羽田~オークランド線に就航したニュージーランド航空、ボーイング 787-9型機のビジネスクラスとプレミアムエコノミーを体験 コックピットと乗員のレストスペースも見学

トラベル Watch 2017年08月12日(土)00時00分配信
ニュージーランド航空の新路線、羽田~オークランド線の初便に搭乗した

 ニュージーランド航空の羽田~オークランド便が就航した7月21日(出発時刻は22日の午前)、その初便に搭乗する機会を得た。機材はボーイング 787-9型機で、座席数は302。往路はそのうち18席用意されているビジネスクラス「ビジネス・プレミア」を、23日の復路は21席あるプレミアムエコノミークラス「プレミアム・エコノミー」をそれぞれ体験したので、その様子を写真とともに紹介する。

 羽田~オークランド線のフライトスケジュールは、夏期ダイヤとなる7月21日~10月29日については、往路が羽田発午前1時00分、オークランド着14時40分、月・木・土曜の運航。復路がオークランド発14時50分、羽田着23時00分、水・金・日曜の運航となっている。

 時差は日本のプラス3時間(ニュージーランドがサマータイム期間の場合)で、移動にかかる時間は10~11時間とかなりのロングフライトだ。とはいえ、往路は夜の就寝時間帯とある程度重なることもあり、(ずっと起きていようと思わなければ)オークランド到着後は比較的活動しやすいと思われる。

 しかし、復路については羽田到着が夜遅くになることから、その後の乗り継ぎがスムーズにいかない場合があるかもしれない。万一遅延が発生すると周辺の公共交通機関が利用できなくなる不安もありそうだ。ただ、搭乗した初便では、往路は記念セレモニーがあって搭乗開始が遅くなったにもかかわらず目的地への到着に遅れはなく、復路は30分ほど到着が早まった。

 今後、冬期スケジュールとなる10月30日~2018年3月24日は、往路が羽田発22時05分、オークランド着翌12時40分。復路がオークランド発23時05分、羽田着翌05時55分となるため、さらに利便性が高まるだろう。

夏期スケジュール(7月21日~10月29日)

NZ92便: 羽田(01時00分)~オークランド(14時40分)、月・木・土曜運航
NZ91便: オークランド(14時50分)~羽田(23時00分) 水・金・日曜運航
※使用機はボーイング 787-9型機

冬期スケジュール(10月30日~2018年3月24日)

NZ92便: 羽田(22時05分)~(翌12時40分)、月・木・土曜運航
NZ91便: オークランド(23時05分)~羽田(翌05時55分)、水・金・日曜運航
※使用機は10月30日~12月6日がボーイング 787-9型機、12月8日~2018年3月24日がボーイング 777-200型機

記念すべき日本発初便ということもあってか、出発を控える21日の夜に、ニュージーランド航空のチェックインカウンターは大勢の旅行客が列を作っていた
搭乗ゲートで記念セレモニー実施。挨拶する機長のバリー・マリー(Barry Murray)氏
搭乗開始。記念セレモニーなどで搭乗開始はやや押したが、混乱はなく少しの遅れで駐機場を離れ、離陸。機内はほぼ満席状態だった

 今回紹介するビジネスクラスの「ビジネス・プレミア」や、プレミアムエコノミークラスの「プレミアム・エコノミー」は、そうした10時間を超える羽田~オークランド間の長距離移動のストレスを軽減してくれる。往復料金はビジネス・プレミアが39万4000円から、プレミアム・エコノミーは22万9000円から(いずれもニュージーランド航空Webサイト上での正規割引運賃)。乗り継ぎすることなくダイレクトにアクセスできる直行便は、これらのプレミアムなサービスを心ゆくまで満喫できるという点でも魅力的な選択肢ではないだろうか。

オークランド着陸後に特別に案内していただいた操縦席。無事到着し、リラックスした雰囲気
こちらも特別に案内していただいた、機内のパイロット休憩場所となるレストスペース。ベッドルームを2つ備えている
休憩用の座席では機内エンタテイメントシステムも使える
レストスペース用のエアコンもある

