今週のまとめ9日11日から9月15日の週

KlugFX 2017年09月16日(土)08時00分配信
 11日からの週は、円売りが優勢だった。週末や月曜日が北朝鮮のXデーとみられて警戒されたが、週明けには特段の行動を起こさなかった。市場では北朝鮮リスクの後退に株高・円安が広がり、前週末の円高の動きは解消された。そのなかで国連安保理が北朝鮮制裁を決議したが、米国が譲歩する内容で緊張感はやや緩和された。しかし、金曜日早朝に北朝鮮は2回目の日本列島を飛び越すミサイルを発射。一時緊張感が走り、円高の反応。ただ、週初からの円安の流れを変えるには至らず、材料としてはある程度織り込まれてきている値動き。    リスク回避ムードから回復するなかで、各国中銀のタカ派姿勢が注目された。英中銀は政策金利を据え置いたが、声明で今後の緩和解除の可能性を指摘、ポンド買いが強まった。先週に追加利上げを発表したカナダ中銀、10月に今後のQEプログラムの大枠を決定するとしたECBなど出口戦略への方向性が示す中銀が多くなってきており、円安とともにクロス円を押し上げる背景となっていた。米国では物価指標が底堅い印象を与えており、年内利上げ観測が再び上昇、米債利回りの低下が一服、ドル円の下支えとなった面もあった。 (11日)  東京市場は、ドル高・円安が先行した。懸念されていた週末の北朝鮮によるミサイル発射が実施されず、週明けの市場はドル高円安方向に窓を開けて始まった。ドル円は先週末の107円台後半から週明けには108円台前半で取引を開始。108.50台まで買われたあとは小動きに。本日の国連安保理の決議が予定されていることから、北朝鮮リスクが根強く意識されていることや、ハリケーン・イルマの影響で値動きが鈍った。先週末の海外市場で1.21が重くなったユーロドルは1.20台前半を中心にした小動き。1.20割れを試すもすぐに戻し、午後はもみ合いとなった。NZドルは期日前投票での与野党接戦に神経質。  ロンドン市場は、ドル円がしっかり。108.60台に高値を伸ばした。108円台前半では買いが入っている。週末の北朝鮮リスクが一服したことが引き続き好感された。もっともこの時間帯は上値も抑えられていた。国連安保理の決議などを前に北朝鮮リスクが根強く頭を抑えた格好。1.20を割り込む場面が見られたユーロドルが、その後の下押しが鈍く、しっかりとしていたこともドル全面高を阻む格好に。  NY市場でも、ドルの買い戻しが進行。北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射が無かったことと、ハリケーン「イルマ」がフロリダ半島に上陸後、ハリケーンから熱帯低気圧に勢力を弱めたことがドルをサポートした。第3四半期への影響は不可避ではあるものの、復興需要も想定されることから第4四半期の成長がそれを相殺するとの見方も。ドル円は109円ちょうど付近の売りオーダーを吸収し109.50付近まで一気に上昇。ユーロドルは戻り売りが加速。心理的節目の1.20を割り込み、一時1.1950付近まで下落。 (12日)  東京市場は、小動き。ドル円は109円台前半を中心としたレンジ取引に終始した。東京朝に上値をトライし109円台半ばを超えたものの、109円台後半での売り意欲は健在ですぐに少し値を戻し、その後はもみ合いに。ユーロドルが1.1950近辺でのもみ合い。豪ドルはNAB企業信頼感の弱さからいったん売りが出たものの0.80割れからすぐに値を戻すと、午後に入って利益確定の豪ドル買いが優勢に。  ロンドン市場では、円売りが再燃。昨日のNY市場、今日の東京市場と109円台半ばからの売りに上値進行が阻まれていたが、ポンド円の上昇が主導して上値をこなす動きとなった。英物価統計が全般に強含んだことで年内の利上げ期待が広がった。ポンド円は144円台後半から146円手前まで上昇。NZドルも堅調。世論調査で与党が野党とのリードを広げたことが背景。NZドル円は79円近辺から80円台乗せとなった。  NY市場では、リスク回避ムードが後退し、円安が進行。米株式市場でダウ平均が終値ベースでの最高値に並ぶなどリスク許容度が改善した。ハリケーンの影響について、第3四半期こそ見通しの下方修正が必要だが、第4四半期には復興需要が期待されていた。北朝鮮については、国連安保理での新たな制裁決議では予想よりも緩やかな内容だったことが最悪の事態回避への楽観論につながっていた。ドル円はストップを巻き込んで110円台に上昇。