囲碁を制したDeepMindがBlizzardと提携--「StarCraft II」でAI研究を促進へ

CNET Japan 2016年11月10日(木)19時41分配信

 DeepMind Technologiesが、ゲーム開発スタジオBlizzardの「StarCraft II」ゲームを人工知能(AI)と機械学習研究のためのテストプラットフォームとして利用する。また、一般にもオープンにすると発表した。

 Blizzardがカリフォルニア州アナハイムで開催したイベント「BlizzCon」で米国時間11月6日、発表した。DeepMindとBlizzardがAIのオープンなリサーチ環境を構築し、DeepMind、さらには世界中の人にも利用してもらうというもので、2017年よりAPIが提供される予定だ。

 DeepMindとBlizzardはまた、「カリキュラム」シナリオの構築も共同で行っている。あらゆるレベルのAI研究者が自分のシステムを動かし、アルゴリズムのベンチマークを作成して、研究を進めることができる仕組みだ。StarCraft IIは編集ツールも含むため、柔軟性があり、研究者の参加も管理できる。

 DeepMindによると、ビデオゲームはAIをテストしたり開発するのに最善の方法の1つだという。StarCraft IIは「1v1の競争的なゲームの頂点だ」と評している。

 「DeepMindはAIの限界を押し広げるという、科学的なミッションに取り組んでいる。指示がなくても、あらゆる複雑な問題を解決するよう学習できるプログラムを開発したい」「ゲームはこれを実現するための最高のプラットフォームだ。ゲームでは、よりスマートで柔軟なAIのアルゴリズムを迅速かつ効率的に開発でき、スコアでフィードバックが瞬時に得られる」とDeepMindは述べている。

 DeepMindは、Atariの2Dゲームや囲碁などの複雑なゲームでも自社のAIシステムを試してきたことに触れ、StarCraft IIはリアルタイムでプレイされることから、他のどのゲームよりも現実の環境に近かったとDeepMindは述べている。

 「StarCraftをプレイするときにエージェントに求められるスキルは、最終的には現実世界のタスクに置き換えることができる」(DeepMind)

 StarCraftをプレイさせるには、AIシステムにリアルタイムストラテジーを持たせなければならない。ゲームでは3つの種族から1つを選択したり、ミネラルあるいはガスを採集する方法やタイミングを考えたり、いつどのようなユニット生産や施設建築を行うかを決めたりすることが求められる。また未知のエリアを偵察したり、経路を覚えておいたりしなければならない。

 AIエンジンはメモリやマッピング、長期計画の立案、絶えず集まってくるデータを基にしたプラン変更などの技術を駆使し、階層的な計画を生み出し、強化学習を進めてゆく。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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    最終更新: 2016年11月10日(木)19時41分

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