ゲーミングPCレビュー「G-Tune NEXTGEAR i660PA1-Dustel」 Kaby Lakeこと「Core i7-7700K」を試す! NEXTGEAR i660PA1-Dustel

GAME Watch 01月06日(金)19時00分配信

 インテルがリリースした第7世代Coreプロセッサとなる「Kaby Lake」。すでに2016年夏からノートブック向けのCPUとしてはリリースされていたが、デスクトップ版は2017年初めに出荷が開始される予定とだけしかアナウンスされていなかった。しかし、1月に米ラスベガスで開催された「CES 2016」に合わせてリリースされることとなり、レファレンスとなるCPUがベンダーに供給された模様だ。

 そこで、マウスコンピューターからKaby Lakeアーキテクチャを搭載した第7世代CPU「Core i7-7700K(以下、7700K)」を搭載した「NEXTGEAR i660PA1-Dustel」(以下、NEXTGEAR)を借りることができたので、ご紹介していこう。試したNEXTGEARのスペックは以下の通りだ。

【スペック】

項目 NEXTGEAR i660PA1-Dustel
CPU インテル Core i7-7700K
チップセット インテル Z270 チップセット
グラフィックス GeForce GTX 1080/8GB
メモリ 16GBメモリ DDR4-2400
ドライブ 480GB SSD + 3TB HDD
光学ドライブ DVD S-Multi
電源 700W 80+Bronze
OS Windows 10 Home 64bit
価格 209,800円(税別)

Kaby Lake世代のハイエンドCPUがいよいよ登場

インテルの第7世代CoreプロセッサSシリーズ

 搭載されているCPUに採用されている製造プロセスは、ひと世代前の「Skylake」と同じく14ナノメートルプロセスルールだが、Kaby Lakeの場合は改良された「14ナノメートル+」と呼ばれる製造工程となっており、Skylakeに比べて動作周波数が引き上げられている。

 また、内蔵グラフィックスだが、これまでは「HD Graphics 530」であったのが「HD Graphics 630」に進化している。HD Graphics 530を第9世代としたときに、HD Graphics 630は第9.5世代となるが、動作クロックが最大1,150MHzになっているほか、10BitのH.265/HEVCエンコーダ・デコーダやVP9ハードウェアデコーダ・エンコーダに対応しており、HDR動画の再生が内蔵GPUだけで可能になっている。ハイエンドマシンではNEXTGEARのようにビデオカードを別途搭載するのであまり気にならないかもしれないが、内蔵のインテルHDグラフィックスを利用する場合では、これまでより高パフォーマンスでの利用が可能だ。

 なお7700Kでは、これまでの100シリーズチップセットから、200チップセットシリーズへとバージョンアップされる。200チップセットシリーズと100チップセットシリーズには互換性があり、Kaby LakeだけでなくSkylakeシリーズも利用可能。またPCI Expressのレーン数は100シリーズの20から24へと向上している。

左が今回の7700KにおけるCPU-Z。右はCore i7-6700K。CPUは4.2GHzで動作

ハイエンドモデルならではのスタイリッシュな筐体に収められたパーツ

 今回試したNEXTGEARは、ほかの「NEXTGEAR」シリーズと同様に、ハイパフォーマンスレベルの構成に使われる筐体を採用している。リアパネルだけでなく、サイドパネルにも吸気口を用意して十分な排熱を確保。前面に配置されている光学ドライブとSSDを挟んだ間にスペースが確保されており、大型のビデオカードでも余裕を持って搭載できるようになっている。

 筐体はミドルタワーといっても結構大きめな部類に入る。本体前面は手前に開く形になっており、光学ドライブへアクセスできる。本体内部だが、前面上部には5インチベイ×2、3.5インチベイ×1があるほか、HDDとSSDを収めるためのスペースが前面下部に、SSD×2、HDD×2だけ用意されているので、拡張性については十分であると言えよう。ちなみに、現状でも480GB SSDに加え、3TB HDDも搭載しており、OSやアプリケーションをSSDにインストールし、ゲームタイトルをHDDにインストールし各種データをHDDに保存するとしても、容量的にも不安はほとんど無いだろう。さらにストレージ性能を強化したい場合は、M.2タイプのNVMe対応PCIe SSDのカスタマイズにも対応している。

 このほか、ビデオカードを中心として、下には電源、上側にはCPUとメモリが配されており、メモリはDDR4-2400を8GB×2枚の計16GB搭載。すぐにゲームを楽しむことができる十分な容量を標準搭載しているが、複数のゲームを立ち上げて利用したい場合は、もう少し増設してもよいかもしれない。

 筐体上部にはUSB 3.0×2、USB 2.0×2のポートのほか、SDXCカード、microSDカード、xDカードに対応するスロットが用意されており、デジカメの写真を保存したい場合など、便利に使えるように配慮されている。

