究極の材料株「冬の陣」、いま狙うべき10銘柄とは <株探トップ特集>

株探ニュース 2017年12月05日(火)19時30分配信
―全体相場は“調整含み”も中小型株は健在、突き抜け期待大の銘柄群―  師走の風が吹き2017年もいよいよ大詰めを迎えている。東京株式市場は11月後半から再び上昇基調を強め、年末高のシナリオに向け準備万端の様相をみせていたが、そこは“相場は生き物”といわれるだけあって一筋縄ではいかない。5日の東京株式市場では日経平均株価<.N225>が続落、一時180円以上の下げをみせた。米トランプ政権のロシアゲート問題が再燃するなか、米国マーケット主導の世界株高にやや懐疑的なムードも漂い始めた。 ●惑わされず、実態を捉える目を養う  今週(12月4~8日)は8日金曜日にメジャーSQ(株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数)算出を控えており、足もとは先物主導のハイボラティリティ相場に対する警戒感も拭い切れない。ここ最近の海外ファンド系資金とみられる主力ハイテク株への売りもネガティブ要因だ。中国の長期金利上昇を悪材料としてハヤす声も出てきた。  しかし、これらは後講釈的な材料であり、にわかに強まる弱気論調に惑わされて相場の実態を見誤ってはいけない。投資家心理が冷え込んでいるかといえば、決してそんなことはない。5日の相場を振り返ると日経平均株価<.N225>はマイナスだったが、TOPIXはプラスで引けている。それもそのはず値上がり銘柄数は1055と値下がりを150銘柄も上回っているのだ。主力ハイテク株への売りは、世界情勢などを横目に機動的な売買を行うグローバル・マクロなどヘッジファンド系資金が絡んでおり、早晩買い戻しが入る可能性を考慮したい。また、実需筋とみられる海外投資家の売りも観測されるが、これは単なるキャッシュポジションを高めるための換金売りではない。出遅れていた内需株へのシフトなど銘柄入れ替えの動きに反映されており、資金引き上げの動きとは違う。  そして何よりも中小型株の動きが軽快で、個人投資家健在を印象づける。仮に全体相場が調整含みでもみ合い局面に移行しても、そこは好実態の材料株で十分に勝負できる。先物主導のインデックス売買の影響を受けない銘柄でSQを恐れる必要もない。今回は、個別材料株相場の流れに乗る、いま狙うべき上値期待大の10銘柄をエントリーした。 【日特建<1929>は麻生グループ傘下で株価変貌余地】  日特建設<1929> は特殊土木大手で、その技術力の高さを背景に地盤改良や法面などで高水準の受注高を確保している。安倍政権は建設国債を発行して財源を確保したうえで、今年度の補正予算案の追加歳出を2兆円台後半にする方向で調整していることが伝わっており、国土強靭化の国策に乗る銘柄として活躍余地が大きい。同社は不動テトラグループに属していたが、玉移動で筆頭株主が麻生グループのエーエヌホールディングスに変わり、現在約4割の株式を保有している。11月中旬から一気の上値追いで株価の居どころを変えた麻生フオームクリート<1730> [JQ]の連想も働く。日特建<1929>も2011年に200円台の株価を短期間で900円台まで暴騰させた実績があるだけに、潜在的な瞬発力を十分に兼ね備えた銘柄だ。 【助川電気<7711>は半導体向け好調、高配当利回りも評価】  助川電気工業<7711> [JQ]は温度測定技術や、熱制御技術の研究開発メーカーで、核融合関連製品など原子力発電分野で高い実績を持つほか、最近では半導体や有機EL関連など産業システム分野向けで需要を取り込むことに成功している。時価総額は50億円台と小型株ながら出来高流動性は十分で、なおかつ信用買い残は枯れた状態に近い点に着目したい。18年9月期は営業利益段階で3億8400万円と2ケタ増益見通し。PERやPBRに割安感はないものの、3%を超える高配当利回りは評価のポイントとなる。 【医薬品ネットワーク事業絶好調のメディシステム】  メディカルシステムネットワーク<4350> は北海道を拠点に調剤薬局を展開。新規出店およびM&Aを駆使して全国展開を図っている。また、祖業は薬局向けに医薬品情報仲介を手掛けており、医薬品等ネットワーク事業の加盟件数は年間500件増のペースと加速する傾向にある。薬剤師の育成や在宅医療向けサービスなどにも注力している。18年3月期は業績急回復、営業利益段階で前期比47%増の31億円を見込む。19年3月期も増収増益基調は維持されそうだ。需給関係は良好で11月9日に上ヒゲでつけた年初来高値650円払拭からの新値街道突入が期待できそうだ。 【KIMOTO<7908>はIoT関連企業として変身へ】  KIMOTO<7908> は液晶向けなどの特殊フィルムのトップメーカーとして知られるが、16年3月期に業績を落ち込ませたものの、前期そして今期と経営再建が軌道に乗ってきた。ヒト・モノ・コトをコネクトする、人と共に成長するIoT関連企業としての変身を謳っており、その成果が着実に出てきたといえる。18年3月期は増収を確保し、前期の実績が低水準で発射台が低かったとはいえ、今期営業利益は前期比2.8倍の6億円と高変化率を見込む。中国関連の一角としても注目され、現地でビジネスコンサルティングなどを手掛けている。 【高度な光学技術が飛躍期迎えるインターアク<7725>】  インターアクション<7725> はCCDやCMOSなどの画質検査用光源装置の大手メーカー。