往路は「ビジネス・プレミア」に搭乗

 往路はビジネスクラスの「ビジネス・プレミア」に搭乗。シートは斜め向きに配置されており、通路側に足を向けるタイプ。チェアも兼ねたオットマンがあり、常に脚を伸ばしていられる。

 食事は2回。1度目は時刻は2時30分を過ぎたころで、本格的な食事が提供される。2度目は着陸の2時間ほど前、日本時間で9時30分に朝食が提供された。

ビジネス・プレミア。やや雑然とした様子となっているのは着陸後のため
シートは斜め向きに配置されている。照明はパープルで柔らかい雰囲気
仕切りなどはないためプライベート感はそこまで味わえないが、チェアも兼ねたオットマンがあり、常に脚を伸ばしていられる
シート左側に、テーブルの取り出しや、シートとランバーサポートの上下を操作するボタンが設けられている
前後にも広い大きめのテーブル
シート右奥、オットマンの近くにはシートをフラットベッドに変形させるボタン。背もたれの裏側が表に返るような形でベッドになる
備え付けのマット、毛布、枕をセット。シートベルトは毛布の上から締める
ちょっとした夜食代わりのお菓子なんかもいつでも頼める
機内エンタテイメントのディスプレイは取り出して使える。左右方向のスイベルの調整が可能
離陸前の安全に関する説明ビデオは、ケイティ・ホームズやキューバ・グッディング・ジュニアといった著名な出演者による「ファンタスティカル・ジャーニー<空想の冒険旅行編>」。ニュージーランドの観光名所を舞台に「創造主」のような人物が解説するという凝った内容で見応えがある
シート右後方に壁面格納式の棚。ライト<1926>もあって使い勝手がよい
その下にも格納式の小物置き場。スマートフォンや眼鏡を入れておくのにぴったり。ちなみにヘッドフォン端子はリモコンの左、AC電源はその下の陰になっているところにある
機内用スリッパ、ヘッドフォン、アメニティ類が用意されている
アメニティはソックス、アイマスク、耳せん、保湿クリーム、リップクリーム、歯ブラシ、ボールペン
ちなみに初便が就航したこの日、搭乗者全員に特別なプレゼントもあった。内容はニュージーランドの景色が描かれたポストカード、USBメモリ、クッキー
離陸前のウェルカムドリンク。ニュージーランド産のスパークリングワイン「Allan Scott Cecilia Brut NV」が振る舞われる
離陸後、安定飛行に入るとワインがサービス。このときのために用意されているワインは3種類あり、フライトごとに毎回異なる1種類だけが提供される。この日は2014年の「Prophet's Rock Pinot Gris」だった。もちろんこれ以外にも数種類のアルコール、ソフトドリンクを常備している
食事はベジタリアン向けのものも用意されるが、このワインと一緒に提供されるオードブルもきちんとベジタリアン向け(右)がある。要予約
離陸から1時間と少し、にわかにキッチンが忙しくなる。時刻は2時半ごろで、すでに就寝している人も多い。ビジネス・プレミア向けの食事は1人のCAが盛り付けを担当していた
何種類ものメニューそれぞれにきちんとした手順が定められている。料理ごとの調理手順を網羅したガイドブックもあるという
パンはガーリックブレッド、ハーブフォカッチャ、黒オリーブチャバタロールの3種類。ミニボトルはオリーブオイルが入っている
キッチンにお邪魔して撮影。こちらは海鮮系の前菜。エンドウとひじきの玉子焼、海老の艶煮、サーモンと長芋の市松、空豆の新引き揚げ、九十甘露煮、吉野ふぶき
チキン系の前菜。モロッコ風チキン、タヒニのヨーグルトソース添え。ひよこ豆、トマト、ミントのサラダに、イチジクとパニールチーズが盛り付けられている
メインディッシュは3種類。こちらは牛ほほ肉の煮込み。ブロッコリー<2706>とカボチャ、パルメザンポテトピューレなどが添えられる
鶏胸肉のロースト。マッシュルーム、パンチェッタ、ヘーゼルナッツのソースがまぶされている
ニュージーランドで獲れるギンワレフと呼ばれる魚の西京焼き。味や舌触りは日本で一般的なサワラの西京焼きとよく似ていて、しっかりした味付け
ベジタリアンの方向けのディナーはトマトソースパスタだった
デザートも3種類。アプリコットピスタチオタルトに、はちみつヨーグルトクリーム
塩キャラメルとエスプレッソコーヒーのアイスクリームに、ホワイトチョコレートソースがかかっている。クッキーはセサミチュイール
甘い物が苦手な人にはチーズとクラッカー、イチジクとトマトのコンフィチュールが用意
デザートのタイミングでワインを頼むと、甘みの強いニュージーランド産のデザートワインはSaint Clairの「2013 Awatere Valley Reserve Noble Riesling」が提供される。メニューには書かれていないのでCAに尋ねてみてほしい
朝食は日本時間で9時半ごろ、着陸の2時間ほど前。ニュージーランドではすでにお昼時となる。最初にサーブされたのが天然フルーツのスムージー
クロワッサンとアプフェルシュトゥルーデル
ドライフルーツ入りグラノーラとフルーツサラダ。ヨーグルトは好きなように足してくれる
朝食のメインも3種類から選べる。こちらはほうれん草とマッシュルームのオムレツ。ソースのトマトサルサは、要望に応じて直接添えたり、別皿に分けたりしてくれる
和食は鮭の照り焼き
洋食はシナモンワッフル。梨のコンポートとパッションフルーツヨーグルトが添えられる
ベジタリアン向けメニューは、ディナーとは違ったパターンのトマトソースパスタ

