5分間通話し放題のプランも登場--「UQ mobile」の新戦略、スマホは12機種に拡大

CNET Japan 10月25日(火)11時00分配信

 UQコミュニケーションズは10月24日、秋・冬商戦に向けた新製品・サービスの発表会を開催した。MVNOによるスマートフォン向け通信サービス「UQ mobile」に関する商品やサービスを中心に、今後に向けた同社の新しい戦略を打ち出した。

スマートフォンは8メーカー・12機種に拡大

 UQコミュニケーションズ 代表取締役社長の野坂章雄氏は冒頭、KDDI<9433>バリューイネーブラーと合併し、UQ mobileのサービスを展開するに至った2015年以降の取り組みについて振り返った。現在の主力料金プランである「ぴったりプラン」の提供や、iPhone 5sの発売などさまざまな施策を展開したことにより、高い顧客満足度を獲得していると話す。

 その上で野坂氏は、UQコミュニケーションズがスマートフォンを手掛ける意義について説明した。同社の頭文字である「UQ」は、創業当時から「Universal Quality」という意味があるという。高品質で、なおかつ大容量・高速通信のサービスを提供することにより、大手キャリアよりも安く、いわゆる「格安スマホ」より安心して利用できる環境を実現し、スマートフォンの利用者を増やしていくことが、同社のミッションになると話している。

 そこでUQコミュニケーションズでは、従来の「UQ WiMAX」などでターゲットとなっていた男性ビジネスマンや学生などだけでなく、UQ mobileの提供によってより幅広い層のユーザー獲得を目指すとのこと。そのために今回、同社が打ち出した施策の1つが新端末である。

 これまで多くのSIMフリースマートフォンは、auの周波数帯や通信方式などに対応していなかったことから、auの回線を用いているUQ mobileは端末の選択肢が非常に限られていた。しかしながら秋以降、多くのSIMフリースマートフォンメーカーがauの周波数帯やau VoLTEに対応したことから、UQ mobileの端末ラインアップは今回発表する新機種も含め、8メーカー・12機種に拡大。しかも全機種au VoLTEに対応したとしている。

 だが野坂氏は、「単にラインアップが増えただけでは、ユーザーはどれを選んだらいいかわからない」と話す。そこでUQ mobileとしては各端末の特徴を基に、ユーザーに適切な端末を提案していく考えを示した。新機種を例に挙げると、シャープ<6753>の防水に対応した「AQUOS L」や、TCLコミュニケーションの自分撮り機能が充実した「SHINE LITE」は“女性向け”、同じくTCLコミュニケーションの、VRヘッドセットを標準装備した「IDOL4」や、「HUAWEI P9」よりも性能を向上させたファーウェイの「HUAWEI P9lite PREMIUM」は“男性向け”に位置付けられているようだ。

 またUQ WiMAXに関しても、NEC<6701>プラットフォームズ製のモバイルルータ新機種「WX03」を発表。こちらは従来、機種によって一方のみの採用となっていた高速化技術「4×4 MIMO」と「キャリアアグリゲーション」を同時に用いたことで、下り最大440Mbps、上り最大30Mbpsの通信速度を実現するというもの。下り最大440Mbpsに対応するエリアは東名阪の1都2府14県となり、12月のサービス開始を予定しているという。

5分間通話し放題が無制限の新料金プランも

 もう1つ、野坂氏が新たな施策として打ち出したのがUQ mobileの新サービスで、2月より新しい料金プラン「おしゃべりプラン」を開始するとのこと。これは2~3Gバイト分の高速データ通信容量と、5分間の通話し放題が回数無制限で利用できる料金プランで、ぴったりプラン同様「イチキュッパ割」の適用によって、最も安価な「おしゃべりプランS」では13カ月間、基本料が月額1980円で利用できるという(それ以降は月額2980円)。

 また、UQ mobileでは高速データ通信をオフにする「節約モード」を利用することで、SNS利用時のデータ消費がゼロになることをアピールしているが、この利用をさらに拡大するための施策も今回いくつか打ち出されている。その1つは、ワイヤレスイヤホンを用いた音声アシスタント「APlay」の提供である。

 APlayは、ヒアラブル技術を持つネインとの提携によって実現したもので、音声でSNSのメッセージを聞くことができるだけでなく、声で返信もできるというサービス。UQオンラインショップでイヤホン単体での販売がなされるほか、「DIGNO L」とAPlay用ワイヤレスイヤホンのセット販売もするとのことだ。

 そしてもう1つは、「レコチョクBest」や「KKBOX」といった音楽のストリーミング配信サービスの提供である。これらは節約モード利用時の通信速度(300kbps)でも快適に楽しめることから、節約モードの活用でデータ消費の心配なく、音楽のストリーミングが楽しめるとしている。

 この他にもUQ mobileでは、安心・安全に向けた取り組みも強化。スマートフォンからパソコンの周辺機器までサポートする「UQあんしんサポート」や、無料で利用できるフィルタリングサービス「安心アクセスV」などを提供するとのことだ。

 さらに野坂氏は、ユーザー接点の拡大についても言及した。UQコミュニケーションズでは現在、auと共同で量販店での販売促進に向けた取り組みを進めている。今回はそれに加えて、携帯電話ショップでのチャネル拡大を図るほか、UQコミュニケーションズの専門ショップ「UQスポット」を47都道府県に拡大するなどの取り組みを打ち出し、これによってリアルでのユーザー接点を全国2000箇所に広げる方針を示している。

 ユーザー接点に関してもう1つ、新しい取り組みとして打ち出されたのが、ユーザー参加型のコミュニティサイト「UQ PLANET」の提供を開始したことである。コミュニティサイトに力を入れるMVNOは他にも存在するが、UQ PLANETはMVNOに詳しい人達が議論する場ではなく、初心者などがMVNOやSIMフリースマートフォンなどに関する疑問などを相談し、不安を解消してもらう場として位置付けているようだ。

 最後に野坂氏は、UQ mobileがMVNOとしては高い満足度を獲得しながらも、まだ知名度が低いことに言及。「サービスをもっと知ってもらうためには、本気のプロモーション展開をしなければならない」と話し、「UQモバイルは、本気だぞっ」というキーフレーズの下、これまでCMキャラクターとして起用してきた「ピンクガチャ」と「ブルームク」に加え、女優の深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽郁さんを新たに起用したテレビCMを放映することも発表。10月25日より、全国でCM展開を実施するとしている。

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    最終更新: 10月25日(火)11時00分

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