太陽光発電などの不採算事業から撤退し、旺盛な半導体需要を背景としたイメージセンサー向けなどで好調に実績を伸ばしている。高度な光学設計技術が今後普及期を迎える自動運転車向けなどIoT分野で開花する可能性がある。また、ナノレベルでのニーズに対応するアクティブ除震装置なども手掛け、先端技術分野での活躍余地が大きい。18年5月期は太陽光発電からの撤退でトップラインは減少するものの、利益採算は改善し営業利益段階では前期比3割の伸びを見込む。 【HIOKI<6866>は世界的なEVシフトが追い風に】  HIOKI<6866> は電気計測器を幅広く手掛け、海外売上高比率が44%と半分近くを占め、その技術力は海外でも高く評価されている。収益環境に吹く追い風も強い。自動車の環境規制強化の流れを受けて世界的に電気自動車(EV)シフトが続くなか、リチウムイオン2次電池計測器や同電池向け電極抵抗測定器などを手掛けていることから、今後に期待が膨らんでいる。時価総額の割に出来高流動性が乏しい嫌いはあるが、これは売り圧力の乏しさの裏返しで、13週移動平均線をサポートラインとした上昇トレンドが続きそうだ。 【ヤマノHD<7571>は事業再構築で株価も変貌前夜か】  ヤマノホールディングス<7571> [JQ]は低位株物色の流れに乗る銘柄として要注目となる。和装品や宝飾品の販売を主力に手掛けるが、業態にこだわらずM&Aに積極的な点が同社の特長。最近の大きな変化としては、グループ内の事業再構築の動きが挙げられる。衣料品子会社である堀田丸正<8105> [東証2]をRIZAPグループ<2928> [札証A]に売却したほか、赤字のスポーツ事業からも撤退、和装と美容部門中心に経営の立て直しに動いている。18年3月期は堀田丸正<8105>の売却に伴う売上高減少が響くが、19年3月期は営業利益段階で20%以上の増益転換が有望視される。有利子負債が大幅に圧縮され、実質無借金となり株価も見直し買いの機が熟しつつある。低位株ならではの急騰妙味も見逃せない。 【さが美<8201>は着物ブームでかつての急騰劇再演も】  さが美<8201> は呉服専門の大手で、展開する分野としては和装に軸足を置くヤマノHD<7571>に近い部分もある。また、日本和装ホールディングス<2499> [東証2]が11月に入って急速に上値を追っており、その連想から投機筋の仕掛けが入る思惑もある。さが美<8201>といえば15年6月に100円未満だった株価を一気に324円まで大化けさせた急騰劇はまだ記憶に新しい。継続前提に重要事象のついた銘柄であることは留意しておく必要があるが、ファンド傘下で経営再建途上にあり、インバウンド需要の復活などで宝飾品需要が再燃すれば、低位の株価は再び居どころを変えてくる可能性がある。 【設備投資需要拡大で出番到来のユニオンツール<6278>】  ユニオンツール<6278> は超硬ドリルの大手メーカーで世界的な設備投資需要の拡大が収益面でフォローの風となっている。特にプリント配線板向けで高実績を誇り、データセンター増設に伴う半導体需要の盛り上がりや電装化の進む自動車向けで収益機会が広がっている。17年12月期営業利益は従来予想を上方修正し前期比21%増の37億円を見込んでいるが、さらなる上振れ余地も意識されている。年間配当を前期比4円増配の56円とするなど株主還元姿勢もポジティブ材料。 【冶金工<5480>は鉄鋼株出直りムードの中で注目場面に】  日本冶金工業<5480> はステンレス専業大手で、ここ鉄鋼セクターが全般反騰態勢を明示するなか物色人気が集まりやすい。11月20日に200円を瞬間割り込んだものの、そこをボトムに急速に切り返しに転じ、足もとは5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現して戻り本番の様相だ。9月下旬に火災事故から普及した川崎製造所が、10月以降はフル稼働態勢で業績を押し上げそうな雰囲気となっている。好採算製品中心の出荷でマージンも改善が予想され、18年3月期営業利益は会社側が計画する33億円を上回るとの見方が強い。また、19年3月期は利益急回復が有望視され、株価は見直し余地大だ。 ◆究極の材料株攻略・冬の陣 狙うべきはこの10銘柄◆ 銘柄 <コード>       急騰性   中期的上値余地 日特建<1929>       ☆☆☆☆  ◆◆◆◆◆ メディシス<4350>     ☆☆☆☆  ◆◆◆◆ 冶金工<5480>       ☆☆    ◆◆◆◆ ユニオンツル<6278>    ☆☆☆   ◆◆◆ HIOKI<6866>     ☆☆☆   ◆◆◆ ヤマノHD<7571> [JQ] ☆☆☆☆☆ ◆◆ 助川電気<7711> [JQ]  ☆☆☆☆  ◆◆◆◆ インターアク<7725>    ☆☆☆   ◆◆◆ KIMOTO<7908>    ☆☆☆☆  ◆◆◆ さが美<8201>       ☆☆☆☆☆ ◆◆ ※急騰性は☆が多いほど強く、中期的上値余地は◆が多いほど大きい。 株探ニュース
株探ニュース
もっと見る もっと見る

【あわせて読む】

    最終更新: 2017年12月05日(火)19時30分

    【関連ニュース】

    【コメント】

    • ※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。