ユーロドルはロンドン時間の下げを戻し、ユーロ円は131円台後半に上昇。  (13日)  東京市場は、ポンド高が目立った。ポンドドルは1.30台まで上昇。直近8月の高値を超え、高値をトライする流れに。昨日の英消費者物価指数を好感した上昇傾向が継続。今週木曜日の英中銀金融政策会合での利上げ確率はまだ低めも、11月の利上げ期待がかなり上がって来ている。ドル円は110円割れでは買いが入り、しっかり。ユーロドルは1.1970付近での揉み合い。  ロンドン市場では、ポンドが反落。英雇用統計では失業率の低下、雇用者数の増加がみられたが、週平均賃金が予想を下回ったことが背景。ポンドドルは1.33台前半から1.3250付近まで一時値を落とし、その後も1.32台後半での推移。ユーロドルは1.19台後半での上下動に留まった。ドル円は110円を挟んだもみ合い。  NY市場では、ドル買い戻しが加速。米生産者物価指数はインフレ鈍化への懸念を再確認する内容だったが、ドル売り反応はみられず。その後は米債利回り上昇とともにドル買いが再燃した。北朝鮮やハリケーンのリスク警戒感が緩和されたことによるドル買いの流れが続いている。米議会共和党指導部とホワイトハウスが今月の最終週に税制改革のガイドラインを公表すると発表したことも期待感につながった。ドル円は110.70近辺まで上昇。ユーロドルは1.18台に下落。 (14日)  東京市場では、豪ドルが買われた。豪雇用統計で雇用増が予想を上回り、正規雇用増、労働参加率上昇と内容もよかったことが背景。豪ドル/ドルは0.79台後半から0.80台乗せ。中国指標の弱めの結果への反応は限定的だった。ドル円は110円台での小動きだが、一時110.73近辺まで前日高値を伸ばす場面があった。英中銀イベントを控えたポンドドルは1.32近辺で膠着。  ロンドン市場では、ポンドが急伸。票割れは7対2と利上げ派は増えなかったが、英中銀が今後の緩和解除を示唆したことに反応した。今回はインフレ報告や総裁会見の予定がない会合とあって、市場はやや虚を突かれた面があったようだ。ポンドドルは1.31台後半に下押しされた後、1.33台乗せへと急伸。ポンド円も145円台から147円台半ばに急伸。ドル円は110円台半ばから後半、ユーロドルは1.19を挟む上下動に留まった。  NY市場では、ドル売りが優勢。序盤は米消費者物価指数が予想を上回りドル買い、米債利回り上昇の反応を示した。しかし、取引終盤にはドル売りに転じた。ここ数日のドル買いポジションの蓄積や、北朝鮮がミサイル発射の兆候との報道など調整されやすい状況だったもよう。ドル円は111円台をつけたあと、110円台前半まで下落。ユーロドルは1.18台半ば割れから1.19台に再び上昇。ポンドは上値追いが継続、ポンドドルは2016年9月以来の1.34台をつけた。ポンド円は148円台に。    (15日)  東京市場では、北朝鮮リスクから一転してドル買い・円売りに。午前7時前に北朝鮮が北海道上空を通過するミサイルを発射した。ドル円は110円台前半から一時109.50台まで急落。午前中はリスク回避ムードで神経質な相場が続いたが、昼頃からはジリジリとドル買い・円売りの動きとなる。日経平均株価<.N225>の上げ幅が100円超となり、リスク回避は一服、110円台前半に戻した。前日急伸したポンドドルは1.34ちょうど近辺で高止まり。  ロンドン市場では、円売りとポンド買いが広がった。欧州株はやや売りに押されたが、ドル円、クロス円ともに上値を試している。ブリハ英政策委員は講演で、今後数ヶ月以内に利上げの必要ある公算、と発言。前日の英MPC声明に沿った内容に、市場は再びポンド買いを強めた。ポンド円は151円台乗せ、ポンドドルは1.35台後半へと一段高。ドル円は111円台に乗せた。北朝鮮リスクをこなして円買いポジションに調整が入った面も。  NY市場は、朝方発表になった米小売売上高や鉱工業生産が予想を下回ったことでドル円も戻り売りに押されている。一時110.60付近まで伸び悩む場面も見られたが、米国債利回りや米株が堅調に推移したこともあり、下押す動きは見られていない。その後は110円台後半を中心に推移した。
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    最終更新: 2017年09月16日(土)08時00分

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