるカンファレンス
フォーラムも多彩に用意
オンラインでの入場登録などはすでに始まっている

 このように、COMPUTEX TAIPEIは新たにIoTを中心とした展示やカンファレンスなどのメニューを増やしており、そうした技術やソリューションの出展を必要としているので、これまでコンピュータ関連ではなく、出展してこなかった企業にも積極的な参加を呼びかけたいと説明された。

 なお、記者会見ではNTT<9432> 台湾 社長の恵木教文氏、GIGA-BYTE Technology ゲーミング製品ビジネス事業部 セールスマネージャのキャンディ・セン氏、デルタ電子 最高ブランド責任者のシャンシャン・グオ氏なども登壇し、各社のCOMPUTEX TAIPEIに向けた期待などを説明した。

 このなかでデルタ電子のグオ氏は、同社のソリューションとして「CSS<2304>」「CHAdeMO」「GB」に対応するEV向けの充電管理システムを紹介するなど、自動車向けのソリューションを説明。急速にIT化が進む自動車業界にとっても、COMPUTEX TAIPEIは見逃せないイベントになりそうだ。

NTT<9432> 台湾 社長 恵木教文氏
GIGA-BYTE Technology ゲーミング製品ビジネス事業部 セールスマネージャ キャンディ・セン氏
デルタ電子 最高ブランド責任者 シャンシャン・グオ氏
デルタ電子は「CSS<2304>」「CHAdeMO」「GB」に対応したEV向け充電管理システムを開発している。現在開催中のイベントにも展示され、COMPUTEX TAIPEIでも展示予定

 冒頭でも紹介しているが、COMPUTEX TAIPEIは5月31日~6月3日の日程で台湾の台北で開催される。詳しくはCOMPUTEX TAIPEIのWebサイトを参照していただきたい。すでに各種登録も始まっており、参加する場合には事前登録を済ませておくと会場でイベントへの参加がスムーズに進むのでお薦めだ。

Car Watch
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 2017年04月21日(金)13時23分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

    【あなたにおススメ】