【来週の注目材料】バランスシート正常化は織り込み済み、見通しに注目<米FOMC>

KlugFX 2017年09月16日(土)17時10分配信
 来週19日20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。 今回のFOMCではバランスシートの正常化開始の決定を行うという見方で 市場はほぼ一致しています。  これまでの量的緩和政策(QE)によって、 FRBのバランスシートは約4.5兆ドルにまで膨れ上がっており FRBの信頼性維持のためにも、早期の正常化へ向けた動きが進むと見られます。 具体的には、保有する国債・政府機関債・住宅ローン担保証券(MBS)などに関して 償還分の基本的にすべてを再投資に回している現状から 上限を決めて減らしていく方針を示すと見られています。  当初は国債60億ドル、政府機関債とMBS40億ドルの計100億ドルを上限に再投資を減らし、 徐々に上限を増やして月300億ドル規模で再投資を減らしていくという方法で 3~5年程度かけて正常化を進めていくと見られます。 上限額などの調整で相場が振られる可能性はありますが、 正常化決定自体は、FOMCのメンバーの中でも慎重派で知られるブレイナード理事なども賛成しており、ほぼ確定的と見られています。  もう一つの注目は年内利上げに向けた参加メンバーによる経済・金利見通し(プロジェクション)です。  年8回行われるFOMCのうち半分の4回で実施されるプロジェクションの公表。  前回公表された6月のFOMCでは、 年末時点での金利見通しを示すドットチャートから 年内の利上げを見込むメンバーが16名中12名となっていました。  しかし、物価の低迷が長引いていることもあり 年内の追加利上げについては慎重な見方も広がっており 金利先物市場動向から見た利上げ確率を示すCMEFedWatchでは 利上げと据え置きで見方が分かれている状況。  一時は据え置き派が約7割と、据え置きを織り込む動きまで見られましたが 消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、今後の物価上昇期待が広がったことや 北朝鮮や米国の債務上限問題などへの懸念が一服し 利上げ期待が過半数を超える程度までは強まってきました。  ただ、まだ据え置き派もかなり残っている状況だけに、 今回のドットチャートで利上げ見通しが前回同様にかなりの大勢を占めるようだと 一気にドル買いが強まる可能性があります。  同時に発表される経済成長・物価などの見通しも重要なポイント。 6月のプロジェクションでは2017年のGDP成長率を2.2%、 PCEデフレータを1.6%と見込んでいます。 これらが上方修正されるようだと、利上げへのハードルが低くなり 期待が強まると見られます。 みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
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    最終更新: 2017年09月16日(土)17時10分

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