マイクロソフトがHERE、TomTom、Esriと提携--「ワールドグラフ」の構築に向け

CNET Japan 12月19日(月)11時22分配信

 Microsoftは米国時間12月14日、「ワールドグラフ」という新たなグラフを実現する計画を発表した。同社はHEREやTomTom、Esriと提携し、この地理情報のインデックスを構築していく。

 構築予定のワールドグラフのデータは、自動車向けの地図データや、その他のナビゲーションデータにとどまらない。これによって「Microsoftとその開発者エコシステムをまたがる、完全なロケーション機能スイートが提供されることになる」とMicrosoftの広報担当者も述べている。

 同広報担当者によると、ワールドグラフは、「Bing Maps」が現在利用しているデータを置き換える以上の存在になるという。

 同広報担当者は「『Bing API』はさまざまな企業で、ロケーションベースの機能を提供するために使用されている。『Microsoft Azure』の普及が製造業や運輸業、スマートシティなどで進むなか、われわれは新たに登場するシナリオやユースケースに対応できるよう、クラウド機能との緊密な統合を実現する必要がある。Azureのロケーションベースのサービスは、現在提供されているBing APIのスーパーセットとなる」と述べている。

 ワールドグラフのデータをMicrosoftの社外で利用可能にすることについて同社に照会したところ、ワールドグラフは「サードパーティーのその他のグラフに対する拡張性を実現するという前提の下、これらの各パートナー企業(HERE、TomTom、Esri)と協力して構築される」という回答が同広報担当者から得られた。

 また、ワールドグラフの利用可能時期について尋ねたところ、Microsoftとパートナー企業は現在、開発段階にあるため、「スケジュールについて発表するのは時期尚早」とのことだった。

 Microsoftが提携を発表した3社のうちのHEREは、「複数年にわたる戦略的提携」を結んだと発表している。提携を通じ、HEREは引き続きMicrosoftに地図データを提供する。具体的な期間は公表されていない(期間を問い合わせたが、複数年であること以上の詳しい情報は得られなかった)。Microsoftは長年にわたってパートナシップを築いてきたHEREとの提携を拡大したことにより、HEREのデータやサービスを自動車にも利用できるようになる。

 一方、MicrosoftとTomTomの提携は、ロケーションベースのサービスをAzureに統合することに関するものだ。Microsoftによると、こういったサービスが対象とする市場は、位置情報を利用するエンタープライズアプリやモバイルアプリ、ウェブアプリ、IoTアプリを開発する開発者だという。Microsoftの発表によると、TomTomは同社の「High Definition(HD)Map」と、自律運転車向けの「RoadDNA」といった地図情報やテクノロジで貢献するという。

 Microsoftは、約1年前に同社のコネクテッドカー戦略の刷新を発表した。同社は車内に「Windows」を搭載しようとするのではなく、現在は車内で利用できる生産性スイートやその他のサービスの実現に向けて自動車メーカーと協力している。

 Esriは、Azure上で動作する地理情報システム(Geographic Information Systems:GIS)技術を保有し、気象データやソーシャルメディアのフィード、ライブセンサのデータやロケーションデータ(HEREやTomTomのデータも含まれる)を入力に利用することが可能だ。EsriとMicrosoftは先ごろ、「ArcGIS Maps for Power BI」のプレビューを発表している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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    最終更新: 12月19日(月)11時22分

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