世界的サイバー犯罪ネットワーク「Avalanche」を摘発--欧州警察と米司法省が協力

CNET Japan 2016年12月02日(金)16時54分配信

 欧州と米国の法執行機関は現地時間12月1日、全世界で数億ドルに上るとみられる被害をもたらした複雑かつ大規模な犯罪ネットワークであるAvalancheの拠点を特定し、捜査の手を入れたと発表した。

 欧州刑事警察機構(Europol)は米司法省と連携し、Avalancheのボットネットインフラを壊滅させる作戦の第1段階として、5人の容疑者を逮捕するとともに、数十台のサーバを押収したと発表した。

 Associated Press(AP)はEuropol当局者の話として、逮捕された容疑者の1人はこの犯罪グループのリーダーだと伝えている。

 Europolは発表で、この作戦を「前代未聞の規模」だと説明しており、犯罪に加担しているサーバをホスティングしているプロバイダーに対して不正使用の警告通知を送付し、上述のサーバ以外に221台のサーバをブロックしたと述べている。

 また、この過程でブロックした悪意あるドメインの数は80万を超えたという。

 同ネットワークの壊滅に向けた作戦が実行に移されたのは、11月30日のことだった。なお、本件とは直接関係ないが、その翌日に米連邦捜査局(FBI)は、海外に設置されているものを含め、どこに管轄権が属しているコンピュータであっても遠隔地からアクセスし、捜査できるという権限を手に入れている。

 Avalancheというボットネットインフラにより、オンラインバンキングのやり取りを傍受するマルウェア「Citadel」や、ユーザーのファイルをロックして身代金を要求するランサムウェアの「TeslaCrypt」といった悪名高いマルウェアの運用が可能になる。また、攻撃対象のインフラを停止に追い込むための分散DoS攻撃に使用できる機器を管理できるようにもなる。Avalancheは、IPアドレスとDNSサーバの双方を5分おきに変更し、サーバの存在を隠す「Double Fast Flux」という手法を用いていた。

 米司法省は電子メールによる短いコメントで、向こう1週間以内に詳細な情報を公開するとした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japan
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 2016年12月02日(金)16時54分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。