改札やレジでかざすだけじゃない--最新のiPhone以外でも使える「Apple Pay」

CNET Japan 2016年11月06日(日)06時09分配信

 「Apple Pay」といえば、改札機や店舗にある読み取り機にiPhoneやApple Watchをかざして決済するシーンが目に浮かぶだろう。しかし、Apple Payにはもう1つの使い方がある。それは、アプリやウェブサイトでの決済をApple Payで行う機能だ。オンライン上の決済をApple Payで行うメリットは何か、実際に試してみた様子をレポートする。

Apple Payでオンライン決済するメリットとは

 オンラインショッピングができるアプリやウェブサイトには、クレジットカードやコンビニ後払い、代金引換といった決済方法が用意されている。Apple Payもその選択肢のひとつになる。

 Apple Payでの決済は、ショップに会員登録をしたり、クレジットカード番号を入力したりという手間がない。商品ページにあるApple Payのボタンをタップ、またはクリックし、「Touch ID」で指紋認証すると決済が完了する。つまり、iPhoneを見ていて気になる商品があれば、ホームボタンに指先を置くだけで購入できる。わずらわしい文字入力から解放されるというわけだ。

 また、Apple Payでの支払いは、セキュリティの面でも安心だ。Apple Payでの決済では、オンラインショップにクレジットカード番号は伝わらない。Apple Payと購入先とは、1回きり有効な、購入先固有のキーで暗号化された情報を受け渡すことで決済を完了させる。もし購入先がハッキングされて情報が流出しても、クレジットカード番号が漏洩するという不安はないのだ。

 さらに、決済には指紋による認証が必要となる。指紋認証にはTouch IDを利用するため、Touch IDに対応していないMacで買い物した際には、Touch ID対応のiPhoneまたはApple Watchで認証を行う。iPhoneを落としてしまっても、他人の手では決済できない。

Apple Payでオンライン決済するには

 オンライン決済をApple Payで使うには、Apple Pay対応のアプリやウェブサイトで行う。現在、Apple Payに対応しているサービスは以下の通り。サービスによって、アプリのみ、アプリとウェブサイトで対応、など異なるため注意したい。また、決済に利用できるクレジットカード会社もショップによって異なる。American Express、JCB、MasterCardに対応しているショップが多いが、各ショップで確認してほしい。

 アプリやウェブサイトでの決済には、Suica/iD/QUICPayでの決済のように、iPhone 7シリーズやApple Watch Series 2といった最新のデバイスは必要ない。iPhone 6以降も、Apple Payがクレジットカード情報を格納するチップ「セキュアエレメント」が搭載されているため、決済に利用できる。

 つまり、iPhone 6以降のiPhone、iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 3以降のiPadならOK<3808>だ。また、2012年以降に発売されたMacでも、macOS Sierraがインストールされていればオンライン決済ができる。その際は、iPhone 6以降のiPhoneとApple Watchで支払いを承認する。Apple Watchは初期シリーズも有効だ。

ユーザー登録不要--アプリでショッピングを試す

 まず、アプリでの決済を試してみることにした。使用端末はiPhone 7 Plusだ。事前に「Wallet」にJCBのカードを登録した。

 アプリは、出前・宅配・デリバリーサービスが多く出店している「出前館」にした。出前館では、Apple Payに対応している店舗にApple Payのマークが付いている。郵便番号を入れて検索すると、店舗一覧で確認できる。

 対応店舗で商品をカートに入れ、「お支払いへ」をタップすると、「Apple Pay」ボタンが表示される。Apple Payボタンをタップすると、画面の下からPayの画面が表示される。今回は初めて利用したため、配送先の住所を登録した。事前にWalletでカードの「i」マークから「請求先住所」を登録しておくこともできる。

 続いて、「Touch IDで支払う」と表示されたら、指でタッチして指紋認証を行えば決済が完了。非常に簡単だ。出前館にユーザー登録はしていない。

ウェブサイトでの買い物もApple Payで

 次に、ウェブサイトでの買い物にApple Payを使ってみた。使用端末は、2012年に購入したMacBook Proと、Apple Watchの初期シリーズ、そしてiPhone 7 Plusだ。Apple WatchにもJCBのカードを追加した。また、事前にMacとiPhone、Apple Watchは同じiCloudアカウントにサインインし、MacのBluetoothをオンにしておく必要がある。

 利用するサイトは、ソーシャルギフトサービス「giftee」にした。贈りたい商品を選ぶと、決済ボタンの横にApple Payボタンが表示される。対応端末でなければ、通常の決済ボタンしか表示されない。Apple Payボタンをクリックすると、画面の上からPayの画面が表示される。

 画面に「Apple Watchで確認」と表示されていたら、Apple Watchのサイドボタンを2回押す。するとカード情報が確認され、決済が行われる。iPhoneで確認するように求められた場合は、Touch IDで指紋認証を行う。今回、iPhoneもApple Watchも周囲にある状況でテストしたが、近くにある方のデバイスに確認が求められた。おそらく、先に通信が行われた方ではないかと思われる。

対応するアプリやウェブサイト、カードが増えることに期待

 アプリでApple Payの決済を利用するのは非常に簡単だ。商品を選んでホームボタンに指を置くだけなので、誤って決済しそうになるほどだ。電車の中で雑貨を買ったり、帰り道で夕飯のデリバリーを注文したりといったネットショッピングが指ひとつでできる。また、パソコン用ウェブサイトでないと商品をじっくり検討できない人──つまり筆者なのだが、決済のたびにクレジットカードを探す必要がないのもありがたい。

 ただし、まだ対応サイトが少なく、利用できるクレジットカードも少ないのが寂しい。対応カードがWalletにない場合は、特にダイアログも出ずにカードの追加画面が表示されるため、原因に気付くまでに時間が掛かった。対応カードが記載されていないサービスや、対応カードと記載されていても決済できないサービスもあり、まだ混乱が感じられる。

 とはいえ、Apple Payのオンライン決済は想像していたよりも便利だった。特に、アプリでの決済は非常に手軽だ。今後、サービスが拡大していくのを楽しみに待ちたい。

CNET Japan
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    最終更新: 2016年11月06日(日)06時09分

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