復路は「プレミアム・エコノミー」に

 復路はプレミアムエコノミークラスとなる「プレミアム・エコノミー」に搭乗。シートピッチが104cmと余裕があり、大型のシートモニターによる機内エンタテイメントを楽しめる。

 食事は往路と同じく2回で、離陸から1時間後ほどで昼食、着陸の1時間30分ほど前に夕食として2度目の食事が提供される。

復路で利用したプレミアム・エコノミーのエリア。シートピッチは104cmでゆとりがある
大画面の機内エンタテイメント端末
アームレストに備えているボタンでリクライニングとレッグレストを操作できる
ボタンを押すとレッグレストがゆっくり跳ね上がる
さらにレッグレストの右側(写真では上方向)にあるツマミを操作するとフットレストを押し下げることができる
ヘッドレストは上下可動式。左右を折り曲げることも可能
電源は隣のシートとの境目、足元にある。ヘッドフォン端子はリモコン右上に
テーブルは折りたたみ式で、アームレストから取り出して使う
アメニティ類。ポーチの中身はソックス、アイマスク、耳せん、リップクリーム、歯ブラシ、ボールペン
離陸から1時間ほど経つと昼食に
前菜となる5種のスパイスのスモークサーモン
パンは4種類。ローズマリーサワードウ、セサミシードローフ、ガーリックブレッド、ライ麦ロール
メインは3種類あるが、チョイスしたのは牛ほほ肉の煮込み。右に見えるのはマスカルポーネのマッシュ
デザートは塩チョコレートのドゥルセ・デ・レチェ・タルト
ちなみに往路のプレミアム・エコノミーでは、デザートはこの抹茶ケーキだった
日本時間の21時ごろ、着陸のおよそ1時間半前くらいにディナーとなった。この前菜は中華鹵水(るすい)スープ風味チキンのサラダ。ザクロの実を乗せており、下に茶そばが隠れている
ディナーのメインは3種類。これはキアンコウのグリル。ムール貝のスモーク、新じゃがのクラッシュ、ほうれん草とインゲン豆のソテー
デザートはココナッツと豆乳風味のパンナコッタ、トロピカルフルーツ添え
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    最終更新: 2017年08月12日(土)00時00分

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