シャープ「プラズマクラスタ―」に育毛効果--2つの臨床試験で実証

CNET Japan 10月19日(水)07時30分配信

 シャープ<6753>は、独自の「プラズマクラスター技術」が、頭皮環境の改善によって、育毛効果があることを2つの臨床試験を通じて実証したと発表した。

 シャープ<6753> 健康・環境システム事業本部副事業本部長の中島光雄氏は、「育毛メソセラピー(薄毛治療方法)受診患者に対する育毛効果の実証と、健常女性に対する頭皮環境改善効果と実感効果を実証。プラズマクラスター技術によって、健康を実感できる理美容効果を世界に届けたい」と語る。

 シャープ<6753>は、2000年からプラズマクラスターイオンの効果を世界の第三者試験機関と共同で実証するアカデミックマーケティングを展開。国内外28の第三者機関により、ウイルスやアレルゲン、カビ、細菌、ニオイやペット臭の作用抑制などに効果があることを実証してきた。

 そのなかで、プラズマクラスターイオンの成分である水分子クラスター<4240>に着目。2010年には、イオン<8267>の水分子が肌に付着して、水分子コートを形成することを東北大学電気通信研究所教授の庭野道夫氏と共同で実証した。水分子コートの水分コーティング機能が、保湿や弾力性向上のほか、肌のキメを整え、皮脂を抑制する美肌効果があり、肌荒れ原因菌の抑制にも効果があることを、総合医科学研究所の試験において実証。さらに美髪への効果も実証するなど、理美容分野における効果を示した。

 今回の「育毛」は、プラズマクラスター技術を活用することで、細胞を活性化。これによって、育毛につなげるという。なお、「発毛」は、毛根を再生するものであり、そこまでの効果は実証していない。

 1つめの試験は、臨床試験用に開発した専用のイオン<8267>発生装置を用い、イオン<8267>濃度約150万個/cm3を発生。育毛メソセラピー受診患者の頭皮のバリア機能を向上させることにより、育毛効果が得られることを実証したという。

 試験はナショナルトラストに委託。HARG治療センター 新宿桜花クリニックにおいて実験した。

 試験では、育毛メソセラピーを実施している20~70歳代の男女115人を対象に、事前に左右1カ所ずつ直径2cmの円状に剃髪し、剃髪部の中心に入れ墨で印を付けておき、濃度約150万個/cm3の臨床試験専用イオン<8267>発生装置を用いて、右側の剃髪部に、毎日約20分間、イオン<8267>を照射。1カ月に1回、左右に対して育毛メソセラピーを実施。1カ月ごとに剃髪部(面積160mm2)の毛髪本数を計測した。

 その結果、イオン<8267>を照射した右側は、自然放置の左側に比べ、3カ月後の「増毛本数」が約2.5倍になり、統計学的に有意な増加であることを確認したという。

 「育毛メソセラピー受診患者において、イオン<8267>を照射した右側は、風のみの左側に比べて、頭皮の水分蒸散量が低下。頭皮のバリア機能(水分保持機能)が向上。頭皮の水分蒸散の抑制傾向が現れていることと、毛髪本数で有意な増加が確認できていることから、プラズマクラスター技術が頭皮環境を改善する手助けをし、育毛を促す作用を持つことが考える」(シャープ<6753> 健康・環境システム事業本部空調・PCI事業部第二商品企画部チームリーダーの西川和男氏)とした。

女性もボリュームアップ、頭皮のかゆみ抑制などに効果

 また、総合医科学研究所に試験を委託し、イオン<8267>濃度約330万個/cm3の臨床試験専用理美容試験装置を用いて、健常女性を対象に、頭皮のバリア機能向上と皮脂抑制効果、フケかゆみ原因菌(マラセチア菌)の抑制効果を実証。多くの被験者が、「髪がボリュームアップした」、「頭皮のかゆみが気にならなくなった」などの実感を得たという。

 この試験では、40歳以上、63歳以下の女性健常者59人を対象に、どちらがイオン<8267>を発生しているのかがわからないようにして実施するランダム化二重盲検並行群間比較試験を実施し、イオン<8267>照射ありの29人のグループと、イオン<8267>照射がなく風のみを当てる30人のグループに分けて、濃度約330万個/cm3を発生する臨床試験専用理美容試験装置を、毎日5分間照射し、連続12週間使用。頭皮水分蒸散量、頭皮油分量、頭皮マラセチア菌数、VAS評価((Visual Analogue Scale=主観評価)の各項目において、2グループを比較した。

 その結果、イオン<8267>を照射したグループでは、風のみの被験者に比べ「頭皮水分蒸散量」、「頭皮油分量」、「フケかゆみ原因菌(マラセチア菌)」の抑制が見られたほか、「髪のボリュームアップ」、「フケが気になる」、「頭皮のかゆみが気になる」、「白髪が気になる」、「頭皮のにおいが気になる」、「分け目が気になる」の各項目において、使用後の値の差で良好な傾向が得られたという。また、「抜け毛が気になる」の項目においても、使用前後の変化量で良好な傾向が得られたという。

 総合医科学研究所社長の杉野友啓氏は、「プラズマクラスターが理美容分野において有効な手段であることが示されたことになる。頭皮環境改善効果により、今後も健康で衛生的な理美容を提供することが期待できる」とした。

 今回の実証実験に使用したのは、イオン<8267>濃度が約150万個/cm3と、約330万個/cm3という高濃度のもの。現在、シャープ<6753>が発売しているプラズマクラスタードライヤーは、吹き出し口から15cmのところで、約330万個/cm3を発生しているというが、「育毛を用途に使用するには、使いにくい」という問題もある。今後、製品化に向けた検討をしていくようだが、育毛対応モデルがどんな形で製品化されるのかも注目される。

 なお、シャープ<6753>のプラズマクラスター技術は、プラスイオン(H+(H2O)m)とマイナスイオン(O2-(H2O)n)を同時に空中へ放出し、浮遊する細菌、カビ、ウイルス、アレルゲンなどの表面で、瞬間的にプラスとマイナスが結合。酸化力が高いOHラジカルとなり、化学反応により細菌などの表面のたんぱく質を分解し、その働きを抑制する独自の空気浄化技術としている。

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    最終更新: 10月19日(水)07時30分

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