光学ドライブと物理ドライブの間に用意されているビデオカード用スペース
下部のストレージスペース。上に480GB SSDが、下に3TB HDDが格納されている
ファンが取り付けられているCPU部。その右脇には8GBのメモリが2枚ささっている
80+Bronzeに準拠した700W電源は下部に設置
正面のふたを開けると光学ドライブにアクセスできる
筐体上部にはUSBポートとmicroSDカードスロット、ヘッドフォン、マイク端子を用意

 また、ボードにはビデオカードしか刺さってないこともあってシンプルだが、筐体背面の空きスロットは4つ確保されているので拡張性も十分。排気ファンには12センチのものが使われているので、通常使用時には静かだが、負荷のかかるゲームなどをプレイしていたときには必要な冷却を行なうために回転数が上がり、若干だが音が大きく感じた。

 なお背面には、チップセットに用意されているビデオ出力(HDMI、DVIコネクタ、D-Sub15ピン)のほか、有線LANのためのRJ-45のほか、USB 3.0×2、USB 2.0×2のポートが配置されている。ヘッドフォンとマイク端子は本体前面上部にもあるが、そのほかサウンド関係のコネクタはここにもまとめられている。

ケース側の空きスペースは4スロット分
本体裏上部には、ビデオ出力やUSBポートのほか、大型の排気ファンが見える

ベンチマークテストで7700Kの実力を探る

 ではここからはベンチマークテストを行なって、7700Kがどのように進化したのか見ていくことにしたい。

 まずテストをしたのはFuturemarkのベンチマークテストである「3DMark」だ。ここでは「Time Spy」、「Fire Strike Extreme」、「Ice Storm Extreme」を実行。それぞれ、Skylake世代であるCore i7-6700Kと比較してみることにする。

Time Spy

 「Time Spy」はDirectX 12に対応するグラフィックステスト。透明要素のレンダリングに焦点を当てた「Graphics test 1」、大量のシャドウやスポットライトを描くことで、より負荷の高いテストとなっている「Graphics test 2」、GPUの負荷を下げてCPUでの演算処理を試す「CPU test」の3種類から構成されている。

 その結果だが、GPUがGeForce GTX 1080とこれまでと同じためか、Graphics Scoreではさほど差が付かなかったものの、CPU ScoreではやはりCPUの性能がストレートに出て、Core i7-6700Kと比べて11%増という結果に。この数字を見るだけでも、7700Kを導入したときの効果が見える。これらを総合した結果、トータルでも7700Kの方が上回っていることがわかる。

Time Spyのベンチマークテスト結果

Fire Strike Extreme

 こちらはDirectX 11で制作されているベンチマークテスト。半透明の主人公や燃えさかる敵、火山の炎など、様々な光源が入り乱れており、負荷の高いベンチマークテストの1つだ。

 この結果でも、CPUの演算能力を測る「Pyhsics test」での差が歴然としており、こちらも11%増。ほかの値はそれほど変わらないのは、GPUが変わっていないためだと思われるが、CPUの実力をまざまざと見せつけてくれた。

Fire Strike Extremeのベンチマークテスト結果

Ice Storm Extreme

 このテストはDirectX 11で構成されたベンチマークテスト。GPUの頂点演算機能を試す「Graphics test 1」、レンダリング機能を試す「Graphics test 2」、CPU負荷をテストする「Physics test」から構成されている。

 こちらの場合もほかのベンチマークテストとと変わらずにPhysics scoreに差が付くかと思われたが、Graphics scoreのほうが差が大きかった。レンダリング機能にはCPUの性能がある程度関係しているため、7700Kの方がよい値を示したのであろう。

Ice Storm Extremeのベンチマークテスト結果

ゲームタイトル系ベンチマーク

 最後にゲームのベンチマークテストとして用意されている「『ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド』ベンチマーク」(以下、FFベンチ)で試してみた。FFベンチだが、DirectX 11とDirectX 9の両方を使い、画面解像度は1,920×1,080ピクセル<2743>の最高画質でテストしている。スクリーンモードは「フルスクリーンモード」だ。

 結果はCPUの性能の部分が足された形で現われているのがよくわかる。両方のCPUとも「非常によい」というレベルで動作してくれるのだが、よいスコアを得られる方が気持ちよい。なお、ベンチマークテスト中の画像も見ていたが、まったく引っかかることなくスムーズに動いており、プレイへの支障はまったく感じられなかった。

「『ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド』ベンチマーク」ベンチマークテストの結果

ハイエンドマシンを買いたいなら「Kaby Lake」はオススメ

 ここまで見てきたKaby Lakeの7700Kだが、アーキテクチャが変わっているために性能の強化が見られるほか、当然だがテスト結果でもいずれもよい値を叩き出している。ハイエンドマシンを購入したい人は、7700Kを選択肢に入れた方がよいだろう。今回はVR関連のテストをすることができなかったが、このシステムであれば十分なパフォーマンスを見せてくれることは間違いない。1番ハイスペックなマシンは、オールマイティな対応力を持つ。どのようなゲームにも対応したマシンがほしいと思うならば、このマシンを手に入れるとよいだろう。

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    最終更新: 01月06日(金)19時00分

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