男女のマッチングや学習塾の効率化--Open Network Lab 13期デモデイ

CNET Japan 10月17日(月)14時42分配信

 DGインキュベーションが運営する「Open Network Lab(以下、Onlab) 」は10月13日、シードアクセラレータープログラムの第13期デモデイを開催した。今期は3チームが発表し、最優秀チームには、塾講師の作業を効率化する「Comiru(コミル)」が選ばれた。

 今年で7年目を迎えるOnlabは、13期プログラムに5チームを採択し、うち3チームがデモデイでサービスを披露。約40社のベンチャーキャピタル(VC)と30社の事業会社が集まり、中でもチャットボットや感情認識などのグローバルトレンドを用いて課題解決を目指すチームが目立っていた。また、すでにグローバル市場を開拓しているチームも多い。

 そして、本デモデイの発表とともに、第14期プログラムへの応募受付も開始された。申し込み締め切りは11月28日の正午まで。

男女の出会いを支援するチャットボット「Foxsy」

 「Foxsy(フォクシー)」は、男女の出会いをサポートするチャットボットサービス。利用方法は、Facebook Messengerを立ち上げて、Foxsyと検索して登録をする。するとFoxsy(キャラクター)がトークを開始し、ユーザーのプロフィール作成の手助けや最適な相手を紹介する。

 2016年7月にサービスを開始し、米国サンフランシスコを中心にユーザーを獲得している。2016年7月から営業を開始し、ユーザー数は500人、マッチング回数は約300回と高いマッチング率をもつ。同社代表の田中仁氏によると、年間10%の成長率を誇る米国のマッチングサービスの市場価値は、2020年までに4000億円まで成長すると見込まれていることから、米国をファーストステージに選んだのだという。今後の取り組みとして、イベントや旅行者のマッチングに同サービスとの親和性を感じているようだ。

感情から広告効果を分析する「SENSO」

 「SENSO(センソー)」は、米国で流行している感情認識技術を用いて、感情分析を可能にするサービス。広告業界を中心にサービスを展開しており、感情の度合いと起伏を測定することによって広告やオンラインコンテンツの効果を分析する。たとえば、他社の感情認識技術では「嬉しい・嬉しくない」など2択で判別していることも多いが、SENSOは「嬉しい・少し嬉しい・嬉しくない・全く嬉しくない」といった感情の度合いを細分化し、分析レベルの向上につなげることが可能である。

 同社代表のTiffany Pang氏によれば、今後は広告業界のみならず、セキュリティや、ゲーム、ロボットなどの業界に参入する予定だという。現在企業規模に合わせてパッケージ化し、マネタイズを計っている。また、創業者の2人はInstacart、GetAroundでのエンジニア従事経験があるため、非常に技術力の高いチームで構成されているという。

業務支援×個人塾のパイオニア<6773>「Comiru」

 「Comiru(コミル)」は、中小学習塾の作業効率化とデータ活用を支援するサービス。学習塾を5年間経営していた代表の栗原慎吾氏が、現場で感じた課題をもとに発案した。たとえば、塾運営では作業の7割近くが、保護者への連絡や管理に充てられているという現実があるという。また、指導報告書の作成には月間30時間もの時間をかけているそうだ。そこでComiruでは、PCやスマートフォンで簡単に指導報告書の作成や閲覧を可能にした。講師の8割はデジタル世代の大学生で、保護者も8割がスマートフォンを保有していることから、オンラインサービスのニーズは高いという。

 また、塾講師は保護者からわずか5分で通知書を回収し、必要なデータをスマートフォンで入力・送信できるため、回収率も高くなるそうだ。2016年4月にサービスを開始し、現在21社が利用、生徒IDは2000件を超えるなど、塾コミュニティの活性化に貢献しているとのこと。 今後は成績データを活用して、生徒に即した教材をそろえたり、進路を提案したりできるようにする予定。

13期目を迎えた「Open Network Lab」--卒業生のイマ

 同日のDemo Dayでは、Onlabの卒業生の現状についても語られた。

 Onlab11期「Spectee」

 Spectee(スペクティー)は、動画画像解析・自然言語解析の技術特許を取得し、それらの特許をもとに現場のニュース動画をSNSで情報収集する、「Newsdeck(ニュースデック)」を運営。2016年4月にサービスをリリースし、導入している報道機関は26社と順調に増えているそうだ。LINE<3938>などへの導入事例もあるという。

Onlab7期「Locarise」

 「Locarise(ローカライズ)」は商業施設や小売店向けの顧客動向分析サービス。Wi-Fiなどで位置情報を分析して顧客の動きや来店頻度を把握し、そのデータに基づいた導線改善など顧客経験の最適化にむけて取り組んでいる。同社によると、Onlabプログラム終了後、Iotセンサを新たに導入して、顧客の行動分析の精度度を高めており、日本やフランスの多数の企業に利用されているとのこと。

Onlab10期「HouseCare」

 「HouseCare(ハウス ケア)」は、自動オーダー・前日予約可能なBtoBの掃除代行プラットフォーム。依頼者は、清掃スタッフがスマートフォンで撮影した、ビフォアー・アフターの写真をみて、現状を把握できる。現在、数百万もの清掃依頼があるという。同社は、神戸で開催された500 Startupsのアクセラレータープログラムにも参加していた。

Onlab11期「EveryGrowth」

 「EveryGrowth(エブリグロウス)」は、中小企業を対象とした広告配信の自動化ツールを提供している。APIからデータを収集・分析し、改善の提案をする。そして広告の監視とサマリーリポートの作成を行う。同社によれば、すでにGoogle AdWordsやGoogle Analytticsに対応しており、今後FacebookやYahooにも順次対応予定とのこと。同社CEOによると、AI広告代理店を目指すそうだ。

 Onlab11期_HACKERBASE

 「HACKERBASE(ハッカーベース)」は、リリース当初からサービス内容を変え、社内エンジニアのパフォーマンスを計測・改善するサービスとなった。GitHubのサービスで収集したデータをもとに、エンジニアの仕事内容の定量化に成功しているそうだ。同社CEOによると、先日クローズドにサービスをリリースし、現在10社、120のプロジェクで利用されているという。

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    最終更新: 10月17日(月)14時42分

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